「フリーランスエンジニアになりたいけど、何から手をつければいいかわからない」——そう感じているなら、この記事はまさにあなた向けです。ぼく自身、35歳で会社を辞めてフリーランスになったとき、同じ悩みを抱えていました。この記事では、準備・スキル確認・案件獲得まで、5ステップで始め方を整理してみます。
・最初の案件はクラウドソーシングかエージェントを使うのが現実的
・独立前に最低3ヶ月分の生活費を手元に置いておくことが大事
・税務・契約の知識は独立前に最低限インプットしておく
・「完璧に準備してから」は無限に来ないので、動きながら整えるのが正解
タケPM
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そもそもフリーランスエンジニアって何をする人?
「フリーランスエンジニア」という言葉、なんとなくわかるようで、意外と定義があいまいだったりします。まずここを整理しておくと、自分がなれるかどうかの判断がしやすくなります。
フリーランスエンジニアとは、特定の会社に雇われず、複数のクライアント(企業や個人)から仕事を受けて報酬をもらう、個人事業主のエンジニアのことです。要するに「会社員ではないエンジニア」ですね。
仕事の形式はおおまかに2種類あります。
- 準委任契約(SES):クライアント企業に常駐またはリモートで、時間単位・月単位で稼働する。月80時間〜140時間稼働が多い
- 請負契約:成果物(システム・アプリ・ウェブサイトなど)を納品して報酬をもらう。クラウドソーシングの案件はこちらが多い
ぼくがよく見てきた感じだと、最初のうちは準委任(SES)形式のほうが安定した収入を得やすいです。請負は実績を積んだあとのほうが単価交渉しやすくなります。
フリーランスエンジニアになれるスキルの目安
「自分のスキルでフリーランスになれるのか」——これ、独立を考えている人が一番最初に気になるところだと思います。正直、明確な合格ラインはないのですが、現場で見てきた感覚をそのまま書いてみます。
フリーランスとして案件が取れるスキルの目安
で、結論から言うと、実務経験2〜3年以上あれば、フリーランスの案件はだいたい取れます。それ未満でもポートフォリオや副業実績があれば話は変わりますが、ゼロ実績でいきなりフリーランスは相当ハードルが高いです。
- 特定の言語・フレームワークで実務経験2年以上ある
- GitHubやポートフォリオサイトで成果物を見せられる
- 要件定義・設計・実装・テストのいずれかを一通り経験している
- コミュニケーションが取れる(これ、意外と大事で、技術だけでは通らないことも多い)
需要が高いスキル領域としては、Webフロントエンド(ReactやVue.js)、バックエンド(PHP・Python・Go・Javaなど)、インフラ・クラウド(AWSやGCP)あたりがよく求人を見かける印象です。AIや機械学習系も案件は増えてきていますが、要求レベルが高めです。
フリーランスエンジニアになるまでの5ステップ
ここからが記事の核心です。実際にやってみた話をします。ぼくはPM(プロジェクトマネージャー)として独立しましたが、エンジニアの友人の独立相談にも何人か乗ってきたので、そのあたりも混ぜながら書いてみます。
ステップ1:自分のスキルと市場価値を確認する
まず、自分がどんなスキルを持っていて、市場でいくらの価値があるのかを調べます。感覚で「なんとかなりそう」と思うより、数字を見てから動くほうが判断しやすいです。
おすすめの確認方法は2つです。
ぼくが独立前にやったのは、クラウドワークスで「自分がやれそうな案件に実際に応募してみる」ことでした。採用されるかどうかで、自分の市場価値がだいたいわかります。
ステップ2:独立前の生活費と資金計画を立てる
独立直後の3ヶ月が一番きつい、というのは正直なところです。会社員のときと違って、案件が決まるまでの空白期間は収入がゼロになります。
ぼくの場合、独立1ヶ月目の収入は約12万円でした。会社員時代の月収の3分の1以下です。あの頃は妻に「本当に大丈夫?」と何度も聞かれた気がします。
また、会社員を辞めると社会保険の扱いが変わります。国民健康保険と国民年金への切り替えが必要で、これが月3〜5万円ほどの出費になるケースも多いです。生活費の計算にここを入れ忘れると痛い目を見るので注意してください。
ステップ3:開業届を出して個人事業主になる
フリーランスとして仕事を始めるには、税務署に開業届を提出します。開業届とは「個人で事業を始めますよ」と国に知らせる書類のことで、提出は義務です(出さなくても罰則はないですが、出しておかないと青色申告ができなくなります)。
同時に「青色申告承認申請書」も出しておくことをおすすめします。青色申告とは、所得税の申告方法の一つで、帳簿をきちんとつける代わりに最大65万円の控除が受けられる制度です。白色申告と比べてかなり節税になります。
開業届の提出はfreee開業というサービスを使うと、Web上で書類を作って印刷→税務署に持参、という流れで完結できます。ぼくもこれを使いました。無料で使えるのでコスパはいいと思います。
ステップ4:最初の案件を取りに行く
これ、意外と大事で、最初の案件の取り方で「フリーランスが続くかどうか」が結構変わります。
案件の獲得ルートは大きく3つあります。
①フリーランスエージェントを使う
エージェントとは、フリーランスと企業をマッチングしてくれる仲介業者です。レバテックフリーランスやミッドワークスなどが有名です。無料で登録でき、担当者が条件に合った案件を紹介してくれます。
- メリット:単価が高い案件が多い、契約や請求の手間を代行してくれる
- デメリット:エージェントの中間マージンが発生する(報酬の10〜20%程度)
実際にやってみた話をします。ぼくがフリーランス2年目に初めて月50万を超えた案件は、エージェント経由でした。あの日、妻と近所のコンビニのスパークリングワインで乾杯したんですが、ちょっとテンション上がりました。エージェントはマージンが引かれるぶん、案件の質や継続性が高いのが実感としてあります。
②クラウドソーシングを使う
クラウドワークスやランサーズでは、個人でも気軽に案件に応募できます。単価は低めですが、実績がゼロの段階でも挑戦しやすいのが特徴です。
- メリット:実績がなくても受注できる案件がある、自分のペースで働ける
- デメリット:単価が低い(時給換算で1,000〜2,000円台になることも)、競合が多い
③知人・前職のつながりで受注する
正直、これが一番単価が安定します。前の職場の上司や同僚、取引先から「フリーランスになったので仕事があれば声をかけてください」と伝えておくだけで、意外と案件が来たりします。
独立を決めたら、まず周囲の人間関係を整理して、仕事を頼めそうな人に早めに声をかけておくのが現実的な第一歩だと思います。
ステップ5:会計・税務の基礎を整える
会社員のときは会社が税金の処理をやってくれていましたが、フリーランスになると全部自分でやる必要があります。確定申告とは、1年間の所得を自分で計算して税務署に申告し、税金を納める手続きのことです。
会計ソフトを使うとかなり楽になります。ぼくはfreee会計を使っています。銀行口座やクレジットカードと連携すれば、日々の収支が自動で記録されるので、確定申告のときに慌てなくてすみます。
フリーランスエンジニアの収入の現実【数字で見る】
「実際どれくらい稼げるの?」という話を、数字をベースに書いてみます。あくまでぼくが見てきた範囲での話ですが、参考になれば。
- 経験1〜2年の初心者エンジニア:月30〜45万円が相場(週5稼働の場合)
- 経験3〜5年の中堅エンジニア:月50〜70万円が目安
- 経験5年以上・専門性が高いエンジニア:月80万〜100万円超も珍しくない
ただし、手取りは会社員のときより最初は確実に下がる可能性が高いです。社会保険料・所得税・住民税をすべて自分で払うようになるので、同じ月収でも手元に残る額は減ります。年収500万のフリーランスと年収500万の会社員では、手取りが100万円以上変わることもあります。
ぼく自身、独立1年目の年収は前職の約7割でした。ただ、2年目からは逆転して、今は会社員時代の1.5倍以上になっています。最初は我慢の期間だと思っておいたほうが精神的に楽です。
よくある失敗と、その立て直し方
フリーランスになった人が「こんなはずじゃなかった」と言うパターンを見てきたので、事前に知っておいてほしいことをまとめておきます。
失敗①:案件の空白期間が想定より長かった
独立直後、「すぐ次の案件が決まる」と思っていたら1ヶ月以上かかった——という話はよく聞きます。エージェントを使っていても、スキルとニーズがマッチするまでに時間がかかることがあります。
立て直し策:エージェントを複数登録して並行して探す。クラウドソーシングで小さな仕事を受けながらつなぐ。ぼくが見てきた感じ、エージェントは2〜3社に登録するのが現実的です。
失敗②:確定申告を舐めていた
「確定申告って2月くらいにやるやつでしょ」という認識のまま独立して、年度末に領収書が山積みになって大慌て——これも定番の失敗です。
立て直し策:独立したその月から会計ソフトで収支を記録し始めること。マネーフォワード クラウド確定申告やfreee会計はスマホからも入力できるので、習慣にしやすいと思います。
失敗③:単価交渉ができずに低単価のままになった
最初の案件を取るために単価を低めに設定したまま、ずっと同じ単価で動き続けてしまう——これも意外と多いパターンです。フリーランスは自分で単価を上げる交渉をしないと、上がりません。
立て直し策:3〜6ヶ月ごとに市場の相場を確認して、エージェントや直クライアントに単価改定の相談をする習慣をつける。相場を知らずに交渉はできないので、定期的にエージェントのサイトをチェックするのがいい気がします。
独立前に済ませておくべき準備チェックリスト
「準備が整ってから独立しよう」と思っていると、永遠に踏み出せないのですが、最低限これだけはやっておいたほうがいい、というリストをまとめました。
- 生活費の3〜6ヶ月分を貯蓄として確保している
- クラウドソーシングや副業で1件以上の実績がある(ゼロよりあったほうがいい)
- GitHubまたはポートフォリオサイトでスキルを可視化できている
- フリーランスエージェントに1〜2社登録して面談を終えている
- 開業届と青色申告承認申請書の提出タイミングを把握している
- 会計ソフトを選んで試しに使い始めている
- 健康保険の切り替え先(国民健康保険 or 任意継続)を調べている
全部できてから、ではなく、動きながら整えていくのが現実的です。ぼく自身、会社を辞めた時点で全部揃ってたわけじゃないです。確定申告の細かい話は、独立してから調べたことのほうが多かったと思います。
まとめ:フリーランスエンジニアの始め方
ここまで読んでいただきありがとうございます。最後に要点を整理してみます。
- フリーランスエンジニアは実務経験2〜3年あれば現実的に狙える
- 独立前に生活費3〜6ヶ月分の貯蓄と、最初の案件のあてを用意しておく
- 開業届・青色申告承認申請書は独立のタイミングで提出する
- 最初の案件はエージェント・クラウドソーシング・知人つながりの3ルートで探す
- 会計ソフトは独立初日から使い始めて、確定申告を楽にする
フリーランスになることは、ぼくにとっては正直怖い選択でした。30代前半に「PMには向いてない」と言われた言葉もずっと頭にあって、独立を決めるまでに何年もかかりました。でも、やってみてよかったと今は思っています。
まず一歩目として、フリーランスエージェントへの無料登録と、クラウドソーシングへの登録を今日やってみてください。自分の市場価値を知るだけでも、だいぶ判断がしやすくなります。

