洗濯機の買い替えを考えるとき、「ドラム式と縦型、電気代って実際どのくらい違うの?」と気になりませんか。わたしも2年前に買い替えを検討したとき、ネットで調べても「ドラム式の方が省エネ」という話はよく出てくるのに、具体的に年間いくら差が出るのかを教えてくれる記事がなかなか見つからなくて困りました。この記事では、実際の消費電力量と電気代をもとに数字で比較しています。
・ただし本体価格の差(3〜10万円)を回収するには数年〜十数年かかる
・乾燥機能を使う頻度が高い家庭ほど、ドラム式の節電メリットが大きい
・電気代だけでなく水道代も含めたトータルコストで比較するのがポイント
節約ナオコ
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まず前提として:ドラム式と縦型の違いをおさらい
電気代の比較に入る前に、ドラム式と縦型の洗い方の違いを簡単に整理しておきます。ここを押さえておくと、なぜ電気代に差が出るのかがスッと理解できるんです。
縦型洗濯機は、大量の水に衣類を浸してぐるぐる回す「水流」で洗います。洗浄力が高い反面、水をたくさん使うのが特徴です。
ドラム式洗濯機は、横向きのドラムを回転させて衣類を上から落下させる「たたき洗い」が基本です。少ない水でも洗えるよう設計されていて、乾燥機能もドラム内で完結します。
洗い工程の電気代:縦型vsドラム式
「洗濯するだけ」の電気代は、実はドラム式も縦型もそこまで大差ありません。数字で見ていきましょう。
一般的な洗濯機の消費電力量(洗いのみ・1回あたり)はおおよそ以下のとおりです。電気代の計算には、電力料金の目安単価として1kWhあたり31円(2024年度の全国平均に近い水準)を使っています。
- 縦型洗濯機(洗いのみ):1回あたり約0.09〜0.12kWh = 約3〜4円
- ドラム式洗濯機(洗いのみ):1回あたり約0.08〜0.11kWh = 約2.5〜3.5円
1回あたりの差は1円未満〜1円程度。1日1回・365日回したとしても、洗い工程だけなら年間の差は数百円レベルにとどまります。「電気代の節約」という観点で縦型とドラム式を分けるのは、じつは乾燥機能の話が大部分なんですね。
乾燥機能の電気代:これが一番大きな差
電気代の差が大きく開くのが乾燥工程です。ここを知らずにドラム式か縦型かを選ぶのは、ちょっともったいないと思っています。
縦型洗濯機の乾燥方式
縦型洗濯機に乾燥機能が付いている場合、多くはヒーター式(電気ヒーターで熱風を発生させる方式)を採用しています。電熱線で空気を温めるため、消費電力が大きくなりがちです。
縦型の乾燥機能(ヒーター式)で6〜7kgの衣類を乾燥させた場合の消費電力量:1回あたり約2.0〜2.5kWh = 約62〜78円
ドラム式洗濯機の乾燥方式
上位機種のドラム式洗濯機の多くが採用しているのがヒートポンプ方式です。エアコンと同じ原理で空気中の熱を集めて使うため、ヒーター式に比べて消費電力が格段に少なくて済みます。
ドラム式(ヒートポンプ方式)で同量を乾燥させた場合の消費電力量:1回あたり約0.7〜1.0kWh = 約22〜31円
ただし注意点もあって、ドラム式でもヒーター式乾燥を搭載したモデルが存在します。本体価格を抑えたエントリーモデルに多いので、購入前に乾燥方式を必ず確認してください。
年間の電気代・トータルコストを試算してみた
わたしが実際に買い替え検討したとき、スプレッドシートで計算したシミュレーションをもとに紹介します。条件は「4人家族・1日1回洗濯・乾燥は週4〜5回使用」という、うちとほぼ同じ環境です。
年間電気代シミュレーション
- 縦型(ヒーター式乾燥)=洗い:約1,100円/年 + 乾燥(週4回):約14,400円/年 = 合計約15,500円/年
- ドラム式(ヒートポンプ乾燥)=洗い:約950円/年 + 乾燥(週4回):約5,800円/年 = 合計約6,750円/年
年間の電気代差は約8,750円という計算になりました。10年使えば約87,500円。これだけ見るとドラム式が断然お得に見えますが、話はそれだけじゃないんです。
忘れがちな水道代も含めたトータル比較
ドラム式は少ない水で洗えるので、水道代の節約効果もあります。
- 縦型の1回あたり使用水量:約90〜110L
- ドラム式の1回あたり使用水量:約50〜70L
- 1回あたりの差:約40L = 水道代に換算すると約0.9〜1.2円(地域差あり)
- 年間(365回)での水道代差:約330〜440円
水道代はそこまで大きな差ではないんですが、電気代と合わせると年間トータルで9,000〜10,000円ほどの節約になる計算です。
本体価格の差を回収できるか?
ここが一番大事なところです。実はこれ、計算してみると少し複雑なんです。
- 縦型洗濯機(7〜8kg・乾燥機能付き):本体価格の目安 6〜10万円
- ドラム式洗濯機(ヒートポンプ乾燥付き):本体価格の目安 15〜25万円
- 本体価格の差:約9〜15万円
年間の光熱費節約額を約9,000〜10,000円として、本体差額10万円を回収するのに必要な年数は約10〜11年。洗濯機の平均寿命が10〜12年と言われていることを考えると、「元が取れるかどうか、ぎりぎりかやや赤字」という家庭も少なくないはずです。
乾燥機能の使用頻度で損益分岐点が変わる
ここをきちんと整理しておくと、自分の家庭にどちらが向いているかが見えてきます。
乾燥機能を毎日使う家庭
梅雨の時期だけでなく、花粉シーズンや共働きで外干しの時間がとれないご家庭は、乾燥機能をほぼ毎日使うケースも多いと思います。毎日使用(週7回)の場合、電気代の年間差は約15,000〜20,000円に広がります。本体差額10万円の回収に必要な年数は5〜7年に縮まるので、ドラム式のコスパが格段によくなります。
乾燥機能をほとんど使わない家庭
基本は外干しで、乾燥機能は雨の日だけ・月数回というご家庭の場合、電気代の年間差は2,000〜3,000円程度まで縮まります。この場合、本体差額の回収には30年以上かかる計算になり、縦型洗濯機の方が経済合理性が高いと言えます。
電気代を抑えるために意識したい使い方の工夫
どちらの洗濯機を選んでも、日々の使い方でさらに電気代を下げることができます。わたしが実際にやっている工夫を紹介しますね。
まとめ洗いで回数を減らす
洗濯機を回す回数が減れば、それだけ電気代も水道代も下がります。子どもが中学生・小学生になってからは部活の着替えで洗濯物が増えましたが、朝と夜を1回にまとめるよう意識したら週1〜2回分減りました。金額にすると小さいですが、積み重なります。
夜間電力を使う(オフピーク運転)
電力会社によっては、夜間(深夜)の電気料金が昼間より安いプランが存在します。時間帯別電灯(時間帯別料金プラン)に加入していて、洗濯機のタイマー予約機能を使えば、電気代をさらに抑えられる可能性があります。プランの内容はご契約の電力会社のウェブサイトで確認してみてください。
乾燥機能は「設定温度を下げる」または「途中で取り出す」
「完全乾燥」モードではなく「少し湿り気を残す」設定にして、あとは室内干しや室温で乾かす方法も有効です。乾燥時間が短くなるほど消費電力が減るので、乾燥を「仕上げ乾燥だけ」に使う意識を持つと電気代の差が出やすくなります。
わたしが出した結論:わが家が縦型を選んだ理由
正直に書きます。わたしは2年前の買い替えで、縦型洗濯機を選びました。
理由はシンプルで、わが家の乾燥機能の使用頻度が週2〜3回程度だったからです。スプレッドシートで試算したところ、ドラム式を選んだ場合の本体差額(約10万円)を回収するのに13〜15年かかることがわかりました。洗濯機の寿命を考えると、乗り換えの前に買い替え時期が来る可能性が高い計算になったんです。
もし子どもが部活で毎日ユニフォームを乾燥させなきゃいけない状況になっていたら、おそらくドラム式を選んでいたと思います。大事なのは「世間の評判」ではなく「自分の使い方に合っているか」を数字で確認することでした。
まとめ:ドラム式と縦型の電気代比較、選ぶポイントはここ
- 洗い工程だけの電気代差は小さく、年間数百円程度
- 乾燥機能(ヒートポンプ式 vs ヒーター式)の差が最も大きく、週4〜5回乾燥を使うと年間8,000〜10,000円の節約になる
- 水道代も合わせたトータルでは、ドラム式が年間9,000〜10,000円ほど安くなる試算
- ただし本体価格差(約10万円前後)を含めると、乾燥を週4回以上使わないと回収が難しい
- 自分の乾燥頻度をもとに「何年で元が取れるか」を計算してから決めるのが一番確実
次のアクションとして、まず今の洗濯機の電力表示と月の使用回数を確認してみてください。それだけで、年間どのくらいかかっているかが見えてきます。数字を出してから「買い替えるかどうか」を判断しても、全然遅くないですよ。

