「電力会社って乗り換えられるの?」「なんか難しそう、失敗したら困る」と思って、ずっと後回しにしていませんか?わたしも去年まで全く同じ状態でした。でもいざやってみたら、申し込みから切り替え完了まで、スマホで30分もかかりませんでした。この記事では、わたしが実際にやった手順と、事前に知っておけばよかった注意点をまとめています。
・手順はたった5ステップ。必要な情報は「電気料金の検針票」に全部載っている
・乗り換えで月2,000〜4,000円前後の削減事例あり(使用量・プランによる)
・失敗しやすいポイントは「初期費用・解約金・セット割の消滅」の3つ
・まず検針票を手元に用意して、料金シミュレーションをかけるのが最初の一歩
節約ナオコ
2児の母・週3パート勤務。実際に試した節約術だけを正直レビュー。きれいごとなしの主婦目線でお届けします。
そもそも電力会社の乗り換えって何?基本をおさえる
「乗り換え」と聞くとなんだか大ごとに聞こえますが、仕組みを知ると一気にハードルが下がります。ここではまず、乗り換えの仕組みと「何が変わって、何が変わらないのか」を整理します。
電力自由化とは、2016年4月から始まった制度で、家庭でも電力会社を自由に選べるようになったことを指します。それまでは地域ごとに決まった会社(東京電力・関西電力など)としか契約できませんでしたが、今は全国200社以上の電力会社から選べる状態です。
わたしが最初に心配していた「乗り換えたら停電するのでは?」という不安は、完全に杞憂でした。電気を届けるための電線・設備はそのまま使い続けるため、乗り換えによって電気が止まったり、工事が必要になったりすることは一切ありません。変わるのは「請求書が届く会社」と「毎月の電気代の金額」だけです。
乗り換えで実際にいくら変わる?わが家の場合
「本当に安くなるの?」という疑問は、数字で見るのが一番早いです。わたしのケースを参考にしてください。
わが家は埼玉・4人家族です。乗り換え前は東京電力の従量電灯Bで、アンペア数は40A。月の使用量は平均で380kWhくらいでした。毎月の電気代は乗り換え前:平均11,800円 → 乗り換え後:平均8,600円になりました。差額は月3,200円、年間で換算すると38,400円の削減です。
数字で見ると一目瞭然なんですが、何もしなければ毎年4万円近くが「そのまま流れていた」ということになります。子どもの習い事費用の足しになると思うと、やってみて損はないです。
乗り換え前に必ず用意するもの【これだけあればOK】
手順を進める前に、手元にそろえておくべきものが3つあります。事前に準備しておくと、申し込み作業がスムーズに終わります。
① 電気料金の検針票(または電力会社のマイページ)
実はこれ、乗り換えに必要な情報がほぼ全部載っています。供給地点特定番号(22桁の番号で、「お客様番号」とは別のもの)と、契約アンペア数・月の使用量(kWh)を確認しておきましょう。検針票を捨ててしまった場合は、電力会社のマイページや、「でんき家計簿」などのアプリからも確認できます。
② 支払いに使うクレジットカードまたは口座情報
申し込み時に支払い方法を登録します。クレジットカード払いに対応している会社が多いので、ポイントが貯まるカードを使うとお得度が上がります。わたしは楽天カードを登録しました。
③ メールアドレス(申し込み完了・切り替え通知が届く)
申し込み完了メールや切り替え日の通知はすべてメールで届きます。普段使っているアドレスで問題ありません。
- 電気料金の検針票(供給地点特定番号・契約アンペア・使用量kWhを確認)
- 支払い用クレジットカードまたは銀行口座情報
- 受け取り用メールアドレス
失敗しない乗り換え手順【5ステップで解説】
ここからが本題です。わたしが実際にやった手順を時系列でまとめました。難しいことは何もなく、全部スマホで完結しました。
STEP 1:料金シミュレーターで比較する
まず、今の電気代が「どれくらい安くなるか」を確認します。各社の公式サイトにシミュレーターが用意されているので、検針票を見ながら使用量(kWh)と契約アンペアを入力するだけで試算できます。複数社を比べるなら、ENECHANGE(エネチェンジ)のような比較サービスを使うと、一度に複数プランを並べて見られて便利です。
わたしはここで3社を比較して、年間削減額の差が最大で1万円以上あることに気づきました。比較を飛ばして「なんとなく名前を知っている会社」に申し込むのは少しもったいないです。
STEP 2:プランの詳細条件を確認する
シミュレーションで安そうなプランが見つかったら、申し込む前に以下の条件を必ず確認してください。ここをスキップすると後悔するケースがあります。
- 最低契約期間と解約金の有無(「2年縛り・違約金1万円」のプランもある)
- 燃料費調整額の上限設定の有無(上限なしのプランは電気代が跳ね上がる時期もある)
- セット割の条件(ガスとのセットが条件になっているプランは、単独だと割引が消える)
- 再生可能エネルギー賦課金の扱い(どの会社でも同額。比較時の誤差になることはない)
STEP 3:新しい電力会社に申し込む
条件に納得できたら、選んだ会社の公式サイトから申し込みます。申し込みフォームに「供給地点特定番号」を入力する欄があるので、検針票を手元に置いてから作業を始めると迷わずに済みます。入力項目は「住所・氏名・連絡先・支払方法・供給地点特定番号」がほとんどで、わたしは入力完了まで約20分でした。
現在の電力会社への解約連絡は、原則として新しい会社が代わりに行ってくれます。自分で電話して解約する必要はありません。
STEP 4:切り替え日を待つ
申し込みが完了すると、1〜2週間ほどで切り替え日が確定してメールで通知されます。切り替えは次の検針日(メーターを読む日)前後になることが多く、申し込みから実際の切り替えまではおおむね1〜2か月かかることが一般的です。この期間、特に何かする必要はありません。電気は普通に使えます。
STEP 5:切り替え後の請求書を確認する
切り替え完了後、最初の請求書が届いたら必ず内容を確認します。料金の明細が想定通りになっているか、シミュレーション時の数字と大きくずれていないかをチェックします。わたしは乗り換え前後の電気代をスプレッドシートに記録しているので、数字で変化がわかってすっきりしました。
これだけは知っておきたい「よくある失敗」3選
乗り換え自体はシンプルな手順ですが、知らないままだと後から「こんなはずじゃなかった」となるパターンがあります。わたしの周りや実際の口コミで見たものをまとめました。
失敗①:燃料費調整額の上限がないプランで高騰期に請求が跳ね上がった
燃料費調整額とは、電気の原料(LNG・石炭など)の価格変動を毎月の電気代に反映させる仕組みのことです。大手電力会社は上限が設定されていますが、新電力の一部プランは上限なしになっているものがあります。エネルギー価格が高騰した時期に、想定外の高額請求が来てしまったというケースが実際にありました。申し込み前に「燃料費調整額の上限あり」のプランかどうかを確認しておくと安心です。
失敗②:電力会社を変えたらガスのセット割が消えた
ガスと電気を同じ会社でまとめることで割引が適用されているプランに加入している場合、電気だけ別の会社に乗り換えるとガスのセット割も自動的に消えます。「電気代は下がったのに、ガス代が上がって結局トータルはほぼ変わらなかった」というのはよくあるパターンです。乗り換え前に現在のガス料金にセット割が含まれているかを確認しておきましょう。
失敗③:解約金が発生することを知らずに乗り換えた
新電力の一部プランには「2年契約」「3年契約」などの縛り期間があり、期間内に解約すると数千〜1万円前後の解約金が発生するものがあります。「もっと安いプランを見つけたからすぐ乗り換えよう」としたときに気づくパターンが多いです。申し込み時の規約で必ず確認しておきましょう。
乗り換え先を選ぶときの比較ポイント【3つに絞った】
比較する会社が多すぎて選べない、という方のために、わたしが実際に見比べたポイントを3つに絞りました。この3点さえ押さえれば、大きく外れることはないと思います。
① 自分の使用量での年間シミュレーション額
「基本料金が安い」「単価が安い」などのうたい文句は、自分の使用量によって有利・不利が変わります。必ず自分のkWh数を入力してシミュレーションした金額で比較してください。
② 燃料費調整額に上限があるか
上限ありのプランのほうが「最悪でもこのくらい」という予測が立てやすいです。家計管理の観点では、予測しやすい固定費の方がスプレッドシートに乗せやすいというのが正直なところです。
③ 解約金・縛り期間の有無
縛りなし・解約金なしのプランを選んでおくと、後からもっとよい条件が見つかったときに身動きが取りやすいです。初めての乗り換えなら、まずは縛りなしのプランで試してみるのもひとつの考え方です。
まとめ:乗り換えの手順と失敗しないための要点
電力会社の乗り換えは、拍子抜けするくらい簡単でした。「難しそう」という印象のまま放置するのが一番もったいないです。最後に要点をまとめます。
- 乗り換えに工事は不要。電気が止まることもない
- 検針票を用意してシミュレーターにかけるのが最初の一歩
- 燃料費調整額の上限・解約金・セット割の消滅の3点を必ず事前確認する
- 申し込みから切り替え完了までは約1〜2か月。その間も電気は普通に使える
- 切り替え後は最初の請求書で金額を必ず確認する
まずは検針票を手元に出して、ENECHANGE(エネチェンジ)などの比較サービスでシミュレーションをかけてみてください。「自分の場合はいくら変わるか」という数字を見るだけでも、一歩踏み出しやすくなります。

