iDeCo 始め方を主婦が実際にやった手順で解説

「iDeCoって名前は聞いたことあるけど、主婦でも始められるの?」——わたしも去年まで、ずっとそう思っていました。この記事では、43歳・週3パート主婦のわたしが実際にiDeCoを始めた手順を、準備から申込み完了まで時系列でお伝えします。読み終えると、今日からでも動き出せるはずです。

本記事の要約
・主婦(パート含む)でもiDeCoは始められる。専業主婦は「第3号被保険者」として加入可
・掛金は月5,000円から。全額が所得控除になるので、パート収入がある人は特に節税効果が大きい
・申込みはスマホ+郵送で完結。わたしの場合、書類提出から口座開設まで約1ヶ月かかった
・必要書類は基本「マイナンバー確認書類」「本人確認書類」の2点のみ(金融機関によって多少異なる)
・運用商品選びで迷ったら、まずは「全世界株式インデックスファンド」1本で十分
節約ナオコ
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節約ナオコ

2児の母・週3パート勤務。実際に試した節約術だけを正直レビュー。きれいごとなしの主婦目線でお届けします。

そもそもiDeCoって何?主婦に関係ある話なの?

「iDeCoは会社員や自営業の人がやるもの」と思っていませんか。実はわたしもそう思っていたんですが、主婦(専業・パート問わず)もほぼ全員加入できます。まずここを押さえておくと、以降の話がぐっとわかりやすくなります。

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、自分で毎月一定額を積み立てて、60歳以降に受け取る私的年金の制度です。国が作った制度なので、運用益が出ても非課税、さらに積み立てた金額が全額「所得控除」になるという二重のメリットがあります。「所得控除」とは、税金を計算するときのベースになる所得を減らせる仕組みのことです。

主婦の場合、加入区分は次のように分かれます。

  • 専業主婦(夫の扶養に入っている):「第3号被保険者」として加入できる。掛金の上限は月23,000円
  • パート勤務で厚生年金に加入していない:同じく第3号被保険者として加入。上限月23,000円
  • パート勤務で厚生年金に加入している:「第2号被保険者」として加入。上限は勤め先の企業年金の有無によって変わる(多くの場合、上限は月23,000円)

わたしは週3パートで勤務先の厚生年金には入っていないため、第3号被保険者として月23,000円まで積み立てられる区分です。自分の区分がわからない場合は、年金手帳や「ねんきん定期便」で確認できます。

主婦がiDeCoをやるメリットを数字で確認する

「節税になる」と言われても、実際いくら得なのかわからないと動けませんよね。数字で見ると一目瞭然なんですが、パート収入がある主婦にとってiDeCoはかなり効果的です。

パート主婦(年収100万〜130万円)の場合の節税シミュレーション

たとえば年収120万円のパート主婦が、毎月10,000円(年間120,000円)をiDeCoに積み立てた場合を考えます。

  • 所得税率:5%(課税所得がおおむね195万円以下の場合)
  • 住民税率:一律10%
  • 合計税率:約15%
  • 年間の節税額:120,000円 × 15% = 約18,000円

年間18,000円が手元に残る計算になります。これは「使ったお金に対してポイントが戻ってくる」のとは違って、税金そのものが減る仕組みです。10年続ければ単純計算で18万円。積み立てたお金がそのまま運用されながら節税もできるので、預金口座に眠らせておくよりはるかに効率的なんですが、わたし自身これを知るまで何年も放置してしまっていました。

専業主婦(収入ゼロ)の場合はどうなる?

収入がない専業主婦の場合、所得控除の直接的な恩恵は受けられません。ただし、運用益が非課税になるメリットは健在です。通常、株や投資信託で得た利益には約20%の税金がかかりますが、iDeCoの口座内では非課税で運用できます。老後資金を積み立てる器として、NISAと並んで検討する価値はあります。

ポイント
iDeCoの3つの税メリット:①積み立て時→掛金が全額所得控除、②運用時→運用益が非課税、③受取時→一定額まで非課税(退職所得控除・公的年金等控除が使える)

始める前に確認すること:注意点とデメリット

iDeCoはメリットばかり語られがちなんですが、始める前に知っておくべき制約があります。わたしが調べたときに「これは事前に知りたかった」と思ったことを正直に書きます。

注意
iDeCoの最大の制約:原則60歳まで引き出せません。「急にお金が必要になっても使えない」ということを必ず念頭に置いた上で、生活防衛資金(最低3〜6ヶ月分の生活費)を確保してから始めてください。

その他に確認しておきたい点はこちらです。

  • 口座管理手数料がかかる:金融機関によって異なるが、月100〜600円程度。ネット証券は低コストなところが多い
  • 運用はあくまで「投資」:元本割れのリスクがある。ただし定期預金型の商品を選べばリスクを抑えられる
  • 受取時にも税金がかかる場合がある:受け取り方(一括・分割)によって課税のされ方が変わる
  • パートの場合、年収が一定以上になると税金の計算が変わることがある

わたしが第一子の育児中に保険を「よくわからないまま契約」して後悔した経験があるので、こういうデメリット部分はきちんと確認してから動くようにしています。iDeCoは「60歳まで触れないお金」という前提で、家計の余裕資金の範囲で始めるのが基本です。

金融機関はどこを選ぶ?主婦目線で比べた

iDeCoはどの金融機関でも始められますが、手数料と運用商品のラインナップで選ぶのがポイントです。わたしはSBI証券で口座を開いたんですが、その理由を含めて整理します。

主要ネット証券3社の比較

▼口座管理手数料(月額・税込)の比較

SBI証券:171円(国民年金基金連合会・事務委託先金融機関への手数料込み)
楽天証券:171円(同上)
松井証券:171円(同上)

※2026年6月時点。国民年金基金連合会への手数料(105円)と事務委託先金融機関手数料(66円)は、どの金融機関を選んでも共通でかかります。金融機関自体の手数料は、ネット証券大手は0円のところが多い。

数字で見ると一目瞭然なんですが、ネット証券を選べば金融機関独自の上乗せ手数料はほぼゼロです。銀行や対面型の証券会社では、これに加えて月数百円の手数料がかかる場合があるので注意が必要です。

わたしがSBI証券を選んだのは、運用できる投資信託の本数が多いこと(eMAXIS Slimシリーズなど低コストファンドが揃っている)、スマホアプリが使いやすいこと、この2点でした。すでに楽天カードや楽天銀行を使っている方は楽天証券の方がポイント面でお得なケースもあります。

実際にわたしがやった申込み手順【時系列で解説】

ここからが本題です。わたしが実際にSBI証券でiDeCo口座を開設した手順を時系列でお伝えします。実はこれ、一番時間がかかるのは「書類が届くのを待つ時間」で、自分が動く時間はトータル2〜3時間もありませんでした。

STEP1:加入資格の確認と掛金額の決定(所要時間:約30分)

まず国民年金の加入区分(第1号・第2号・第3号)を確認しました。わたしの場合は第3号だったので、掛金の上限は月23,000円。ただし、最初は月5,000円(年間60,000円)から始めることにしました。家計への影響を最小限にしながら様子を見たかったからです。掛金は後から変更できるので、低めでスタートするのはよい選択だと思います。

STEP2:SBI証券でiDeCo口座の資料請求(所要時間:約10分)

SBI証券の公式サイトからiDeCo口座の資料請求フォームに入力しました。名前・住所・メールアドレスを入力するだけで、約1週間で書類が郵送されてきます。

STEP3:書類の記入と返送(所要時間:約60分)

届いた書類セットに必要事項を記入して返送します。ここが唯一「少しめんどうだな」と感じたステップでした。それでも「難しい」ではなく「量がある」というだけで、書類自体はガイドに従って書けばわかりました。

記入が必要な主な書類はこちらです。

  • 個人型年金加入申出書
  • 掛金引落口座登録届(引き落とし口座の情報を記入)
  • 本人確認書類のコピー(運転免許証など)
  • マイナンバー確認書類のコピー
  • 第3号被保険者の場合:配偶者の会社の確認印は不要(2022年以降、第3号は確認印が原則不要になった)

以前は「配偶者の勤務先の確認印が必要」という話を聞いて複雑だな……と思っていたんですが、制度改正で現在は不要になっています。わたしはここで夫に何も頼まずに手続きを完結できました。

STEP4:審査・口座開設の通知(約1〜2ヶ月)

書類を返送してから、国民年金基金連合会の審査を経て口座開設の通知が届くまで、わたしの場合は約5週間でした。この間は特にすることはありません。通知が届いたら、SBI証券から「iDeCo口座ログイン情報」が郵送されてきます。

STEP5:運用商品の選択(所要時間:約30分)

口座にログインしたら、積み立てる投資信託(または定期預金)を選びます。わたしは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を100%選択しました。いわゆる「オルカン」と呼ばれる、世界中の株式に分散投資できるインデックスファンドです。信託報酬(運用コスト)が年約0.05775%と非常に低く、NISAでも同商品を使っているので管理がシンプルになるのも決め手でした。

運用商品に迷ったときの考え方:まず「自分はリスクをどこまで取れるか」を確認する。値動きが怖い場合は「元本確保型(定期預金)」、長期で増やしたい場合は「インデックスファンド(全世界株式・全米株式など)」が選択肢になります。どちらを選んでも節税メリットは同じです。

よくある疑問:主婦からよく聞かれること

わたしがiDeCoを始めてから、ママ友や職場のパート仲間に話すと「わたしにも関係ある?」という質問をよくもらうようになりました。実際によく聞かれることをQ&A形式でまとめます。

Q. 扶養の範囲内で働いているけど、iDeCoをやると扶養から外れる?

iDeCoの掛金は扶養の判定(年収103万円・130万円ラインなど)には影響しません。扶養は「給与収入」で判断されるもので、iDeCoへの積み立て額は関係ないです。ただし、所得控除として確定申告または年末調整で申請することになります。パートで年末調整している場合は、勤務先に「小規模企業共済等掛金払込証明書」を提出すれば手続き完了です。

Q. 月いくらから始めるのがいい?

わたしのおすすめは月5,000円(最低額)でいったんスタートすることです。iDeCoは途中で掛金額を変更できます(年1回)。家計に無理のない金額から始めて、余裕が出てきたら増額するという流れが一番続きやすいと感じています。

Q. NISAとiDeCo、どっちを先にやるべき?

これはよく聞かれるんですが、わたし自身はNISAを先に始めて(去年)、iDeCoはその後でした。パート収入がある主婦なら、節税効果があるiDeCoを先にやる方が合理的という考え方もあります。一方、NISAはいつでも引き出せる柔軟性があるので、生活費の補填になる可能性が少しでもあるお金はNISAに、老後資金と割り切れるお金はiDeCoに、という使い分けが一つの考え方です。どちらが正解かは家庭の状況によるので、「どちらかを選ばなければいけない」ということはありません。

iDeCo開設から6ヶ月後のわたしの状況

実際に始めてみてどうだったか、正直に書きます。

掛金は月10,000円でスタートしました(最初5,000円と書きましたが、少し増額しました)。半年間の積み立て額は60,000円。運用成績は市場の動きに左右されるのでここには書きませんが、それよりも大きかったのが年末調整で戻ってきた9,000円という数字です。所得税・住民税合わせて年間で15〜18%相当が節税できているので、わたしの場合は「月10,000円積み立てて、年約12,000〜18,000円の節税効果」という状態になっています。

手続きは拍子抜けするくらい簡単でした。怖かったのは「投資」という言葉と「60歳まで引き出せない」という制約。でも、数字で見ると老後のために積み立てながら今の税金も減らせるというのは、家計管理をしている身としてやらない理由が見当たらないというのが正直なところです。

子どもたちが大学に入るまでの出費が増える時期でもあるので、掛金は無理のない範囲で維持していくつもりです。上の子が中1になった今、「15〜20年後の自分のために少しずつ動いておく」ことの大切さを感じています。

まとめ:主婦がiDeCoを始める手順と押さえておくべきこと

  • 主婦(専業・パート)でもiDeCoには加入できる。パート主婦は特に節税効果が高い
  • 月5,000円から始められる。掛金は年1回変更可能なので、まず最低額でスタートしてOK
  • 申込みは書類郵送で完結。自分が動く時間は合計2〜3時間程度
  • 金融機関はネット証券(SBI証券・楽天証券など)が手数料を抑えられる
  • 唯一の制約は「60歳まで引き出せないこと」。生活防衛資金を確保した上で始めること

やってみて損はないです——と言い切れるのは、節税効果が数字ではっきり出ているからです。「老後なんてまだ先の話」と思っていても、iDeCoを始める年齢が1年遅れると、その分だけ運用期間と節税の機会が減ります。まずSBI証券楽天証券のiDeCoページを見てみるところから始めてみてください。資料請求は無料で、申し込みを確定するのは書類が届いてからなので、気軽に動いてみるのがいいと思います。

この記事を書いた人 節約ナオコ

節約ナオコ

2人の子どもを育てながら、週3日パートで働いています。家計をなんとかしようと試行錯誤してきた結果、ふるさと納税・格安SIM・ミールキットなど、実際に使ったものとやめたものの両方を正直にレビューするようになりました。きれいごとを書いても意味がないので、失敗談も包み隠さず書いています。同じように家計と向き合っている方の参考になれば嬉しいです。

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