「家計簿アプリを入れてみたけど、なんか使いにくくて結局続かなかった」という経験、ありませんか?わたしも3つのアプリを試してすべて挫折した経験があります。でも、Googleスプレッドシートで自分用の家計簿を作ってからは、4年以上続いているんです。この記事では、わたしが実際にやった手順をそのまま公開します。読み終えたらその日のうちに作れると思います。
節約ナオコ
2児の母・週3パート勤務。実際に試した節約術だけを正直レビュー。きれいごとなしの主婦目線でお届けします。
なぜスプレッドシートで家計簿を作るのか
「アプリじゃダメなの?」という疑問から始めます。実はこれ、わたしも最初まったく同じことを思っていました。アプリとスプレッドシート、それぞれに合う人がいるので、まず違いを整理しておきます。
アプリとスプレッドシートの比較
家計簿アプリの便利な点は「銀行やクレカと連携して自動で記録できること」です。ただ、カテゴリ分けが自分の家計に合わないことが多く、「食費」の中に日用品が混ざったり、月の締め日を変えられなかったりします。わたしの場合、夫の給料日が25日なので、「25日〜翌24日」で管理したいのに、アプリが「1日〜月末」固定で使い勝手が悪かったんです。
その点スプレッドシートは、すべて自分で決められます。項目名も、締め日も、色分けも。しかも無料。Googleアカウントさえあれば今日からすぐに始められます。
作り始める前に決めておくこと
ここを読むだけで、あとの作業がスムーズになります。スプレッドシートを開く前に、この3点だけ決めておくと迷いません。
① 管理する項目(費目)を書き出す
紙でもスマホのメモでもいいので、「毎月お金が出ていく場所」を書き出してみてください。わたしの場合はこんな感じです。
- 固定費:住居費、水道光熱費、通信費、保険料、サブスク
- 変動費:食費、日用品、子ども費、外食費、医療費
- 特別費:学校の集金、旅行、冠婚葬祭、家電の買い替え
- 収入:夫の給与、わたしのパート代、児童手当など
最初から完璧にしなくていいです。使いながら「あ、この項目要るな」と気づいたら足せばいいのがスプレッドシートのいいところです。
② 締め日を決める
締め日とは「その月の家計をどこからどこまでで区切るか」のことです。給料日に合わせるのが一番管理しやすいです。わたしは夫の給与振込が毎月25日なので、「25日〜翌24日」を1か月としています。
③ 現金派かカード派かで記録の方法が変わる
現金とカードを混在させて使っている場合、「支払った日」と「引き落とし日」をどちらで管理するか決めておくと混乱しません。わたしはカードの利用日で記録しています。引き落としは翌月でも、「使った月」に計上したほうが実態に近いからです。
スプレッドシートの家計簿・基本の作り方【手順全公開】
ここからがメインです。わたしが最初に作ったときの手順を、そのまま再現できるように書きます。所要時間は初回で30〜40分ほどでした。
STEP1:Googleスプレッドシートを開いて新しいシートを作る
Googleアカウントでログインした状態で「Googleスプレッドシート」を検索して開きます。左上の「+ 空白」をクリックすると新しいシートが開きます。ファイル名は「家計簿2026」などわかりやすい名前にしておきます。
STEP2:シートに「収入」と「支出」の入力欄を作る
最初はシンプルな構成が一番続きます。わたしが最初に作ったレイアウトを元に紹介します。
A列に「日付」、B列に「費目」、C列に「金額」を設定する
セルA1に「日付」、B1に「費目」、C1に「金額(円)」と入力します。2行目以降が実際の記録欄になります。これが明細入力シートの基本です。
たとえばこんなふうに入力します。
- A2:6/1 B2:食費 C2:3200
- A3:6/2 B3:日用品 C3:850
- A4:6/3 B4:外食費 C4:2100
別の場所に「集計欄」を作る
E列あたりに「費目別の合計」を表示する欄を作ります。E1に「費目」、F1に「合計」と入れて、E2以降に費目名を並べます。F2には後述のSUMIF関数を入れます。
STEP3:SUM関数とSUMIF関数で自動集計にする
実はこれ、関数は2つだけ覚えれば十分です。難しく聞こえますが、入力するのは短い文字列だけです。
SUM関数:合計を出す
C列の合計を出したいセル(たとえばC100)に以下を入力します。
C2からC99までの金額を全部足し合わせる、という意味です。
SUMIF関数:費目ごとの合計を出す
SUMIF関数は「特定の条件に一致するセルだけを合計する」関数です。たとえば「食費だけの合計」を出すときに使います。
B列の中で「食費」と書いてあるものを探して、対応するC列の金額を合計する、という意味です。
集計欄のF2に「=SUMIF(B:B,E2,C:C)」と入れると、E2に書いた費目名に合わせて自動で集計してくれます。費目名のセルを参照させるのがポイントで、これで費目を変えても関数をいじらずに済みます。
STEP4:月ごとにシートをコピーして使い回す
1か月分のシートが完成したら、シートタブを右クリックして「コピーを作成」を選びます。新しいシートが増えるので、タブ名を「7月」などに変更して、C列の明細データだけ消せばOKです。集計の関数はそのまま引き継がれます。
わたしはシートのタブをずっと残しているので、過去の月のデータをいつでも見返せます。「去年の12月の食費ってどのくらいだったっけ?」というときにすぐ確認できるのが地味に便利です。
年間集計シートを追加すると「家計の全体像」が見えてくる
月ごとの管理ができるようになったら、ぜひ年間集計シートも作ってみてください。数字で見ると一目瞭然なんですが、「1か月だけ見ていてもわからないこと」が年間で見ると浮かび上がります。
年間シートの作り方
新しいシートを追加して「年間集計」と名前をつけます。A列に費目、B列〜M列に1月〜12月を並べ、各セルに「=’6月’!F2」のように月別シートの集計値を参照させます。
これで食費が「月によって3万円台のときと5万円台のときがある」といった波が見えてきます。わたしの場合、年間集計を作ってみて初めて「夏休みと年末年始に食費が跳ね上がっている」と気づきました。子どもたちが家にいる時期ですね。当たり前といえば当たり前なんですが、「なんとなく家計が苦しい」が「この時期に3〜4万円多くかかる」という数字になると、対策も立てやすくなります。
わたしが実際に発見した「28万円の無駄」の話
少し具体的な話を書かせてください。スプレッドシートで家計簿を始めてから3か月ほど経ったころ、年間集計を作ってみたんです。そこで気づいたのが以下の3つでした。
- 通信費:4人分で月2万3000円(格安SIMに乗り換えで月8000円台に圧縮 → 年間約17万円削減)
- サブスク:把握していなかったものが月5本・合計4200円分あった(3本解約 → 年間約3万円削減)
- 保険料:7年前に訪問販売で加入したままの保険が月1万4000円(見直しで月6000円に → 年間約9万円削減)
合計すると年間で約29万円の削減でした。スプレッドシートに記録しなければ、たぶんずっと気づかなかった数字です。特に保険は、第一子が生まれたときによくわからないまま契約したもので、長年そのままにしていました。あのころの苦い経験が「ちゃんと数字で確認する」習慣につながっているのかもしれません。
スプレッドシート家計簿でよくある失敗と対策
続かない理由のほとんどは、最初に「作り込みすぎる」ことです。ここでは実際によくある失敗を3つ紹介します。
失敗1:費目を細かくしすぎて入力が面倒になる
「食費」「外食」「お菓子」「飲み物」と細かく分けたくなる気持ちはわかります。でも最初はざっくりでいいです。わたしは今でも食費と外食費の2つだけです。細かくすると入力のハードルが上がって、記録すること自体をやめてしまうリスクがあります。
失敗2:毎日記録しようとする
レシートをまとめて週1回入力する方法が、わたしには一番続きました。毎日開いていると、1日さぼっただけで「もうやめようかな」となりがちです。わたしは日曜の夜にまとめてレシートを見ながら入力するのが習慣になっています。1週間分でだいたい10〜15分です。
失敗3:完璧なフォーマットを作ろうとして手が止まる
グラフを入れたい、色分けしたい、と凝り始めると作業が終わりません。まず「入力できる最低限の表」を作ることが先です。装飾は後からいつでもできます。拍子抜けするくらい簡単なシートで十分、というのがわたしの実感です。
もう少し使いやすくするためのカスタマイズ3選
基本が動くようになったら、少しずつ育てていくのが楽しくなってきます。わたしが実際に追加してよかったカスタマイズを3つだけ紹介します。
① B列に「ドロップダウンリスト」を設定する
費目のセルをクリックすると選択肢が出てくる機能です。データの入力規則という設定から作れます。B列を選択 →「データ」メニュー →「データの入力規則」→「リスト」に費目を入力するだけです。タイプミスがなくなるので、SUMIF関数の集計ミスが減ります。
② 予算と実績を並べて「残り」を表示する
集計欄に「予算」列を追加して、「予算−実績」で残り金額を表示させます。たとえば食費の予算が35,000円で、月の途中で29,000円使っていたら「残り6,000円」と出るようにします。これだけで月末の使いすぎがぐっと減りました。
③ 条件付き書式で「予算オーバーを赤くする」
条件付き書式は「ある条件を満たしたときに自動でセルの色が変わる」機能です。残り金額がマイナスになったら赤くなるように設定しておくと、ひと目で危険な費目が分かります。「書式」→「条件付き書式」から設定できます。
まとめ:まず「シンプルな表1枚」から始めてみてください
スプレッドシートの家計簿は、難しいものではないです。わたしも最初は「関数とかわからないし」と思っていましたが、SUM関数とSUMIF関数の2つさえ使えれば基本は完成します。
- Googleスプレッドシートは無料・自分好みにカスタマイズできる
- 作成の基本は「日付・費目・金額の3列」と「SUMIF関数の集計欄」だけ
- 月ごとにシートをコピーすれば2か月目以降は5分以内で準備できる
- 年間集計シートを作ると「見えていなかった無駄」が浮かび上がる
- 失敗しないコツは「最初はシンプルに作ること」と「週1回まとめて入力すること」
やってみて損はないです。今日Googleスプレッドシートを開いて、まずA1に「日付」と入力するところから始めてみてください。それだけで、家計管理の第一歩になります。

