「勉強しようとは思ってるんだけど、時間がなくて」——ぼく自身、30代前半にこの言葉を何度も言い訳にしてきました。でも正直、「時間がない」のではなく「時間の使い方を変えていない」だけだった、というのが今の結論です。この記事では、ぼくが実際に試してみた社会人の勉強時間確保の方法を、現実的な視点で7つ紹介してみます。
・スキマ時間の積み上げが、最も継続しやすい方法
・朝・通勤・昼休みの3つの時間帯を見直すだけで、1日1〜2時間は作れる
・「環境を変える」ことが、意志力に頼らない勉強継続のコツ
タケPM
SIerからフリーランスPMへ転身。リモートワーク・転職・副業のリアルな話を体験ベースで発信しています。
そもそも「社会人が勉強時間を確保できない」理由
まずここを整理しておかないと、方法論だけ並べても意味がないと思っています。実際にやってみた話をします。
ぼくがSIerに勤めていた20代後半〜30代前半、「資格を取ろう」「英語を勉強しよう」と思っては三日坊主を繰り返していました。当時の自分の感覚では「忙しいから時間がない」と本気で思っていました。
でも、よく考えると毎日Youtubeは1時間以上見てたし、電車の中でTwitterを眺めていました。問題は「時間がない」ことじゃなく、「勉強に使う時間の優先順位を上げていなかった」ことだったんですよね。
社会人が勉強できない理由は、大きく3つに整理できると思います。
- 「まとまった時間(1〜2時間)」が取れないと勉強できないと思っている
- 仕事終わりは疲れ果てて、意志力が残っていない
- 勉強の目的が曖昧で、やる気が続かない
この3つのどれかに心当たりがある人は、この記事を最後まで読んでみてください。解決策が見つかる気がします。
社会人が勉強時間を確保する7つの方法
ここからが本題です。で、結論から言うと、「スキマ時間の積み上げ」と「環境設計」の2軸で考えると整理しやすいです。7つの方法を順番に紹介してみます。
① 朝の30分を勉強専用にする
朝型シフトは、多くの勉強法の本で紹介されているくらい王道の方法です。ぼくも実際に試してみました。
夜は仕事の疲れで集中力が落ちますが、朝は脳がリセットされた状態です。しかも朝の時間は、急な会議や仕事の割り込みが入りにくい。起床時間を30分早めるだけで、月に約15時間の勉強時間が生まれます。
コツは「前日の夜に教材を開いておくこと」です。朝起きてから「何をしようか」と考え始めると、その間に眠気が勝ってしまいます。机の上に開いた状態で置いておくだけで、そのまま座って始められます。
② 通勤時間をインプット専用にする
電車やバスでの通勤時間、今何をしていますか?ニュースを眺めたり、音楽を聞いたり、うとうとしたり——そこを勉強時間に変えるだけで大きく変わります。
片道30分の通勤なら、往復で1日1時間です。月20日通勤したら20時間です。これ、意外と大事で、年間240時間になります。
電車内では「読む・聞く」系のインプットが向いています。
- Kindle・電子書籍でビジネス書・専門書を読む
- Podcastやvoicyで音声学習をする
- Youtubeの教育系チャンネルを倍速で聞く
- 英語学習アプリで単語や文法を確認する
ぼくがフリーランスになる前、転職活動中に使っていたのは主に音声コンテンツでした。満員電車でもスマホ一つあれば耳だけで学べるので、今でも移動中の学習の中心は音声系です。
③ 昼休みの15〜20分を有効活用する
ランチを食べ終わった後の15〜20分、スマホをいじって終わっていませんか。ここも勉強時間に変えられます。
昼休みの勉強は「軽めの復習」や「単語学習」など、集中力をそこまで必要としない内容が向いています。朝にやった内容を昼に軽く見直すだけでも、記憶の定着率がかなり変わる気がします。
「昼休みは15分だけ、スマホを勉強アプリ専用にする」と決めてしまうと続けやすいです。ポイントはSNSアプリを開く前に勉強アプリを開くこと。順番を変えるだけで習慣になります。
④ 「ながら学習」を意識的に取り入れる
正直、ながら学習はあまり効率がよくないとも言われます。でも「ゼロか時間が取れるか」で悩んでいるなら、ながら学習は十分ありです。
具体的にぼくが実践しているのはこのあたりです。
- 料理・皿洗い中にPodcastを聞く
- 筋トレ・ウォーキング中に講義音声を流す
- 入浴中に防水ケースのスマホで動画を見る
特に「手は動いているけど頭は空いている」作業の時間が狙い目です。料理中や洗い物中って意外とボーっとしていることが多くて、ここに音声コンテンツを入れるとかなり積み上がります。
⑤ 週1回「勉強の時間割」を作る
「空き時間に勉強しよう」だと、結局できません。これはぼく自身が何度も経験済みです。
「いつやるかを決める」ことが、社会人の勉強継続で一番大事なことだと思います。毎週日曜の夜に30分だけ翌週の学習スケジュールを決めておくと、週全体の動きが変わります。
時間割を作るときのポイントはこの3つです。
- 「何時〜何時に何をするか」まで具体的に決める
- 1回あたりの勉強時間は15〜30分を基本にする(長すぎると続かない)
- 週に1〜2回は「バッファ日(何もしなくてOKな日)」を入れておく
完璧にこなすことよりも、「崩れても翌週また組み直す」サイクルを作る方が長続きします。
⑥ テレビ・SNSの時間を「見える化」して削る
これ、やってみると結構びっくりします。自分がどれだけスクリーンタイムを消費しているか、一度確認してみてください。
iPhoneなら設定アプリの「スクリーンタイム」、Androidなら「デジタルウェルビーイング」という機能で、1日・1週間のアプリ使用時間が確認できます。ぼくが初めて確認したとき、InstagramとYoutubeだけで1日平均2時間以上使っていました。正直、ちょっとテンション下がりました。
「時間がない」と思っている人の多くは、SNSやテレビに1〜2時間使っているケースがほとんどです。そこを半分削るだけで、毎日1時間の勉強時間が生まれます。
⑦ 「勉強できる環境」を先に作る
最後はちょっと視点を変えた話です。時間の作り方ではなく、「環境の整え方」の話をします。これ、意外と大事で、方法論だけ揃えても環境が整っていないと続きません。
ぼくがフリーランスになって在宅ワークになったとき、家での集中環境を整えるのにかなり時間をかけました。仕事も勉強も、集中できる場所があるかどうかで生産性が全然違います。
環境設計で意識したいポイントはこのあたりです。
- 教材・ノート・ペンを「すぐ手が届く場所」に出しておく
- 勉強する場所を固定する(同じ場所で続けると脳がスイッチを入れやすくなる)
- スマホは「手の届かない場所」に置く、またはサイレントモードにする
- 家での集中が難しければ、図書館やカフェを勉強場所にする
環境を変えると、意志力に頼らなくても勉強できるようになります。「やる気が出たらやろう」ではなく、「やらざるを得ない環境を作る」という発想の転換が大事だと思います。
「何を勉強するか」を先に決めないと時間だけ無駄になる
時間の確保と同じくらい大事なことを、ここで一つ補足させてください。
実際にやってみた話をします。ぼくが30代前半、転職を意識し始めたころ、「勉強しよう」と思いながらも何を勉強すればいいかわからなくてぐずぐずしていた時期がありました。資格の本を買っては積んで、英語のアプリを入れては放置して——という典型的なパターンです。
勉強時間を作る前に「何のために・何を学ぶか」を決めておかないと、時間を作っても使えません。
「なぜ勉強するのか」の目的は大きく2種類に分けて考えるといいと思います。
- スキルアップ・昇進・転職などキャリアにつながる勉強(資格・プログラミング・語学など)
- 教養・趣味・自己投資として純粋に楽しめる勉強(読書・歴史・投資知識など)
どちらが正しいわけでもなく、自分に合った方を選べばいいです。ただ、目的がないままとにかく時間を作ろうとしても、モチベーションが続かない気がします。
社会人が勉強を続けられない「よくある失敗パターン」
方法を知っても続かない理由があります。ぼく自身が何度もはまったパターンを正直に書いておきます。
失敗パターン① 最初から高い目標を設定する
「毎日2時間勉強する」「今月中に参考書を1冊終わらせる」——気合いを入れた最初の目標設定が、挫折の原因になることがよくあります。
最初の目標は「毎日15分だけ続ける」くらいが現実的です。低い目標をクリアし続けることで習慣になり、自然と時間が伸びていきます。
失敗パターン② 「できなかった日」にすべてリセットしてしまう
1日できなかったことで「もういいや」とやめてしまうのは、一番もったいないパターンです。
勉強の習慣化で大事なのは「完璧に続けること」ではなく、「やめないこと」です。1日できなくても、翌日また始めればいい。それだけのことだと思っています。
失敗パターン③ 勉強の「準備」に時間をかけすぎる
参考書選びや学習計画表の作成に熱中して、肝心の勉強をしないまま終わるケースです。正直、ぼくもこれを何度もやっています。
「完璧な準備が整ってから始める」より「今すぐ5分だけ始める」の方が、圧倒的に前に進めます。教材は「とりあえず1冊」に絞って、まず始めることを優先してください。
ぼくが実際に確保できている1日の勉強時間【リアルな話】
最後に、現在のぼく自身の話をしておきます。フリーランスPMとして在宅で働いている今、勉強時間はどう確保しているかを正直に書いてみます。
ぼくの場合、子供が小2になって朝の送り出しがあるので、朝のまとまった時間はなかなか取りにくいです。なので今メインにしているのは以下の構成です。
- 子供を送り出した後の15〜20分(技術系の記事や本を読む)
- 昼休みの15分(Podcastを聞きながら軽いインプット)
- 夕食後の子供が寝た後30分(気が向いたときだけ、無理はしない)
合計すると1時間前後です。多い日もあれば、15分しかできない日もあります。でもそれで十分だと思っています。
フリーランスになってから「学び続けないと仕事が取れない」というプレッシャーがあって、最初は無理をしていました。でも今は「毎日少しでもやる」という感覚の方が長続きしている気がします。
まとめ:社会人の勉強時間確保は「仕組みを作ること」がすべて
ここまで読んでいただいた内容を簡単にまとめます。
- 「時間がない」のではなく「時間の使い方を変えていない」が本当の原因
- 朝15分・通勤中・昼休みの3つを変えるだけで、1日1時間は作れる
- SNS・テレビのスクリーンタイムを確認して、半分削るのが最短ルート
- 意志力に頼らず「環境設計」で勉強できる仕組みを作ることが長続きのコツ
- 最初の目標は「毎日15分」で十分。完璧にやろうとしないことが続ける秘訣
で、結論から言うと、社会人の勉強で一番大事なのは「今日から始めること」です。完璧なプランを作ってからではなく、今日この記事を読み終わったら、明日の朝15分だけ教材を開いてみてください。それだけで十分なスタートになります。

