「転職エージェントって、1社だけ使えばいいの?それとも複数登録したほうがいいの?」——ぼくが転職活動をしていたとき、まさにそれで悩みました。で、結論から言うと、複数登録して使い分けるのが正解だと思います。ただ、やみくもに登録しても意味はなくて、「どこを・なぜ使うか」を整理しないと逆に消耗します。この記事では、ぼくが実際に3社のエージェントを使い分けた体験をもとに、具体的な方法を5ステップで解説してみます。
・「大手総合型」と「特化型」を組み合わせるのがベスト
・エージェントごとに担当者の質・求人数・得意領域が違う
・使い分けのコツは「目的別に役割を分担させること」
・登録しすぎると管理が大変になるので上限は3社まで
タケPM
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転職エージェントの「複数登録」ってそもそも何をすること?
まずここを整理しておきます。転職エージェントに複数登録するというのは、転職エージェント(キャリアアドバイザーが担当についてサポートしてくれる無料サービス)を2社以上同時に利用することです。1社だけ使う人も多いんですが、これ、実はかなりもったいない使い方だと思っていて。
理由は単純で、エージェントごとに「持っている求人」が違うからです。A社にしか出していない求人、B社にしか出していない求人がふつうに存在します。1社だけに絞ると、そのエージェントの求人の範囲でしか選択肢が生まれないわけです。
ただ、複数登録は「とにかく多く登録すればいい」という話でもないです。正直、5社・6社に登録したら管理だけで疲弊します。ぼくの感覚では2〜3社が現実的なラインだと思います。
ぼくが3社を使い分けた実際の話をします
実際にやってみた話をします。ぼくが31歳でSIerからWebベンチャーへ転職したときに使ったエージェントは3社でした。当時の使い分けはこんなイメージです。
- 大手総合型エージェント:求人数が多い・面接対策が手厚い・保険として使う
- IT・Web特化型エージェント:ぼくの希望業界(Web系)に強い・担当者がIT業界を理解している
- スカウト型サービス:自分からアプローチしなくても企業側からオファーが来る・受け身で使える
この3社で合計すると、案件の重複はそれなりにありましたが、「これはここにしかなかった」という求人もちゃんと出てきました。実際に内定をもらったWebベンチャーの求人は、IT特化型のエージェント経由でした。大手総合型には同じ求人が出ていなかったです。
これ、意外と大事で。「とりあえず大手1社登録しておけばいいか」という発想だと、選択肢の母数がそもそも狭くなるんです。
使い分けの基本:エージェントの「種類」を知ることから始める
使い分けを考える前に、そもそも転職エージェントの種類を理解しておくと整理しやすいです。大きく分けると3タイプあります。
①大手総合型エージェント
業種・職種を問わず幅広い求人を持っているエージェントです。登録者数も多く、面接対策・職務経歴書添削などのサポートが充実している傾向があります。代表的なのはdodaやリクルートエージェントあたりですね。
求人数の多さが最大の強みなので、まず登録する1社目として向いています。ただ、担当者の当たり外れが大きいのが正直なところで、担当者の質は登録してみないとわかりません。
②業界・職種特化型エージェント
IT・Web、医療・看護、経理・財務、などの特定の業界や職種に特化したエージェントです。担当者自身がその業界出身だったり、業界知識が豊富なことが多いです。
ぼくがWebベンチャーへの転職でお世話になったのもこのタイプで、「なんでこの会社がよかったのか」を業界背景から一緒に整理してくれたのは大手総合型にはなかった体験でした。求人数は総合型より少ないけど、マッチ精度が高い印象です。
③スカウト型サービス
自分でプロフィールを登録しておくと、企業や転職エージェントからスカウトが届く仕組みのサービスです。ビズリーチやエン転職のスカウト機能などが代表的です。
能動的に動かなくてもオファーが来るので、「在職中で忙しくて時間が取れない」という人に向いています。ただ、スカウトの質はピンキリで、プロフィールの書き方次第でオファーの量と質が変わります。
5ステップ:複数エージェントの使い分け方
ここが記事の核心です。実際にどう使い分ければいいか、5ステップで整理してみました。
STEP1:自分の軸を決める(業界・職種・優先条件)
エージェントを選ぶ前に、まず自分が「どこに行きたいか」の軸を決めます。業界が絞れているなら特化型を中心に使うべきだし、まだ絞れていないなら総合型から始めるのが正直なところ合理的だと思います。
業界・職種が「まだ迷っている人」→まず大手総合型で求人の全体像を掴む
STEP2:大手総合型を1社押さえる
最初の1社は、求人数の多い大手総合型をベースとして使います。理由は「比較の軸」になるからです。求人の相場観や面接対策のノウハウを得るベースとして使い、ここでの求人数・担当者の対応を基準にして他社を評価していく感じです。
STEP3:特化型エージェントを1〜2社追加する
業界・職種が絞れてきたら、そこに強い特化型エージェントを加えます。IT・Web系ならGeekly(ギークリー)やレバテックキャリアのような専門性の高いエージェントが選択肢になります。
特化型エージェントの担当者は業界知識があるので、面接対策の「解像度」が大手総合型と全然違うと感じました。「この会社はこういう人材を求めている」という粒度の話ができるんです。
STEP4:役割を分担させる意識を持つ
ここ、意外と大事で。複数登録したら「全部に同じことをお願いする」のはやめたほうがいいです。エージェントごとに役割を分担させましょう。
- 大手総合型 → 求人数の確保・面接対策・書類添削
- 特化型 → 業界知識に基づいたアドバイス・精度の高いマッチング
- スカウト型 → 受け身での情報収集・思わぬ出会いを期待
「あのエージェントで話した条件を、このエージェントにも同じように伝えてみる」というのも有効です。担当者によって見え方が変わることがあるので、複数の意見を聞いて整合を取っていく感じです。
STEP5:定期的に「使えているか」を評価して整理する
登録したら終わりじゃなくて、2〜3週間使ってみた時点で「このエージェントは機能しているか」を評価します。
- 担当者から有益な連絡が来ているか
- 紹介してもらう求人の精度は高いか(的外れな求人ばかりじゃないか)
- 面談や連絡のやりとりがストレスになっていないか
合わないと感じたら、そのエージェントは早めに整理して別の会社に変えた方がいいです。正直、担当者の当たり外れは登録してみないとわからないので、「合わなかったら変える」前提で動くのが気持ちとしては楽です。
複数エージェントを使うときにやらかしがちな失敗3つ
ぼく自身が経験したことと、周りで聞いた話をもとに「やりがちな失敗」を3つ挙げてみます。これ、事前に知っておくと損しないと思います。
失敗①:同じ会社に複数エージェント経由で応募してしまう
これ、やってしまうとほぼNGです。企業側から見ると「どのエージェント経由で来た人か」がわかっていて、同じ人が複数経路から来ると印象が悪くなるケースがあります。応募する前に、各エージェントに「他社経由で同じ求人に応募していないか確認させてほしい」と伝えておくのが無難です。
失敗②:登録しすぎて管理できなくなる
4社・5社に登録すると、面談のスケジュール・メールへの返信・求人の管理が追いつかなくなります。ぼくは3社でも「ちょっとしんどいな」と感じる瞬間がありました。2〜3社が現実的な上限だと思います。
失敗③:エージェントに「全部おまかせ」にしてしまう
エージェントはあくまで「サポーター」であって、意思決定するのは自分です。担当者の言うことを鵜呑みにしすぎると、自分の軸がブレていきます。「この求人はどうですか」と言われたとき、自分の軸に照らして判断する習慣を持っておくといいと思います。
こんな人には複数エージェントを強くすすめます
全員が全員、複数登録したほうがいいとは思っていないです。ただ、以下に当てはまる人は複数使い分ける価値が高いと思います。
- 転職先の業界・職種がある程度決まっている(特化型エージェントを使う意義が生まれる)
- 今の会社に在籍しながら転職活動している(求人の選択肢を最大化したい)
- 30代以降の転職(競争が厳しくなるので、求人の母数を増やす必要がある)
- 初めて転職エージェントを使う(担当者の当たり外れリスクを分散できる)
逆に、「とにかく早く転職したい・今すぐ仕事を決めたい」という状況なら、1〜2社に絞って集中した方がスピード感が出るかもしれません。複数管理には時間とエネルギーがかかるので。
まとめ:転職エージェントの複数使い分けで大事なこと
最後に要点をまとめておきます。
- 転職エージェントは2〜3社の複数登録が基本。1社だけでは求人の選択肢が狭くなる
- 「大手総合型1社+特化型1社(+スカウト型)」の組み合わせが現実的なベスト
- エージェントごとに役割を分担させると管理がしやすい
- 同じ企業に複数経路から応募しないよう、進捗は自分で記録しておく
- 担当者が合わないと感じたら早めに変える判断も大事
転職エージェントの使い分けは、最初から完璧にやろうとしなくていいと思います。まず大手総合型に1社登録してみて、担当者と話しながら「特化型も使ってみようか」と感覚を掴んでいく、それで十分だと思います。ぼく自身、最初から3社使い分けようと決めていたわけじゃなくて、1社使いながら「もっと業界に詳しいエージェントと話したい」という気持ちが出てきてから追加しました。
まずは1社、今日中に登録してみる。それが一番大事な最初の一歩だと思います。

