主婦・パートでも年金を増やす方法5選【実額つき】

「パートだから、年金なんてたかが知れてるよね」——正直、つい最近までわたしもそう思っていたんです。でも調べてみたら、主婦・パートでも年金を増やす方法は複数あって、しかも今すぐ動けるものばかりでした。この記事では、わたしが実際に確認・手続きした方法を、受け取れる金額の差とあわせて順番にお伝えします。

本記事の要約
・パート主婦が年金を増やす方法は大きく5つある
・「任意加入」「付加年金」「国民年金基金」「iDeCo」「厚生年金の加入ライン調整」が主なルート
・手続き自体はむずかしくなく、早く始めるほど受け取り額の差が大きくなる
・まず自分の現在の年金見込み額を「ねんきんネット」で確認するのが最初の一歩
節約ナオコ
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節約ナオコ

2児の母・週3パート勤務。実際に試した節約術だけを正直レビュー。きれいごとなしの主婦目線でお届けします。

まず知っておきたい「主婦・パートの年金の現状」

この章では、主婦・パートが受け取る年金がどういう仕組みになっているかをざっくり整理します。ここを押さえておくと、あとの「増やす方法」がすんなり理解できるので、5分だけお付き合いください。

日本の年金は大きく分けて2階建て構造になっています。

  • 1階部分:国民年金(老齢基礎年金)——日本に住む20〜60歳の全員が対象
  • 2階部分:厚生年金——会社員・公務員が上乗せで加入する部分

扶養内パート(いわゆる「第3号被保険者」)の場合、1階の国民年金には夫の保険料の中で自動的に加入できています。ただし2階の厚生年金には入っていないケースが多いため、将来もらえる年金は国民年金だけ、ということになります。

国民年金を満額(40年間フルで支払い)受け取った場合の2026年度の金額は、月額約68,000円(年額約816,000円)です。これが「主婦・パートの年金の上限ライン」と思っておくとわかりやすいです。

国民年金の受取額は納付月数に比例します。たとえば30年分しか納付していなければ、満額の4分の3(月約51,000円)になります。まずは自分が何年分納付済みかを確認するのが大事です。

数字で見ると一目瞭然なんですが、月68,000円というのは家計の「足し」にはなっても、それだけで生活するにはかなり心もとない金額です。だからこそ「今から少しでも増やせるか」を真剣に調べてみたんです。

方法①:国民年金の未納・猶予期間を「追納」して満額に近づける

まず手をつけるべきは「今ある損を取り戻す」こと。学生時代に猶予を受けていたり、就職前後に未納期間がある方は、追納によって年金額を増やせる可能性があります。

追納とは、過去に「学生納付特例」や「納付猶予」を受けていた期間の保険料を、後から納めることで納付済み期間として認めてもらう制度です。追納できる期間は猶予を受けた月から10年以内、という期限があります。

実はこれ、わたし自身も大学時代の2年間が特例期間のままになっていたんです。追納した場合の効果を計算してみたんですが——

追納の効果(試算例)

追納する月数:24ヶ月分
1ヶ月あたりの年金増加額:約1,700円(年額約20,400円)
追納にかかる費用:約400,000円前後(年度により変動あり)
※費用は社会保険料控除の対象になるため、実質負担は軽くなります

年間20,400円の増加は、20年受け取れば合計40万円以上。払い戻しまでに20年かかる計算ですが、長生きするほどお得になります。「まず自分の納付記録を確認する」だけなら無料でできるので、やってみて損はないです。

注意
追納は「猶予を受けた月から10年以内」という期限があります。2年以上前の猶予期間には加算額が上乗せされるため、早めに動くほど費用が安く済みます。

確認はねんきんネット(日本年金機構の公式サービス)から自分のアカウントを作ると、スマホから納付状況が丸ごと確認できます。わたしも最初はちょっとハードルを感じていたんですが、マイナンバーカードがあれば10分かからずに登録できました。

方法②:月400円の「付加年金」で将来の年金を上乗せする

知名度が低いわりに、コスパが非常に良い制度です。第1号被保険者(自営業・フリーランス・国民年金に自分で加入している主婦など)が対象になる「付加年金」について解説します。

付加年金とは、国民年金の保険料(月額16,980円・2026年度)に月400円を上乗せして納めることで、将来の年金額が「200円×納付月数」分だけ増える制度です。

たとえば10年間(120ヶ月)付加年金を納めた場合——

付加年金の試算(10年納付の場合)

納付総額:400円 × 120ヶ月 = 48,000円
年金の増加額:200円 × 120ヶ月 = 年24,000円
元を取れる年数:48,000円 ÷ 24,000円 = わずか2年

2年受け取れば元が取れる、というのがこの制度の最大の魅力です。手続きは近くの市区町村役場か年金事務所の窓口で申し込むだけ。書類も少なくて、拍子抜けするくらい簡単でした。

注意
付加年金は第1号被保険者専用です。夫の扶養に入っている第3号被保険者(専業主婦・扶養内パート)は対象外になります。後述する「方法⑤」で厚生年金に加入した場合も対象外になるため、自分の被保険者区分を確認してから申し込んでください。

方法③:「iDeCo(個人型確定拠出年金)」で節税しながら老後資産を作る

「投資はまだ怖い」と感じている方にとって、iDeCoは少しハードルが高く見えるかもしれません。でも仕組みを知ると、節税効果だけでも十分に動く価値があると思えてきます。わたし自身もNISAを始めた去年から、次の一手としてiDeCoを本格的に調べ始めたところです。

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、自分で掛け金を積み立てて、自分で運用先を選び、60歳以降に受け取る私的年金制度です。最大の特徴は「掛け金が全額所得控除になる」こと。

パート主婦がiDeCoを使う場合の掛け金上限

  • 第3号被保険者(扶養内パート・専業主婦):月額23,000円まで
  • 第2号被保険者(パートで厚生年金加入):会社の企業年金の有無によって月額12,000〜23,000円
  • 第1号被保険者(国民年金のみ):月額68,000円まで(付加年金との合算)

節税効果の試算(パートで年収103万円・第3号の場合)

パート収入が年103万円以内の場合、所得税はゼロになることが多いため、iDeCoの所得控除による「所得税の節税」効果は限定的です。ただし、住民税(前年所得に課税)が減る効果は出る場合があります。毎月1万円積み立てた場合、年間で約2,000〜6,000円程度の住民税軽減が見込めます(税率・所得による)。

金額だけ見ると地味に感じるかもしれないですが、積み立てたお金自体が老後の年金になる点が大きいです。運用益も非課税なので、長期でじっくり増やすには向いている制度なんです。

注意
iDeCoは原則60歳まで引き出せません。生活費が逼迫しているときに積み立てると後で困ることがあるので、家計に余裕のある範囲で始めるのが鉄則です。わたしもこれがあってまだ少額からしか動けていません。

iDeCoの口座開設は各金融機関で受け付けています。手数料が低く、商品ラインナップが豊富なSBI証券のiDeCo楽天証券のiDeCoが主婦層にも使いやすいと評判です。

方法④:「国民年金基金」で上乗せ年金を自分で設計する

付加年金に似た制度として「国民年金基金」があります。第1号被保険者向けの制度で、より大きな上乗せ額を希望する方に向いています。

国民年金基金とは、自分で口数・給付タイプを選んで加入できる公的な上乗せ年金制度です。掛け金は全額社会保険料控除の対象になります。

  • 掛け金の上限:月額68,000円(iDeCoと合算)
  • 掛け金は全額社会保険料控除の対象(所得税・住民税が軽減される)
  • 1口目は終身年金(一生涯受け取れる)が必須
  • 2口目以降は有期年金(10年・15年など)を選べる

数字で見ると一目瞭然なんですが、たとえば40歳から月1万円を20年間積み立てた場合、納付総額は240万円。受け取れる年金額はプランによって異なりますが、長生きすれば確実に元を取れる設計になっています。

国民年金基金とiDeCoは掛け金の上限(月額68,000円)を共有しています。どちらかを使うともう一方の上限が減るため、両方を組み合わせて使う場合は合計が上限を超えないよう管理が必要です。

詳細・加入申し込みは国民年金基金連合会の公式サイトから確認できます。

方法⑤:パートの働き方を調整して「厚生年金」に加入する

これが5つの方法の中で、将来受け取れる年金額への影響が一番大きいものです。ただし「働き方そのもの」を変える話になるので、家計全体とのバランスを見ながら検討する必要があります。

2024年10月以降、パートでも厚生年金に加入できる条件がさらに緩和されました。現在の加入条件は以下のとおりです(2026年6月時点)。

厚生年金の加入条件(パート・短時間労働者)

  • 週の所定労働時間が20時間以上
  • 月額賃金が88,000円以上(交通費・残業代は除く)
  • 2ヶ月を超えて使用される見込みがある
  • 学生ではない
  • 従業員数51人以上の会社(2024年10月〜)

わたしの職場は事務パートで週3日・1日7時間なので、週21時間。月収は約10万円前後になります。実はこれ、2024年の法改正後から加入対象になっていたんです。上司に確認したところ、会社側でも加入手続きをする方向で進んでいると聞きました。

厚生年金に加入した場合の年金増加額の試算

試算条件:月収10万円・10年間加入

標準報酬月額:98,000円(月収10万円の場合の区分)
厚生年金の保険料:月額約9,000円(本人負担分・会社が半額負担)
10年加入した場合の年金増加額:年間約36,000〜40,000円程度
※報酬・加入期間・受給開始年齢によって変動します

年間4万円弱の上乗せは、20年受け取れば80万円近くになります。しかも会社が保険料を半分負担してくれるので、実質、自分の払う以上の年金が積み上がる仕組みになっているんです。

注意
厚生年金に加入すると、夫の扶養から外れる(第3号被保険者でなくなる)場合があります。健康保険の扱いも変わるため、家計全体への影響を事前に試算してから判断するのがおすすめです。年収の「壁」(106万円・130万円など)との関係も確認しておきましょう。

自分に合った方法を選ぶための判断フロー

5つの方法を並べてみると、「どれから始めればいいか迷う」という方も多いと思います。被保険者の区分によって使える制度が違うので、まず自分のタイプを確認してから動くのが一番スムーズです。

扶養内パート(第3号被保険者)の方

  • まず:ねんきんネットで納付記録を確認 → 未納・猶予期間があれば追納を検討
  • 次に:iDeCoを少額から始めて老後資産を積み立てる
  • さらに:厚生年金の加入条件を満たすか職場に確認する

国民年金のみ加入(第1号被保険者)の方

  • まず:付加年金(月400円)に申し込む——2年で元が取れる最もコスパの高い手段
  • 次に:国民年金基金またはiDeCoで上乗せを検討
  • さらに:未納・猶予期間の追納も並行して確認

実はこれ、どれか一つだけ選ばないといけないわけではなくて、組み合わせて使うのが現実的です。ただし上限額や対象区分の制約があるため、一度日本年金機構の公式サイトや近くの年金事務所に相談するのが確実です。

まとめ:主婦・パートの年金を増やすためにやること

「年金は増やせない」と思っていたわたしが調べてみてわかったのは、制度の仕組みを知るだけで動ける選択肢がかなりあるということでした。子どもたちが中学・小学生になってきて、老後のことをそろそろ真剣に考えないといけないなと感じているこの頃、少しずつ手を打っていこうと思っています。

  • まず「ねんきんネット」で自分の納付記録と年金見込み額を確認する
  • 未納・猶予期間がある場合は追納の検討を(10年以内という期限に注意)
  • 第1号被保険者なら付加年金(月400円)が最初のコスパ最強の手段
  • iDeCo・国民年金基金で上乗せ年金を自分で積み立てる
  • パート勤務なら厚生年金の加入条件を満たすか確認する——加入できれば年金が大きく増える

まず今日できることは、ねんきんネットにアクセスして自分の年金記録を確認してみることです。10分あればできます。そこから「どの方法が自分に合うか」が自然と見えてきます。

この記事を書いた人 節約ナオコ

節約ナオコ

2人の子どもを育てながら、週3日パートで働いています。家計をなんとかしようと試行錯誤してきた結果、ふるさと納税・格安SIM・ミールキットなど、実際に使ったものとやめたものの両方を正直にレビューするようになりました。きれいごとを書いても意味がないので、失敗談も包み隠さず書いています。同じように家計と向き合っている方の参考になれば嬉しいです。

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