「副業で稼いだお金、確定申告って本当に必要なの?」「やり方が全然わからなくて、放置してしまっている…」そんな悩みを抱えている会社員の方、かなり多いと思います。私自身もフリーランス1年目、最初の確定申告は正直ビビりまくりました。この記事を読めば、初めての確定申告を7つのステップで迷わず完了できるようになります。必要書類から申告方法、会社にバレない注意点まで、実体験をベースに全部書きます。
・必要書類は「収入がわかるもの」+「経費の領収書」の2種類が中心
・申告方法はe-Taxオンラインが一番ラク(スマホでも可)
・会社員は「住民税を自分で納付」に設定することで副業が会社にバレにくくなる
・会計ソフトを使えば仕訳の知識ゼロでも申告書が自動作成できる
あじゃ
セブ島IT留学スクールの運営部長や、Web/営業/マーケティングコンサル正社員を経て、フリーランスへ転身。広告運用・SEO・CRM構築の現場経験から、マーケティングのリアルを発信しています。
そもそも会社員でも確定申告が必要なの?
「会社が年末調整してくれるから、自分では何もしなくていい」と思っていませんか?実はこれ、副業をしている会社員には当てはまりません。年末調整は、あくまでメインの会社の給与所得だけを対象にした手続きです。副業の収入はそこに含まれないので、自分で申告する必要があります。
「年間20万円超」が確定申告が必要になるボーダーライン
会社員が副業をしている場合、給与所得以外の所得の合計が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。ここで言う「所得」は売上(収入)そのものではなく、売上から必要経費を差し引いた金額のことです。
たとえばクラウドソーシングで年間25万円稼いだとしても、通信費や道具代などの経費が7万円あれば、所得は18万円。その場合は確定申告が不要になります。ただし、経費の計上は正確な記録が必要なので、最初からレシートを保管しておく習慣をつけておくのがおすすめです。
20万円以下でも申告した方がいいケース
副業収入が20万円以下でも、以下に当てはまる場合は確定申告をすることで払いすぎた税金が戻ってくる(還付される)ことがあります。
- 医療費控除を申請したい
- ふるさと納税をワンストップ特例以外で申請したい
- 年途中で退職し、年末調整を受けていない
「どうせ20万円以下だから関係ない」と決めつけず、一度確認してみることをおすすめします。
確定申告の種類:白色申告と青色申告、どっちを選ぶ?
確定申告には2種類あります。初めてで「とりあえずやらなきゃ」という方が最初に迷うのがここです。それぞれの特徴を整理しておきます。
白色申告:手続きがシンプルで初心者向き
白色申告は、帳簿の形式が比較的簡単で、事前の届け出も不要なので初めての方でも取り組みやすい申告方法です。ただし、青色申告のような大きな節税メリットはありません。「まず1回やってみる」段階の副業会社員には白色申告で十分なケースも多いです。
青色申告:最大65万円の控除が使えるが事前準備が必要
青色申告は、帳簿を複式簿記で記帳するなどの条件を満たすと、最大65万円の特別控除が受けられます。これは課税所得を65万円分減らせるということなので、節税効果はかなり大きいです。ただし、青色申告をするには「開業届」と「青色申告承認申請書」を税務署に事前提出する必要があります。提出期限は、申告したい年の3月15日まで(初年度は開業から2ヶ月以内)です。
初めての確定申告を7ステップで進める方法
ここからが本題です。実際に私が初めて確定申告をしたときの手順をもとに、会社員が副業の申告をする流れを7ステップで解説します。難しく考えすぎず、順番通りに進めれば必ず完了できます。
STEP 1:収入と経費を全部書き出す
まず、昨年1月1日〜12月31日の副業収入の合計と、それに関連する経費の合計を整理します。クラウドソーシングを使っているなら報酬履歴をCSVでダウンロードできる場合が多いので活用しましょう。経費は、副業に使ったパソコン・通信費・書籍代・交通費などが該当します。プライベートとの按分(あんぶん=割合で分けること)が必要なものは、使用割合を合理的に見積もって計上します。
STEP 2:必要書類を揃える
確定申告に必要な主な書類は以下の通りです。
- 源泉徴収票(勤務先から1月〜2月に発行される)
- 副業の収入を証明するもの(報酬明細・振込明細・クライアントからの支払い調書など)
- 経費の領収書・レシート
- マイナンバーカードまたは通知カード+本人確認書類
- 銀行口座情報(還付がある場合)
「支払調書」は発行義務がないため、クライアントから送られてこないことも多いです。その場合は振込明細やメールのやりとりを収入の証明として手元に保管しておけばOKです。
STEP 3:会計ソフトに入力する
手書きや国税庁のPDFで申告書を作ることもできますが、正直おすすめしません。会計ソフトを使えば、収入と経費を入力するだけで申告書が自動で作成されます。私が使っているのはfreee会計ですが、マネーフォワード クラウド確定申告も人気があります。どちらも無料プランから始められるので、まずは試してみるのがいいと思います。
STEP 4:申告書を作成する
会計ソフトで収支の入力が終わったら、申告書の作成に進みます。会社員の場合は「給与所得」と「事業所得または雑所得」の両方を申告書に記載します。副業の規模が小さく、継続的な事業として認められない場合は雑所得(給与・退職所得以外の一時的な収入)として申告するのが一般的です。会計ソフトが「どちらで申告するか」を案内してくれるので、指示に従えば迷いません。
STEP 5:住民税の納付方法を「自分で納付」に設定する
これ、会社員が副業の確定申告をするときに絶対に外してはいけないポイントです。申告書の中に「住民税の納付方法」を選ぶ欄があります。ここで「自分で納付(普通徴収)」を選ぶことが、副業が会社にバレにくくなる重要な設定です。
もし「給与から差し引き(特別徴収)」を選んでしまうと、副業分の住民税が上乗せされた納税通知書が会社に届いてしまい、「なんでこんなに住民税が高いんだろう?」と気づかれてしまう可能性があります。会社員で副業を会社に知られたくない方は、必ずここを確認してください。
STEP 6:e-Taxで申告書を送信する
申告書の作成が終わったら、e-Tax(国税電子申告・納税システム)でオンライン提出します。税務署に行く必要がなく、確定申告期間(毎年2月16日〜3月15日)中であれば24時間送信できます。マイナンバーカードがあればスマートフォンからも申告可能です。
freeeやマネーフォワードは申告書のデータをそのままe-Taxに連携して送信できる機能があるので、会計ソフト上で完結させられます。税務署の窓口に並ぶ必要は一切ないので、仕事を持っている会社員には特におすすめの方法です。
STEP 7:納税または還付の確認をする
申告書を送信したら終わり、ではありません。申告結果によって「追加で税金を納める」か「払いすぎた分が戻ってくる」かが決まります。追納がある場合は、3月15日までに振込・コンビニ・クレジットカードなどで納付します。還付がある場合は、申告後1〜2ヶ月で指定口座に振り込まれます。
初めての確定申告でよくある失敗パターン3つ
私が実際にやってしまった失敗と、周囲のフリーランス仲間から聞いた「やらかした話」をもとに、初めての方が陥りやすいミスを3つ紹介します。事前に知っておけば防げるものばかりです。
失敗①:領収書を保管していなかった
経費を申告するには証拠となる領収書・レシートが必要です。「後でまとめて整理しよう」と思っていたら捨ててしまった、という話はとても多いです。スマホアプリで撮影して保存するだけでOKなので、使った日にその場でデータ化する習慣をつけましょう。freeeにもマネーフォワードにもレシート撮影機能があります。
失敗②:申告期限ギリギリに動いて書類が間に合わない
源泉徴収票は1月〜2月に届きますが、クライアントからの支払調書や各種証明書の郵送が遅れることがあります。3月14日に「書類が揃わない!」とパニックになるのを防ぐため、2月中に必要書類のチェックリストを作り、揃っていないものはすぐに問い合わせるのが正解です。
失敗③:住民税の設定を忘れて会社にバレた
前述のSTEP 5でも触れましたが、住民税の納付方法を「自分で納付」に変更し忘れて副業が発覚した、という話は実際にあります。会計ソフトを使っていてもここだけは自分で確認が必要な項目なので、申告書の最終確認時に必ずチェックしてください。
会計ソフト選びの基準:freeeとマネーフォワードを比べてみた
「どの会計ソフトを使えばいいの?」という質問をよく受けるので、私が実際に使ってみた2つのソフトを比較します。どちらも確定申告に十分対応しているので、使いやすさの好みで選んでOKです。
freee会計:初心者に優しいUI設計
freee会計は、質問に答えていくだけで申告書が完成する「ウィザード形式」が特徴です。会計知識がゼロでも進められる設計なので、副業を始めたばかりの方に向いています。スマホアプリも充実していて、レシートの撮影からe-Taxの送信まで全部スマホで完結できます。
マネーフォワード クラウド確定申告:家計簿連携派に向いている
マネーフォワード クラウド確定申告は、個人の家計管理アプリ「マネーフォワード ME」との連携が強みです。すでにマネーフォワードで家計管理をしている方なら、同じ口座情報をそのまま活用できます。画面の設計が少し従来の会計ソフトに近いので、Excelや数字の管理に慣れている方にはこちらの方がスッキリ見えるかもしれません。
確定申告に向けて今すぐやっておくべきこと
確定申告は1〜3月にやるものですが、準備は今すぐ始めた方がいいです。理由は単純で、日々の記録が後から思い出せないからです。「去年の経費、何に使ったか全然わからない」という状況を防ぐために、今から動いておきましょう。
- 会計ソフトに登録して、銀行口座・クレジットカードを連携する
- 副業用の銀行口座を1つ作り、収支をそこに集約する
- 領収書・レシートはその場でスマホ撮影してデータ化する
- 青色申告を検討しているなら「開業届」と「青色申告承認申請書」を税務署に提出する
- 確定申告期間(2月16日〜3月15日)をスケジュールに入れておく
特に「副業用の銀行口座を別に作る」は、申告時の作業量を劇的に減らしてくれます。プライベートの入出金と混ざると、どれが副業の経費か後から判別するのがとても大変になります。ネット銀行なら無料で開設できるので、副業を始めたらすぐに作ることをおすすめします。
まとめ:初めての確定申告は「仕組みを作る」ことが一番大事
- 副業の年間所得が20万円を超えたら確定申告は原則必要。「所得=収入マイナス経費」なので経費の記録が重要
- 初めてなら白色申告でOK。本格化するなら青色申告で最大65万円の控除を狙う
- 会計ソフト(freeeまたはマネーフォワード)を使えば、申告書の作成はほぼ自動化できる
- 住民税の納付方法を「自分で納付」に設定することで、副業が会社に発覚するリスクを下げられる
- 日々のレシート管理と、副業専用口座の開設が確定申告を楽にする最大のコツ
確定申告は、やり方を知ってしまえば毎年ルーティンでこなせる作業になります。最初の1回が一番しんどいので、ぜひこの記事を手順書として使いながら進めてみてください。まずは会計ソフトへの登録と口座連携から始めてみましょう。それだけでグッとハードルが下がります。

