マッチングアプリのデートで、会計のタイミングが来るたびに「どうすればいいんだ」と固まってしまう。ぼくだけじゃないはずです。この記事を読むと、50代男性がリアルに試して気づいた「割り勘どうする問題」への答えと、相手に好印象を残す会計の作法がわかります。
・初回デートで割り勘を提案してくる女性は「対等な関係を望んでいる」サインのことが多い
・男性側が「少し多めに出す」スタンスが50代には一番無難で好印象
・事前の会話でお互いの価値観を探るヒントが隠れている
・「割り勘か奢りか」より「会計の自然さ」のほうがよっぽど大事
ヒロじじ
50代バツイチ。マッチングアプリで懲りずに出会いを探し続けるおじさんが、リアルな体験をそのまま書きます。
割り勘どうする問題、ぼくはこうして失敗しました
この話、笑えない話なんですけど、聞いてください。
マッチングアプリを始めて4ヶ月目、ようやく初めてのデートにこぎつけた日のことです。横浜のカフェで待ち合わせをして、コーヒーを飲みながら1時間半ほど話した。緊張しすぎて何を話したか半分くらい覚えていないんですが、会計のタイミングだけは鮮明に覚えているんですよね。
伝票が来た瞬間、ぼくは反射的に「いや、ここはぼくが」と財布を出しました。相手の女性(40代後半の方でした)は一瞬ためらってから「あ、じゃあ、すみません」と。ここまではよかった。問題はその後です。
ぼくは内心「よかった、スマートにできた」と思っていたんですが、後日マッチングアプリ仲間(同世代のおじさんたちのゆるいオンラインの集まりです)にその話をしたところ、ひとりに「それ、相手の方は割り勘にしたかったんじゃないの?」と言われて。
……考えたこともなかった。が、そこから気づいたことがあります。「奢る」か「割り勘」かの2択で考えていた自分が、そもそも間違っていたということです。
マッチングアプリのデートで「割り勘どうする」が難しい本当の理由
なぜこの問題がこんなにややこしいのか。少し整理してみます。ここを読むと「なぜ迷うのか」の構造が見えてきます。
マッチングアプリで出会う人たちは、価値観がバラバラなんですよね。学校の同級生や職場の同僚とは違う。共通の文化的背景がない。だから「常識」が通用しない。
たとえばぼくの感覚では「初回は男性が出す」が普通だと思っていました。30年近く既婚だったこともあって、そういう感覚がしみついていた。でも今の40代〜50代女性の中には「対等でありたい」という価値観を持つ方も少なくない。お互いの分は自分で払う、むしろそのほうがすっきりする、という考え方です。
一方で「やっぱり最初くらいは男性に出してほしい」と思っている女性もいる。どちらが正しいという話ではなく、どちらの価値観も存在する、ということを前提にしなければならないのが今の時代なんですよね。
世代によって「当たり前」が違う
同世代の方は共感してもらえると思うんですが、ぼくたち50代が若い頃はデートといえば男性が払うのが「礼儀」とされていた時代がありました。それが染みついている。
ところが今の40代女性はちょうど「女性が対等に働く」ことが当たり前になり始めた世代でもある。経済的に自立している方が多く、「奢ってもらうのが申し訳ない」「借りを作りたくない」と感じる方もいるんですよね。
つまり相手の年齢・職業・これまでの会話の雰囲気によって「正解」が変わるのが、この問題の本質です。
ぼくが実際に試して「これでいこう」と決めた3つのパターン
2年以上マッチングアプリを続けて、10回以上デートをしてきた中で、ぼくなりに「どう動くか」の型が決まってきました。状況別に紹介します。
パターン①:初回デート・カフェや軽い食事の場合
ぼくの場合、初回は基本的に「ぼくが出します」と言いつつ、相手の反応を見るというスタンスにしています。
「あ、出してもらえるなら」とすんなり受け入れてくれる方は、おそらく「男性が出す」ことに慣れているか、好意的に受け取ってくれている。そのまま払えばいい。
「いや、割り勘にしましょう」と言ってくれる方は、対等でいたい意思表示であることが多い。その場合はすんなり「じゃあそうしましょう」と受け入れる。ごり押しして払おうとするのは、むしろ相手の気持ちを無視することになりますから。
パターン②:相手が年収・仕事に言及している場合
マッチングアプリのプロフィールや事前のやりとりで「フリーランスで仕事しています」「管理職です」などの情報が出ている場合、経済的に自立していることが多い。そういう方ほど割り勘を好む傾向があります、正直に言います。
この場合は「割り勘でいきましょうか」と先にこちらから切り出してみることもあります。「気を遣わなくていい人」という印象を与えることができて、むしろ好評価につながることもあるんですよね。
パターン③:2回目以降のデートの場合
2回目になると少し気心が知れてくるので、ぼくは直接聞くようにしています。「割り勘のほうがいいですか?それとも交互にしましょうか?」と。
恥ずかしい話ですが、最初はこういうことを口にするのが照れくさくて、ずっとモヤモヤしたまま会計を乗り越えていたんですよね。でも一度言葉にしてみたら、相手の方も「ああ、ちゃんと考えてくれてる人だ」という反応をしてくれて。「お金の話を自然にできる人」のほうが誠実な印象を与えると気づきました。
「割り勘で感じ悪い」と思わせないための会計の作法
割り勘にすること自体は問題ない。ただし「やり方」がまずいと、印象が悪くなることがあります。このセクションでは「割り勘でも好印象」を保つ具体的な振る舞いを整理します。
- 伝票が来たらすぐに「割り勘にしましょうか」と先に言葉にする(黙ってスマホ出すのは最悪)
- 「端数はぼくが払います」と一言添えるだけで印象がぐっと変わる
- 「ごちそうしたかったんですが、割り勘希望ということで」と相手の意思を尊重した言い方にする
- 会計の場でもたつかないよう、あらかじめ小銭や支払い方法を用意しておく
- 「じゃあ次は奢りますね」と次につなげる一言を添える
これ、笑えない話なんですけど、ぼくは一度会計でスマートPayを出そうとしてアプリが起動しなくて、焦りまくったことがあります。結果として相手の方が先に払ってくださって、ぼくは後から現金を渡すという最悪の流れに。支払い手段は事前に確認しておくこと、これは地味に重要です。
50代男性が「奢り一択」にこだわるリスク
ここは少し耳が痛い話かもしれませんが、正直に言います。
「俺が全部出す」を絶対の方針にしていると、思わぬところでつまずくことがあります。
ひとつは「お金で気を引こうとしている」と受け取られるリスク。特に自立心の強い女性には「押しつけ」と感じられることがあるんですよね。ぼくも一度、3回目のデートで「奢ってもらうと気を遣うので、今後は割り勘でお願いできますか?」とはっきり言われたことがあります。ちょっとショックでしたが、むしろ正直に言ってくれてよかったと思っています。
もうひとつは、経済的な負担が積み重なると、デートを続けること自体がしんどくなる問題です。ぼくは50代の一人暮らし。そんなに余裕があるわけじゃない。毎回奢り続けていたら、正直しんどいです。それでも見栄を張り続けて、内心疲弊していく。それは長続きしないですよ。
事前のやりとりで「価値観の探り合い」をする方法
デートが決まったら、会う前のメッセージのやりとりで相手の価値観を少し探ることができます。わかりやすい方法をいくつか紹介します。
お店選びの会話で見えてくるもの
「どんなお店がいいですか?」と聞いたとき、「どこでも大丈夫ですよ」と言う方は比較的おまかせ派で、奢られることに抵抗が少ない場合が多いです。一方「こういう系のお店が好きです」と具体的に希望を言ってくる方は自分の意思がはっきりしていて、割り勘でも全く問題ないことが多い。あくまでぼくの経験則ですが。
「割り勘どうしますか?」を直接聞くのもアリ
恥ずかしい話ですが、ぼくはこれをやったことがあります。デートの前日に「お会計はどうしますか?割り勘でも全然かまいません」とメッセージで送ったんです。
相手の方の反応は「え、そういうこと聞いてくれる人なんですね。じゃあ割り勘で!」と好意的なものでした。事前に決めておくことで、当日の会計でバタバタしなくて済むというメリットもありますし、誠実な人という印象も与えられた気がしています。
ただしこれは関係性と相手次第なので、「いきなり何?」と感じる方もいるかもしれません。2〜3回メッセージが続いて、ある程度話せている状態なら試してみる価値はあると思いますよ。
ぼくが使っているアプリで見えた「ユーザーの傾向の違い」
参考までに、ぼくが実際に使ってみたアプリごとに感じた「ユーザー傾向の違い」をお伝えします。割り勘問題に直接関係はありませんが、出会う相手の価値観の傾向として参考にしてみてください。
ぼくがいちばん長く使っていて、50代男性として一番マッチしやすいと感じているのがマリッシュです。再婚・シニア層に特化しているだけあって、お互いに「現実的な関係を築きたい」という温度感の方が多い印象。会計の価値観についても「お互い大人だから割り勘でいいよね」という雰囲気の方が多かったですね。
Pairsは会員数が多いぶん価値観の幅も広い。「奢ってほしい」という方も「割り勘派」の方もどちらもいた印象です。50代には競争が厳しいですが、マッチできれば多様な出会いがあります。
Omiaiは真剣度が高い分、「きちんとした交際を望んでいる」方が多く、初回くらいは男性に出してほしいという価値観の方が比較的多かった気がします。これもあくまでぼくの肌感ですが。
・マリッシュ:割り勘OKな雰囲気の方が多い。再婚・シニア向けで現実的
・Pairs:価値観が多様。相手次第でどちらもあり得る
・Omiai:真剣交際志向。初回は男性が出す雰囲気の方がやや多め
まとめ:「割り勘どうする」の答えは「相手を見ること」にある
長々と書きましたが、最後にぼくの結論をまとめます。
- 「奢るか割り勘か」の2択で考えるのをやめる。相手の反応を見て柔軟に合わせることが最も大切
- 「少し多めに出す」スタンスが50代男性にはいちばん無難で好印象につながりやすい
- 割り勘になっても「会計の自然さ・スマートさ」があれば印象は下がらない
- 事前のメッセージで相手の価値観をさりげなく探ることができる
- 「お金の話を自然にできる人」は誠実な印象を与える。恥ずかしがらなくていい
同世代の方は共感してもらえると思うんですが、ぼくたちが育った時代の「常識」をそのまま持ち込んでも、マッチングアプリの世界ではうまくいかないことがある。でもそれは「ルールを覚え直す」だけで、十分対応できます。
まず次のデートで、会計の前に一言だけ相手に聞いてみてください。「割り勘でもよかったですか?」と。それだけで、ずいぶん楽になりますよ。

