フリーランスになって「年金、ちゃんともらえるのかな」って不安になったこと、ぼくも何度かありました。会社員のときは厚生年金が自動で引かれてたので、あまり気にしてなかったんですよね。でも独立した瞬間、国民年金だけになって「これ、老後どうなるんだ」と焦った記憶があります。この記事を読むと、フリーランスが受け取れる年金の実態と、今からできる上乗せ策がわかります。
・会社員時代の厚生年金加入期間は老後の受給額に反映される
・iDeCo・国民年金基金・小規模企業共済を組み合わせれば老後対策は十分できる
・早く始めるほど有利なので、独立直後から動くのがベスト
タケPM
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フリーランスの年金、まず現状を正確に把握しよう
「なんとなく年金が少なくなる」とわかっていても、具体的な数字を知らないと対策が立てられないですよね。まずここで実態を整理してみます。
会社員は「厚生年金」に加入します。厚生年金は国民年金の上に乗っかる形で、給料から自動的に引かれます。会社が半分負担してくれるので、実質お得な仕組みです。一方、フリーランスになると加入できるのは国民年金(基礎年金)だけになります。
で、結論から言うと、国民年金の満額受給額は月約6万8千円(年間約81万6千円)です。これは2024年度時点の数字です。40年間、一度も未納なく払い続けた場合の最大値がこれです。正直、老後の生活費としては厳しいですよね。
会社員時代の厚生年金はどうなるの?
ぼくみたいに、会社員からフリーランスに転向した人は「今まで払ってた厚生年金はどうなるの?」って思いますよね。これ、意外と大事で、ちゃんと理解しておく必要があります。
安心してほしいのですが、会社員時代に納めた厚生年金は消えません。老後に受け取る年金額に、しっかり反映されます。ただし、フリーランスになった後は厚生年金への上乗せがなくなるので、会社員を続けた場合と比べると受給額は下がります。
たとえば、ぼくの場合は10年SIer、数年Web系企業で働いていたので、その分の厚生年金記録が残っています。ねんきんネットという日本年金機構のオンラインサービスでログインすると、「このまま会社員を続けた場合」「今後は国民年金のみの場合」の試算が見られます。ぼくが試算してみたとき、差額を見てちょっとテンション下がりました。でも数字を把握できたのはよかったと思っています。
フリーランスの年金、実際いくらもらえる?試算してみた
数字で見ると現実がわかりやすいので、ざっくりしたモデルケースで試算してみます。あくまで目安ですが、参考になるはずです。
ケース1:会社員10年 → フリーランス30年のパターン
ぼくに近いパターンです。会社員時代の平均年収を約500万円と仮定した場合、受け取れる年金の目安はこんな感じです。
- 国民年金(基礎年金):月約6万8千円(40年満額の場合)
- 会社員10年分の厚生年金:月約2万〜3万円程度(収入・期間によって変動)
- 合計の目安:月約9万〜10万円前後
月10万円を老後の収入として生活するのは、現実的にかなり厳しいですよね。総務省の調査では、65歳以上の単身世帯の月の支出は平均15万円を超えると言われています。つまり、年金だけでは毎月5万円以上の赤字が生まれる計算になります。
ケース2:フリーランス一本で40年のパターン
新卒からフリーランスや自営業という人の場合、基本的には国民年金のみになります。満額でも月約6万8千円。夫婦二人でも合計13万円台です。かなりシビアな数字だと思います。
フリーランスが使える「年金上乗せ」3つの制度
国民年金だけじゃ足りない、でもどうすればいい?という話をします。実はフリーランスが活用できる制度はちゃんとあります。ぼく自身もこの3つを組み合わせて対策しています。
① iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCo(イデコ)とは、自分で掛け金を積み立てて、老後に受け取る私的年金の仕組みです。最大のメリットは、掛け金が全額所得控除になること。つまり、積み立てながら節税もできます。
フリーランスの場合、月最大6万8千円まで掛けられます(会社員より上限が高いです)。運用は自分で選んだ金融商品で行い、60歳以降に受け取ります。iDeCo公式サイトでシミュレーションができるので、一度試してみるといいと思います。
② 国民年金基金
国民年金基金は、フリーランス・自営業者専用の上乗せ年金制度です。国民年金に追加して加入でき、掛け金は全額社会保険料控除の対象になります。iDeCoと併用も可能ですが、合計の掛け金上限は月6万8千円になります。
iDeCoとの違いは、国民年金基金は受け取る金額が加入時に確定している点です。運用の結果に左右されないので、安定性を重視する人に向いているかもしれません。国民年金基金連合会の公式サイトで試算できます。
③ 小規模企業共済
小規模企業共済は、フリーランスや中小企業の経営者向けの「退職金代わり」になる積立制度です。掛け金は月1千円〜7万円で設定でき、全額が所得控除になります。
廃業や引退のタイミングでまとめて受け取れるので、老後の一時金として機能します。ぼくも独立してから加入を検討して、実際に申し込みました。掛け金を増やすと節税効果が大きくなるので、収入が安定してきたら増額を考えてみるといいと思います。詳細は中小機構の公式サイトで確認できます。
国民年金の「任意加入」と「付加年金」も見逃さないで
あまり知られていないけど、ちょっと得できる制度が2つあります。これも頭に入れておいてください。
付加年金で月400円追加するだけで受給額が増える
付加年金とは、国民年金の保険料に月400円を上乗せするだけで、老後の受給額が「200円×付加保険料を納めた月数」分増える制度です。たとえば20年間付加保険料を払うと、毎月4,800円が受給額に追加されます。
月400円の追加負担で、2年間受け取れば元が取れる計算になります。費用対効果がかなり高い制度です。ただし、国民年金基金に加入している人は付加年金には加入できないので注意が必要です。
60歳以降の「任意加入」で受給額を増やす方法
若い頃に未納期間があって、40年間満額納めていない人は、60歳以降も国民年金に任意加入できます。最大65歳まで加入を延長でき、受給額を増やすことができます。もし過去に未納期間がある場合は、この制度を使う選択肢を検討してみてください。
正直な話:フリーランスの老後対策で一番大事なこと
制度の話をしてきましたが、最後にぼくが一番伝えたいことを書いておきます。
正直、フリーランスの老後で一番怖いのは「収入がある間に何もしなかった」というパターンだと思います。ぼくも独立直後は目の前の案件をこなすことで精一杯で、老後のことなんて後回しにしていました。でも、iDeCoや小規模企業共済は早く始めるほど積立期間が長くなって有利です。これ、意外と大事で、10年と20年では受け取れる額がぜんぜん違います。
ぼくが初めて月50万を超える案件を受注できた日、妻と二人でコンビニのスパークリングワインで乾杯しました。あの夜は一生忘れないんですが、そのタイミングでiDeCoの掛け金を増額したのもいい思い出です。「稼いでる今のうちに備えよう」と思ったんですよね。
また、フリーランスは収入が不安定な時期もあります。保険料を払えないときは免除・猶予制度を使う、収入が増えたらiDeCoの掛け金を上げる、という柔軟な対応が現実的だと思います。
フリーランスの老後年金対策:まとめ
ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に要点を整理しておきます。
- フリーランスは国民年金のみで、満額でも月約6万8千円。老後の生活費には足りない
- 会社員時代の厚生年金は消えず、老後の受給額に反映される
- iDeCo・国民年金基金・小規模企業共済の3つを組み合わせて上乗せするのが現実的な対策
- 付加年金(月400円)は費用対効果が高く、見逃しがちだが使えるなら積極的に活用したい
- 早く始めるほど有利。収入が安定してきたタイミングで動くのがベスト
まず最初の一歩として、ねんきんネットで自分の年金記録と将来の受給見込み額を確認してみてください。数字を知るだけで、何をすべきかが具体的に見えてきます。

