格安SIMに乗り換えたいけど、「通信障害が多い」「つながらなくなったら困る」という不安、わたしも乗り換え前にずっと感じていました。この記事では、格安SIMの通信障害リスクとデメリットを正直に整理して、「それでも乗り換える価値があるのか」が判断できるようにまとめています。
・通信障害の頻度は大手と大差ないが、混雑による「速度低下」は起きやすい
・障害時のサポート体制が薄い点が最大のデメリット
・リスクを把握した上で乗り換えれば、年間5〜7万円の節約は十分に現実的
節約ナオコ
2児の母・週3パート勤務。実際に試した節約術だけを正直レビュー。きれいごとなしの主婦目線でお届けします。
格安SIMはなぜ「通信障害リスクが高い」と言われるのか
まず「格安SIMの仕組み」を知っておくと、リスクの正体がスッキリわかります。ここを理解するだけで、不安が半分くらい消えると思うんです。
格安SIM(正式にはMVNO:仮想移動体通信事業者)は、自前の電波塔を持っていません。NTTドコモ・au・ソフトバンクなど大手キャリアの回線を借りて、サービスを提供しています。わかりやすく言うと、「高速道路を自分では持たず、一部の車線を借りて走っている」イメージです。
この構造から生まれるリスクが主に2つあります。
- 大手キャリアで障害が起きると、格安SIMも同時に影響を受ける
- 借りている回線の「容量(帯域)」が限られているため、混雑時に速度が落ちやすい
実はこれ、「格安SIMが壊れやすい」というより「借り物の回線を使っている以上、避けられない構造的な話」なんです。この前提を知っておくだけで、ずいぶん冷静に判断できると思います。
「通信障害」と「速度低下」は別物です
ここ、混同している人がとても多いんですが、格安SIMの「つながりにくさ」には2種類あります。それぞれ原因も対策もまったく違うので、分けて考えることが大事です。
①通信障害(完全につながらない・使えない状態)
通信障害とは、回線システムの不具合や設備トラブルで「まったく通信できなくなる」状態のこと。格安SIMの場合、借り元の大手キャリア側で障害が起きると巻き込まれます。
数字で見ると一目瞭然なんですが、総務省が公表している重大な通信障害の件数を見ると、大手キャリアでも年に数件は発生しています。格安SIMだけが特別に多いわけではなく、むしろ「障害の頻度」そのものは大手とそう変わらないのが実態です。
②速度低下(つながるけど遅い状態)
こちらは障害ではなく、昼休み(12〜13時)や夕方(17〜19時)の混雑時間帯に速度が落ちる現象です。格安SIMが「遅い」と言われる理由のほとんどはこれです。
わたしが実際に使っていて感じたのも、「電話がつながらない」ではなく「お昼にYouTubeがカクつく」でした。これは障害ではなく混雑です。ただ、毎日のことなので体感的には「使いにくい」と感じることはあります。
格安SIMの通信障害・速度低下で「実際に困ること」
では、速度低下や障害が起きたとき、具体的にどんな場面で困るのか。ここは正直に書いておきます。知った上で判断してほしいんです。
困りやすいシーン
- 昼休みに地図アプリや乗換案内を使おうとしても読み込みが遅い
- テレワーク中の昼時間帯にビデオ会議の画質が落ちる
- 子どもが放課後にゲームや動画を使う夕方帯に「遅い」と言われる
- 大規模障害時(大手キャリア由来)に音声通話もできなくなる
うちの場合、中1の子がスマホを使い始めているので、夕方の速度低下は正直気になっていました。ただ、Wi-Fiに接続していれば速度低下の影響はほぼなくなります。自宅にWi-Fiがある家庭では、速度低下の実害はかなり限られると感じています。
困りにくいシーン
- 自宅や職場のWi-Fi環境下での利用(速度低下の影響なし)
- LINEや電話など、データ量の少ない通信
- 混雑していない時間帯(早朝・深夜・平日午前中など)の利用
障害発生時のサポート体制が弱い、これが本当のデメリット
通信障害の頻度よりも、実はこちらのほうが「格安SIMの大きなデメリット」だとわたしは思っています。いざというときの対応力の差です。
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)には全国に実店舗があり、障害時でも窓口に行けばすぐに対応してもらえます。一方、格安SIMの多くは電話サポートなし・チャットかメールのみというプランが標準です。
わたしが乗り換えの検討中に調べた内容をまとめると、こうなります。
- 大手キャリア:全国に実店舗、電話サポート24時間対応のところも多い
- 格安SIM(多くの会社):実店舗なし、電話サポートなしまたは有料、メール返信に数日かかることも
- 一部の格安SIM(楽天モバイルなど):実店舗あり、電話サポートあり(会社によって差が大きい)
「困ったら店に行く」ができないのは、スマホ操作に慣れていない方やシニアの方にとっては大きなハードルです。実はこれ、わたしが母に格安SIMを勧めなかった一番の理由でもあります。
格安SIM各社の通信障害・品質リスクの差
格安SIMとひとくちに言っても、会社によってリスクの大きさはかなり違います。選ぶ会社によって「快適さ」が変わるので、ここは比較して考えてほしいポイントです。
借用回線の種類で速度が変わる
格安SIM各社が借りる回線は、ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線の3種類があります。どの回線を使っているかで、自分のよく使うエリアでの電波状況が変わることがあります。
また、同じ会社でも借りている帯域(回線容量)の量によって混雑時の速度が変わります。安さを追求して帯域を絞っている会社は、昼時間帯の速度低下が顕著になりやすいです。
「自社回線」を持つ格安SIMは別扱い
楽天モバイルは自社回線(第4のキャリア)を持っており、厳密には他の格安SIMとは異なる立ち位置です。エリアによっては速度が安定しやすい反面、まだパートナー回線(au)に頼っているエリアもあるので一概には言えません。
リスクを減らして格安SIMを使う3つの方法
通信障害や速度低下のリスクは「ゼロにはできない」けれど、「かなり小さくすることはできます」。わたしが実際にやっている対策を3つ紹介します。
①自宅・職場のWi-Fi環境を整える
速度低下が起きやすいのは昼・夕方の外出先。自宅ではWi-Fiにつないでいれば格安SIMの速度制限の影響はほぼありません。「外ではモバイル通信、家ではWi-Fi」の使い分けが格安SIMを快適に使う基本です。
②データ容量を少し多めに確保しておく
格安SIMの多くは、月のデータ容量を使い切ると速度が大きく制限されます(200kbps程度まで落ちることも)。「ギリギリのプランで節約」より、使用量に対して少し余裕のあるプランを選ぶほうが快適さが安定します。わたしは月3GBプランにしていますが、ほぼWi-Fi使用なので余裕があります。
③サポート体制が充実している会社を選ぶ
「安さだけ」で選ばず、電話サポートや実店舗の有無も乗り換え前に確認することをおすすめします。数百円の差であれば、サポートが手厚い会社を選ぶほうが結果的に安心です。
それでも乗り換える価値はあるか?数字で見てみます
リスクを正直に書いてきたので、最後に「じゃあ実際どのくらいお得なのか」も数字で見ておきます。
わたしの場合、大手キャリアから格安SIMに乗り換えたとき、月の通信費が6,800円から1,320円になりました。差額は月5,480円、年間で約65,700円の節約です。4人家族で夫婦2台とも乗り換えたので、合計では年間13万円以上の差になっています。
数字で見ると一目瞭然なんですが、これだけの差があると「昼に少し遅い」「サポートが電話できない」というデメリットを差し引いても、乗り換えた判断は正解だったと感じています。
まとめ:格安SIMの通信障害リスクは「知った上で判断」が正解
この記事で伝えたかったことをまとめると、こうなります。
- 格安SIMの「通信障害頻度」は大手と大きくは変わらない。大手キャリア側の障害には巻き込まれる構造的リスクはある
- 日常的な「つながりにくさ」の大半は、昼・夕方の速度低下(障害ではなく混雑)
- 最大のデメリットは障害時のサポート体制の薄さ。電話・店舗がないケースが多い
- 自宅Wi-Fiがある・データ容量に余裕を持つ・サポートが手厚い会社を選ぶ、の3点でリスクは大幅に減らせる
- 節約効果は年間5〜13万円以上。リスクを把握した上で乗り換えれば、コスパは十分
「なんとなく不安だから大手のまま」という状態は、毎月数千円をずっと払い続けることと同じです。リスクの中身がわかれば、判断は自分でできると思うんです。まずは自分の月の通信費を確認してみることから始めてみてください。

