「リモートワークできる会社って、実際どれくらいあるの?」と疑問に思ったことはありませんか?転職を検討していたり、今の会社の制度が気になっていたり、理由はさまざまだと思います。この記事を読むと、日本のリモートワーク導入企業の現状・業界別の傾向・失敗しない会社の見分け方まで、ひとまとめで理解できます。
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そもそもリモートワークとは?日本での定義をおさらい
まずは言葉の意味を整理しておきましょう。ここを押さえておくと、企業の求人票や制度説明を読むときに迷わなくなります。
リモートワークとは、会社のオフィス以外の場所で仕事をする働き方のことです。自宅・カフェ・コワーキングスペース(共用の仕事スペース)など、場所を問わずに業務を行います。
日本では「テレワーク」という言葉も同じ意味でよく使われます。厚生労働省や総務省の公式資料では「テレワーク」が主に使われますが、企業の求人票や社内制度では「リモートワーク」と表記されるケースも増えています。どちらも指す内容はほぼ同じと考えて大丈夫です。
リモートワークの主な形態3種類
一口に「リモートワーク」といっても、企業によって運用の仕方は異なります。求人票を見るときは、どのタイプかを必ず確認しましょう。
- フルリモート:原則としてすべての業務を自宅などで行う。出社は月1回以下などごくわずか
- ハイブリッドワーク:週に数日は出社し、残りはリモートで働くスタイル。週3出社・週2リモートなど会社により異なる
- リモート可(裁量型):制度としては認められているが、実際には週1〜2日程度しか使えないケースも多い
日本のリモートワーク導入企業の割合はどれくらい?
「意外と少ない」と感じる人も多いこの数字。実態を知っておくと、就職・転職活動の目線が変わります。
総務省の「通信利用動向調査」や民間調査会社のデータによると、日本全体のリモートワーク導入率はおよそ以下のようになっています。
導入しているかどうかと、実際に使えるかどうかは別の話という点が重要です。制度として存在していても「上司の目が気になって使いづらい」「実質使えるのは月1〜2回」という声も多く聞かれます。数字だけを信じず、実態を確認することが大切です。
東京と地方では導入率に大きな差がある
地域別に見ると、東京をはじめとした大都市圏の企業ほどリモートワークの導入率が高い傾向があります。一方、地方の中小企業では現場作業や対面サービスが多く、導入が難しいケースも少なくありません。
地方在住でフルリモートの仕事を探すなら、本社が東京にある企業を中心に探すのが効率的です。近年は「地方在住OK・フルリモート」を明記する企業も増えています。
業界別ランキング:リモートワークしやすい業種・しにくい業種
「どの業界に転職すればリモートワークできるの?」という疑問に、業界ごとの傾向でお答えします。職種選びの参考にしてください。
リモートワーク導入率が高い業界トップ3
- IT・情報通信業:プログラミングやデザイン、カスタマーサポートなどPCひとつで完結する仕事が多く、導入率は業界トップクラス。フルリモートの求人も豊富
- 金融・保険・コンサルティング業:書類のデジタル化が進み、オンライン会議・電子契約が定着。大手を中心にハイブリッドワークが主流
- 広告・メディア・出版業:クリエイティブ職を中心にリモート化が加速。ライター・デザイナー・編集者はフルリモートも珍しくない
リモートワークが難しい業界
- 製造業・建設業:工場や現場での作業が必須のため、現場スタッフはリモート対応が困難。ただし管理部門・設計職は一部リモート可
- 小売・飲食・サービス業:店舗や施設への出勤が前提。バックオフィス業務のみリモート化が進みつつある
- 医療・介護・福祉:患者・利用者への直接サービスが中心のため、現場職はリモート化がほぼ不可能
バックオフィス職(経理・人事・法務など)は業界を問わずリモート化が進みやすい傾向があります。現場仕事がメインの業界でも、管理系の職種であればリモートワークを選べる可能性があります。
日本でリモートワークを積極導入している企業の実例
実際にどんな企業がリモートワークを取り入れているのか、具体的な名前を挙げながら紹介します。就職・転職先を探す際の参考にしてみてください。
フルリモートを認めている主な企業の傾向
メルカリ・サイボウズ・freee・クックパッドなど、国内のITベンチャー・スタートアップ企業は早い段階からフルリモートを導入し、積極的に情報発信しています。これらの企業に共通するのは、「社員がどこにいても成果を出せる仕組み」を制度と文化の両面で整えている点です。
大手企業では、富士通・NTTグループ・日立製作所などが「ジョブ型雇用(仕事の内容を明確に定義した雇用形態)」とセットでリモートワークを推進しています。出社義務をなくし、個人の成果で評価する方向にシフトしつつあります。
リモートワーク導入企業を見極める5つのチェックポイント
「リモートワーク可」と書いてあっても実態が違う、という声は多いです。求人票や会社説明会で必ず確認すべきポイントをまとめました。
- 週何日リモート可能か具体的に書いてあるか(「応相談」は要注意)
- 入社直後から利用できるか、それとも試用期間中は出社必須か
- リモートワーク手当や通信費補助など、費用面のサポートがあるか
- 社員の口コミサイト(OpenWorkなど)でリモート環境の評価を確認する
- 面接で「実際にリモートで働いているメンバーの割合」を直接聞く
面接で直接「現在、チームの何割の方がリモート勤務していますか?」と聞くのは失礼ではありません。むしろ実態を把握しようとする姿勢は、企業側にも好印象を与えることが多いです。
リモートワーク導入企業が抱える課題と失敗例
リモートワークはメリットばかりではありません。企業側の失敗事例を知っておくと、自分が入社後に「こんなはずじゃなかった」と感じるリスクを減らせます。
よくある企業側の失敗パターン
- コミュニケーション不足:チャットやオンライン会議だけでは伝わらない情報が増え、孤立感を感じる社員が増加
- 評価制度が整っていない:「見えないところで働いている社員をどう評価するか」の基準が曖昧で、不満が生まれやすい
- ルールが形骸化:制度はあるが、実際には「上司が出社しているから自分も出社しなければ」という雰囲気になっている
- セキュリティ問題:社外からの業務アクセスに対するセキュリティ対策が不十分で、情報漏えいリスクが高まる
制度を作っただけで運用が追いついていない企業は、社員の離職率が上昇しやすい傾向があります。会社選びの際は、制度の存在だけでなく「どう運用されているか」まで確認するのが重要です。
日本のリモートワーク企業の今後の動向と展望
リモートワークは今後どうなっていくのか、方向性を把握しておくと、長期的なキャリア設計にも役立ちます。
コロナ禍が落ち着いた後、日本では「出社回帰」の動きも見られます。特に大手企業では「週3出社を義務づける」「フルリモートを廃止する」という方針転換が話題になるケースも出てきました。一方で、IT系やスタートアップ企業はフルリモートを維持・強化している傾向が続いています。
政府も「働き方改革」の一環としてテレワーク普及を推進しており、地方移住と組み合わせた「ワーケーション(旅行先や地方で働くスタイル)」を支援する自治体も増えています。完全に一方向に振れるのではなく、企業ごと・職種ごとに多様な形が共存していく流れになりそうです。
まとめ:リモートワーク企業を日本で探すときのポイント
この記事でお伝えしてきた内容を、最後に振り返っておきましょう。
- 日本のリモートワーク導入率は大企業で約6割、中小企業では約3割と差がある
- IT・金融・コンサル・広告系の業界が導入率上位で、製造・小売・医療系は難しい傾向がある
- 「リモートワーク可」の求人票だけを信じず、週何日・入社直後から使えるかを必ず確認する
- 企業の口コミサイトや面接での直接質問で、制度の実態を見極めることが重要
- 今後は「フルリモート」か「完全出社」かではなく、ハイブリッド型が標準になっていく見通し
まず第一歩として、気になっている企業のOpenWorkや転職会議などの口コミサイトで「リモートワーク」のキーワードで社員の声を検索してみてください。制度と実態のギャップが見えてきて、会社選びの精度が大きく上がるはずです。

