リモートワークのセキュリティ対策7選【在宅6年が実践】

「リモートワークのセキュリティって、なんとなく不安だけど何をすればいいかわからない」って思ってませんか?ぼくも最初はそうでした。この記事を読むと、在宅ワーク中に今日からできる具体的なセキュリティ対策が7つわかります。難しい専門知識は一切なしで、ぼくが実際に6年かけてたどり着いた方法だけ書きます。

本記事の要約
・リモートワークのセキュリティリスクは「自宅ならでは」の穴がある
・対策は7ステップ。難しいツールは不要で、設定変更だけでできるものが多い
・フリーランス・会社員どちらにも使える内容です
・ぼくが6年間、実際に続けている方法だけを紹介します
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SIerからフリーランスPMへ転身。リモートワーク・転職・副業のリアルな話を体験ベースで発信しています。

リモートワークのセキュリティリスクって、オフィスと何が違うの?

まずここを押さえておかないと、対策がちぐはぐになります。正直、ぼくも最初はよくわかっていませんでした。

オフィスで働いている場合、会社のネットワーク・セキュリティ担当者・入退室管理など、目に見えない「守り」がいくつも重なっています。でも自宅は、その「守り」を全部自分で用意しないといけない環境なんですよね。

具体的にどんなリスクがあるか、ざっくり整理するとこんな感じです。

  • 自宅のWi-Fiが暗号化されていない・設定が古いままになっている
  • 家族と共有しているPCで仕事をしていて、情報が混在している
  • カフェや移動中に公衆Wi-Fiで仕事のデータを扱っている
  • フィッシングメール(偽のメールで情報を盗もうとする詐欺)に気づかず開いてしまう
  • パスワードを使いまわしていて、一か所漏れると全部アウトになる

ぼくはフリーランスなので、もし情報漏洩が起きたらクライアントへの損害が直撃します。会社員の方でも、業務データが漏れたら大ごとになりますよね。セキュリティリスク(情報が盗まれたり、システムが壊される危険性のこと)は、「自分には関係ない」と思っていると一番危ないです。

対策① まずWi-Fiのパスワードと暗号化方式を見直す

これが一番最初にやるべきことです。地味ですが、ここが抜けていると他の対策が全部意味をなくします。

自宅のWi-Fiルーター、設置したときのまま使っていませんか?ぼくも独立した当初は初期設定のまま使っていて、あとで「これまずかったな」と気づきました。

確認してほしい2つのポイント

ルーターの管理画面(ブラウザで「192.168.1.1」などにアクセスして開く設定ページ)から確認できます。

  • 暗号化方式が「WPA3」または「WPA2」になっているか(「WEP」はほぼ解読されるので即変更)
  • Wi-Fiのパスワードが初期設定のままになっていないか(「admin」「12345678」などは危険)

ルーターの機種ごとに管理画面の開き方は違います。機種名+「管理画面 開き方」で検索するとすぐ出てきます。

ポイント
パスワードは英大文字・小文字・数字・記号を混ぜた12文字以上が目安です。「ランダムな文字列を生成する」ツールを使って作るのが一番楽でした。

対策② パスワード管理をパスワードマネージャーに任せる

「パスワードを覚えるのが大変だからどこでも同じにしている」という方、これが実は一番よくある落とし穴です。実際にやってみた話をします。

ぼくは以前、メインのパスワードを3〜4パターンでまわしていました。で、あるサービスから「あなたのパスワードが流出した可能性があります」という通知が来て、ちょっとテンション上がりました(焦りで)。そこから全部のパスワードを変えるはめになって、丸半日かかりました。

そこから使い始めたのがパスワードマネージャー(すべてのパスワードを暗号化して一か所で管理してくれるツール)です。今はずっとBitwardenを使っています。無料で使えて、スマホとPCで同期できるのでかなり楽になりました。

有料版だと1Passwordも有名です。チームで使うならこちらの方が管理しやすいという声をよく聞きます。ぼく個人はBitwardenの無料プランで今のところ不満なし。

対策③ 二段階認証(2FA)を主要アカウントに設定する

パスワードだけでは守りが薄い。これ、意外と大事で、知っているのにやっていない人が多いんですよね。

二段階認証(2FA:Two-Factor Authentication)とは、ログインするときにパスワードに加えて「スマホに届いた6桁のコード」などを入力する仕組みのことです。パスワードが漏れても、これがあると不正ログインをかなり防げます。

ぼくが2FAを必ず設定しているのはこのあたりです。

  • Googleアカウント(GmailやGoogleドライブに仕事データがある場合は特に)
  • Slack・Chatwork・Notionなど仕事で使うコミュニケーションツール
  • クラウド請求書・会計ツール(フリーランスの場合は特に重要)
  • GitHubなどソースコード管理ツール

2FAのコード生成にはGoogle AuthenticatorAuthyを使うと、SMSより安全です。SMSは電話番号を乗っ取られると突破されるリスクがあるので。

対策④ 公衆Wi-Fiを使うときはVPNを必ず通す

カフェや移動中に仕事する機会がある方は、ここを読み飛ばさないでください。

公衆Wi-Fiは、同じネットワークに接続している人に通信内容を見られる可能性があります。コーヒーショップで仕事の資料を開いているとき、隣の人がそのデータを傍受できる状態、という話です。

公衆Wi-Fiで仕事をするなら、VPNは必須だと思います。VPN(Virtual Private Network)とは、インターネットの通信をトンネルのように暗号化して、外から見えなくする仕組みのことです。

ぼくは今は自宅専業なのでほぼ使いませんが、以前Webベンチャー時代に出張や移動中の作業が多かったころはNordVPNを使っていました。月数百円〜で使えて、設定も難しくないです。

注意
無料のVPNサービスは、逆に通信内容を収集しているケースがあります。信頼できる有料サービスを選ぶのが無難です。

対策⑤ OSとソフトウェアのアップデートを後回しにしない

「あとでやろう」と思ってずっとやっていない、というのが一番多いパターンです。ぼくも正直、面倒で後回しにしていた時期がありました。

OSやアプリのアップデートには、セキュリティの穴(脆弱性)を塞ぐ修正が含まれています。古いバージョンのまま使い続けることは、「鍵のかかっていない窓を放置している」ような状態です。

  • WindowsやmacOSの自動更新をオンにしておく
  • ブラウザ(ChromeやSafariなど)も定期的に最新版に更新する
  • 使っていないアプリは削除する(管理できないアプリはリスクになる)

自動更新をオンにするだけで、ほとんどは勝手にやってくれます。一度設定すれば気にしなくていいので、先に設定しておくのがおすすめです。

対策⑥ フィッシングメールを見抜く3つのポイント

技術的な対策だけでなく、「自分自身の判断力」を上げることも大事です。これ、意外と大事で、ツールで防げないケースもあります。

フィッシングメールとは、銀行・宅配会社・クラウドサービスなどになりすまして、偽サイトに誘導しパスワードや個人情報を盗もうとする詐欺メールのことです。

ぼく自身、フリーランスになってから「Amazonアカウントの確認が必要です」みたいなメールが増えた気がします。見分け方のコツは3つです。

見抜くための3チェック

  • 送信元のメールアドレスのドメイン(@以降)が公式と一致しているか確認する
  • リンクのURLにカーソルを当てて(クリックせず)、飛び先アドレスが本物か確認する
  • 「今すぐ確認しないとアカウントが停止されます」など焦らせる文言は疑う

正直、慣れるまでは一件一件確認するのは面倒です。でも、「怪しいと思ったらリンクを踏まず、公式サイトに直接アクセスして確認する」という習慣だけ持っておけば、ほとんどの被害は防げると思います。

対策⑦ 仕事用とプライベート用でデバイスや画面を分ける

最後は「物理的な分離」の話です。地味ですが、在宅ならではの重要ポイントです。

自宅だと「ついさっきまでYouTubeを見ていたPCで仕事する」みたいなことが起きます。プライベートで変なサイトを踏んだり、子どもがゲームのMOD(改造データ)を入れたりすると、そのPCが仕事データを扱う端末になるわけです。これ、ぼくも子どもが小1になったころにちょっと焦りました。

  • 仕事用PCとプライベート用PCを分ける(難しければ、Windowsのユーザーアカウントを別にするだけでも違います)
  • 仕事データをUSBメモリに入れて持ち運ぶのは極力避ける(紛失リスクがある)
  • 画面にのぞき見防止フィルターを貼る(家族がいる部屋で仕事するときにも有効)

ぼくは仕事用のMacBookと、家族共用のWindowsを完全に分けています。これにしてから「何かが入った気がする…」という漠然とした不安がなくなりました。

フリーランス・個人事業主が特に気をつけたいこと

会社員の方は読み飛ばしてもいいですが、フリーランスの方は一読しておいてほしいです。

会社員の場合、情報漏洩が起きたとき最終的には会社が責任を取ります。でもフリーランスは自分が唯一の防衛線です。クライアントの機密情報を漏らしたら、損害賠償の問題にもなりかねません。

ぼくが独立してから特に意識するようにしたことは2つあります。

① 契約書のセキュリティ条項を読む

業務委託契約には「情報管理に関する条項」があります。「指定したツール以外での通信禁止」「データの保管方法」などが書かれていることが多いので、必ず読んでおくといいです。

② クライアントが指定するツール・ルールに従う

「自分のやり方の方が楽だから」という理由で、クライアント指定外のツールにデータを入れるのはNGです。ぼくも案件によってはクライアント指定のVPNに接続して作業する、というケースがあります。

注意
フリーランスの場合、「個人だから情報漏洩しても大した話にならない」は大きな誤解です。クライアントの機密情報を扱う以上、企業と同等の責任感が必要だと思っています。

まとめ:今日から始める7ステップのチェックリスト

長くなりましたが、実際にやることだけ絞ると、それほど多くありません。一気にやる必要はないので、上から順番に試してみてください。

  • ① Wi-Fiのパスワードと暗号化方式(WPA2以上)を確認・変更する
  • ② パスワードマネージャー(BitwardenやAuthy)を導入してパスワードを使いまわさない
  • ③ 主要アカウントに二段階認証(2FA)を設定する
  • ④ 公衆Wi-Fiを使う機会があればVPNを用意する
  • ⑤ OSとアプリの自動更新をオンにする
  • ⑥ フィッシングメールの見分け方3つを覚えて習慣化する
  • ⑦ 仕事用とプライベートのデバイスや環境を分ける

で、結論から言うと、完璧なセキュリティは存在しないです。でも、この7つをやるだけで、リスクはかなり下げられると思います。ぼく自身、6年かけてこれを少しずつ積み上げてきました。最初は全部やろうとしなくていいです。今日一つだけ、Wi-Fiのパスワードを見直すところから始めてみてください。

この記事を書いた人 タケPM

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新卒でSIerに入社後、Web系企業への転職を経て、現在はフリーランスのプロジェクトマネージャーとして複数の案件を掛け持ちしています。リモートワーク歴は5年以上。転職・フリーランス転向・リモートワークと、自分が経験してきたことをそのまま書いています。きれいに整理された情報より、泥臭いリアルを優先して発信するのがモットーです。

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