「在宅だと、なぜかだらけてしまう」「集中できる日とできない日の差が激しい」——そういう悩み、ぼく自身もフリーランスになった最初の頃にめちゃくちゃありました。この記事では、リモートワーク歴6年・週5完全在宅のフリーランスPMであるぼくが、実際に試して今も続けている自己管理のコツを7つ、体験ベースで紹介していきます。
・やる気に頼らず、環境と時間の使い方で管理するのがコツ
・出社経験との比較で見えてくる、在宅ならではの落とし穴がある
・7つのコツをステップ形式で紹介。今日からひとつだけ試すだけでOK
タケPM
SIerからフリーランスPMへ転身。リモートワーク・転職・副業のリアルな話を体験ベースで発信しています。
そもそも「リモートワークの自己管理」って何が難しいのか
まずここを整理しておかないと、コツだけ並べてもピンとこないと思うので少し話します。
ぼくは大手SIerに10年いて、その後Webベンチャーに転職し、34歳でフリーランス独立しました。出社していた頃は「自己管理」なんてほぼ意識したことがなかったです。電車に乗れば会社に着くし、上司が近くにいれば自然と仕事モードになるし、定時になれば帰る。自己管理の仕組みを、会社という環境が肩代わりしてくれていたんですよね。
在宅になると、それが全部なくなります。「やる気が出ないな」と思えばそのままソファに沈んでいられる。誰も見ていない。締め切りがなければ動かなくていい。正直、これがリモートワークの自己管理が難しい根本的な理由だと思っています。
コツ①:「始業ルーティン」を3分でいいから作る
在宅あるあるですが、「起きたままパジャマでPCを開く」をやると、1日中なんとなくぼんやりした状態が続きます。ぼくも最初の半年はこれをやっていて、夕方になっても「今日、何もできなかった感」が残り続けていました。
で、試したのが「始業の合図になるルーティンを作る」ことです。内容はなんでもいいんですが、ぼくの場合は以下の3ステップを今も続けています。
- 着替える(外に出られる格好に。パジャマのままは絶対にしない)
- コーヒーを淹れる(インスタントでもいい)
- その日のタスクを3つだけノートに書く
この3つをやると「よし、仕事モードだ」というスイッチが入るようになりました。最初は意識してやっていましたが、今は無意識にできています。所要時間は3〜5分くらい。これだけで集中の入りが全然違う気がします。
コツ②:タスク管理は「今日やること3つだけ」に絞る
自己管理の話をするとき、タスク管理は避けて通れないテーマです。ただ、ぼくはあまり複雑なツールを使うのが得意じゃなくて、試行錯誤した結果かなりシンプルなやり方に落ち着きました。
正直、ToDoリストに20個タスクを並べても、その日に全部終わることはほぼないですよね。むしろ「終わらなかった感」だけが蓄積して、自己肯定感が下がっていく。これ、かなりしんどいです。
だから今のぼくのルールは「今日の最重要タスクを3つだけ紙に書く」というものです。デジタルじゃなくて紙がポイントで、物理的に目の前に置いておくことで意識が向きやすくなります。
デジタルのタスク管理ツールも使ってはいますが、あくまで「全体の把握」用。その日動く3つを紙に書き直すことで、頭の中が整理されます。ツールはTodoistやNotionあたりが使いやすくてよく聞きますが、何を使うかよりも「3つに絞る」という思想のほうが大事だと思っています。
コツ③:時間の使い方は「ブロック化」が効く
在宅だと「なんとなく仕事している時間」が増えがちです。気づいたらSlackを眺めていたり、調べ物のつもりがSNSを見ていたり。ぼくも2〜3年目くらいまでこの状態がひどかったです。
改善のきっかけになったのが「タイムブロッキング」という考え方です。簡単に言うと、カレンダーに「この時間は集中作業」「この時間はミーティング」「この時間は連絡対応」と事前に枠を決めておくやり方です。
ぼくが実際にやっている時間の区切り方はこんな感じです。
- 午前中(9〜12時):集中作業タイム。Slackの通知はオフにする
- 昼(12〜13時):昼食と休憩。子どもが帰ってくる日は迎えに行くこともある
- 午後前半(13〜15時):ミーティングや連絡対応をまとめて入れる
- 午後後半(15〜17時):軽めの作業・ドキュメント整理・翌日の準備
これ、意外と大事で。「集中する時間」と「反応する時間」を分けるだけで、一日の密度がかなり変わります。完璧にこの通りにはいかない日もありますが、「型」があるだけで判断コストが下がる感覚があります。
コツ④:「終業の儀式」でオフに切り替える
在宅の最大の罠のひとつが、仕事がダラダラ続いてしまうことです。出社していたときは「帰りの電車」が強制的にオフスイッチになっていましたが、在宅だとそれがない。気づいたら夜9時まで仕事していた、なんてことがフリーランス1〜2年目はよくありました。
で、結論から言うと、「終業の合図になる行動」を意図的に作るのが一番効きました。ぼくがやっているのは以下のどれかです。
- PCを物理的に閉じて、引き出しの中にしまう
- 近所を10〜15分だけ散歩する
- 「今日終わったこと」を3行だけノートに書く
なかでも散歩は体への効果もあるのでおすすめです。子どもが小学校から帰ってくる時間に合わせて迎えに行くのが、今は自然な「終業の合図」になっています。
コツ⑤:「集中できない日」の自分の対処法を決めておく
実際にやってみた話をします。在宅6年やってきて気づいたのは、「集中できる日」と「まったく集中できない日」が確実にあるということです。これは意志の問題というよりも、体調・睡眠・その日の気圧・前日の出来事など、コントロールできない要素が絡んでいます。
大事なのは「調子が悪い日の自分の対処法」をあらかじめ決めておくことです。ぼくの場合はこうしています。
- 午前中に集中できなかったら、昼休みを長めにとって午後に賭ける
- それでもダメなら「今日はドキュメント整理や雑務の日」と割り切る
- 本当にどうにもならない日は、早めに切り上げて翌日に回す判断をする
「調子が悪い日でも8時間働こうとする」のは、長期的にはかえって非効率です。フリーランスになってから、この考え方に変わってだいぶ楽になりました。出社していた頃は「調子が悪くても机に向かい続けること」が美徳みたいな空気がありましたが、在宅だとその必要はないと思っています。
コツ⑥:自分の「集中できる環境」を把握してカスタマイズする
これ、意外と大事で。「環境を整える」というと高価なデスクやチェアを揃えるイメージがありますが、ぼくが言いたいのはもっと根本的な話です。
たとえばぼく自身、以下のことを試行錯誤して気づきました。
- BGMがあるほうが集中できる(無音より音楽やホワイトノイズがいい)
- デスクが散らかっていると思考も散らかる
- スマホは手の届かない場所に置くだけで集中時間が伸びる
- モニターの明るさと目線の高さが合っていないと疲れやすい
これらは全部、在宅になってから自分で実験して気づいたことです。出社していたときは「デスクは会社が決めたもの」「環境は所与のもの」でしたが、在宅だと自分でカスタマイズできる。これはリモートワークのかなり大きなメリットだと思っています。
「何があると集中しやすいか」「何があると邪魔されるか」を自分で把握するだけで、環境のカスタマイズがしやすくなります。高価な機材を揃えるよりも、まずこの自己観察から始めてみてください。
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コツ⑦:週に1回「自分との振り返りミーティング」をする
最後のコツです。これはぼくが在宅3年目くらいから始めた習慣で、個人的には一番効いている気がしています。
内容は単純で、毎週金曜の夕方に15分だけ、その週の振り返りをノートに書くというものです。書くことはこの3つだけです。
- 今週できたこと(どんな小さなことでもOK)
- うまくいかなかったこと・その理由
- 来週ひとつだけ変えてみること
出社していた頃は上司との1on1や進捗会議が自然にこの役割を果たしていましたが、フリーランスだと誰もそれをしてくれません。だから自分でやるしかない。最初は面倒でしたが、今は習慣になっていて、これをやらないと週末が気持ち悪い感じがするようになりました。
自己管理って、一度うまくいってもその後に崩れることが普通にあります。だから「定期的に立て直すタイミングを作る」というこの仕組みは、長期的に続けるうえでかなり重要だと思っています。
まとめ:リモートワークの自己管理は「仕組みで解決する」
在宅6年やってきて思うのは、自己管理を「意志の力で乗り越えようとしている間は、ずっとしんどい」ということです。仕組みを作ってしまえば、意志に頼らなくてよくなる。その繰り返しで今のルーティンができています。
- リモートワークが難しいのは意志の問題ではなく、外部環境が消えたから
- 始業・終業の「儀式」を作ることでオンオフが切り替えやすくなる
- タスクは3つに絞り、時間はブロック化して「考えなくていい状態」を作る
- 調子が悪い日の対処法をあらかじめ決めておくと長続きする
- 週1回の振り返りが、自己管理を長期間維持するための最後の砦になる
まずは今日、「始業前に着替えてコーヒーを淹れる」だけ試してみてください。小さいですが、それが最初の一歩だと思っています。

