緊急予備資金はいくら必要?目安と貯め方を解説

「緊急予備資金って、結局いくら貯めればいいんだろう」と思って検索してきた方、多いんじゃないでしょうか。わたしも第一子が生まれた直後、貯金が底をつきそうで毎晩眠れない時期がありました。この記事では、緊急予備資金の目安金額の考え方から、わたし自身がどう計算してどう準備したかまで、具体的な数字つきでお伝えします。

本記事の要約
・緊急予備資金の目安は生活費の3〜6ヶ月分
・4人家族なら最低ラインは約75万円〜150万円が一般的な目安
・「使い道が限定された専用口座」に置くのが鉄則
・まず1ヶ月分を貯めて、そこから少しずつ積み上げるのが現実的
節約ナオコ
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節約ナオコ

2児の母・週3パート勤務。実際に試した節約術だけを正直レビュー。きれいごとなしの主婦目線でお届けします。

緊急予備資金とは何か:まず定義を整理する

「そもそも緊急予備資金って何?普通の貯金と何が違うの?」という疑問、実はここをはっきりさせないと目標金額も決まりません。まずサクッと整理しておきます。

緊急予備資金とは、突発的な出費や収入の急減に備えて「使わないことを前提に別に置いておくお金」のことです。貯蓄と混同されやすいんですが、目的がまったく違います。

たとえばわたしの場合、こういうときに使うものとして位置づけています。

  • 夫が突然リストラや休職になったとき
  • 家電(冷蔵庫・洗濯機など)が壊れて急きょ買い替えが必要なとき
  • 子どもの入院・手術など予想外の医療費が発生したとき
  • 水回りの修繕など家のトラブル費用
  • わたし自身が体調を崩してパートを長期で休んだとき

普通の旅行資金や車の買い替え費用とは別枠です。「予定外の出費・収入減に対応するためだけのお金」というのが緊急予備資金の本質なんです。

緊急予備資金の目安は「生活費の3〜6ヶ月分」が基本

よく言われる目安の数字と、その根拠をきちんと確認しておきましょう。「3ヶ月分」「半年分」という言葉だけ一人歩きしていて、なぜその数字なのかが抜け落ちていることが多いんです。

一般的に言われているのは、緊急予備資金の目安は月の生活費の3〜6ヶ月分です。この幅が生まれる理由は「家庭の状況によって必要な備えの厚みが違うから」なんですね。

3ヶ月分で十分なケース

  • 共働きで、どちらかが収入を失っても片方の給与で最低限まわる
  • 雇用保険(失業給付)がすぐに受け取れる状況
  • 実家のサポートが得られるなど、いざとなれば頼れる先がある

6ヶ月分以上を目安にしたいケース

  • 夫の収入だけで家計を支えている(専業主婦・パート収入が少ない)
  • 自営業・フリーランスで収入が不安定
  • 住宅ローンを抱えている
  • 子どもが小さく、教育費が今後急増する見込みがある
  • 持病や健康上の不安がある

わたし家の場合は、夫が会社員で安定しているとはいえ、わたしのパート収入は月6〜8万円程度。住宅ローンはないですが、子どもが2人いるので「6ヶ月分」を目標に置いています。

ポイント
単身・DINKS・共働き夫婦なら3ヶ月分から。子持ち・片働き・自営業なら6ヶ月分以上を目標に。自分の家庭の「不安定さの度合い」に合わせるのが大事です。

4人家族のわが家で実際に計算してみた

ここが一番使える部分だと思うので、わたしの家計の数字をそのまま出します。「うちも似たような家族構成だな」という方はそのまま参考にしてみてください。

わたしの家族構成は夫(会社員)・わたし(週3パート)・中1の長男・小4の長女の4人家族。月の生活費(固定費+変動費の合計)をスプレッドシートで集計したところ、こんな感じになっています。

わが家の月の生活費内訳(概算)

  • 食費:約55,000円
  • 水道光熱費:約20,000円
  • 通信費(家族4人分):約8,000円(格安SIM後)
  • 保険料:約18,000円
  • 教育費(習い事・学用品など):約25,000円
  • 日用品・雑費:約15,000円
  • 交通費・ガソリン代:約12,000円
  • その他生活費:約22,000円
  • 月計:約175,000円

数字で見ると一目瞭然なんですが、月175,000円が基準になるので計算するとこうなります。

  • 3ヶ月分:175,000円 × 3 = 525,000円
  • 6ヶ月分:175,000円 × 6 = 1,050,000円

わが家の緊急予備資金の目標は105万円。まず52万円を最低ラインとして設定しました。

住宅ローンがある家庭や、子どもの数が違う場合は当然変わります。「まず自分の月の生活費を出すこと」が、正確な目標額を決める唯一の方法なんです。なんとなく「100万円あれば安心」と思っていても、月の支出が20万円の家庭と12万円の家庭ではまったく意味が変わってきます。

月の生活費の正確な出し方:まずここを押さえる

「月の生活費がよくわからない」という方は多いです。感覚値ではなく、数字で把握する手順を紹介します。ここをちゃんとやっておくと、目標金額が現実感を持って見えてきます。

わたしがスプレッドシートでやっている方法は、支出を「固定費」と「変動費」に分けて集計することです。

固定費(毎月ほぼ同額のもの)

家賃・住宅ローン・保険料・通信費・サブスクリプション・習い事費用などが該当します。ここは銀行の引き落とし明細とクレジットカードの明細を1ヶ月分引っ張れば、ほぼ全部拾えます。

変動費(月によって変わるもの)

食費・日用品・外食・交通費・医療費などです。直近3ヶ月の平均を出すのが一番精度が高いです。わたしは家計簿アプリ(Zaim)とスプレッドシートを併用して管理しています。

注意
住宅ローンのある家庭は、緊急時でも支払いが止められない「固定費の重さ」を念頭に置く必要があります。ローンがある場合は特に、6ヶ月分以上を目標にするのが安心です。

実はこれ、やってみると案外「思ったより少なかった」ことも「思ったより多かった」こともあります。わたしは最初に計算したとき、月の固定費だけで9万円を超えていて少しびっくりしました。でも数字が見えたおかげで、削れるところも具体的にわかりました。

緊急予備資金を貯めるステップ:わたしがやった手順

目標額がわかったとして、どうやって貯めていくか。わたしが実際にやった手順を時系列で書きます。「一気に積み立てるのは難しい」という前提で考えていました。

STEP1:まず1ヶ月分を専用口座に移す

最初から6ヶ月分を目指すのは現実的じゃないので、まず「1ヶ月分」を目標にしました。わが家なら175,000円です。これをメインの家計口座とは別の専用の銀行口座に移しました。

別口座にする理由は単純で、「目に入ると使いたくなるから」です。わたしはネット銀行(SBI新生銀行)に専用口座を作って、ネットバンキングのトップ画面に出てこないように設定しました。

STEP2:毎月一定額を自動積立で上乗せしていく

1ヶ月分が確保できたら、そこから毎月積み立てて3ヶ月分・6ヶ月分へ近づけていきます。わたしが設定したのは月15,000円の自動積立です。

数字で見ると一目瞭然なんですが、月15,000円で計算するとこうなります。

  • 3ヶ月分(525,000円)の目標まで:残り350,000円 ÷ 15,000円 = 約23ヶ月
  • 6ヶ月分(1,050,000円)の目標まで:残り875,000円 ÷ 15,000円 = 約58ヶ月

「5年近くかかるのか」と思われるかもしれませんが、逆に言えば月15,000円の積立を続けるだけで、5年後には100万円超の緊急予備資金ができ上がるんです。固定費の見直し(わが家は年間32万円浮いた年があります)で原資を作るのも有効でした。

STEP3:ボーナスの一部を優先的に入れる

夫のボーナスが出たタイミングで、まとまった金額を緊急予備資金口座に追加入金するようにしました。わたしが設定したルールは「ボーナスの20%は緊急予備資金へ」です。

旅行や買い物に全部使いたくなる気持ちはよくわかるんですが、「基盤を先に作る」という考え方で優先してきました。これをやるようになってから、貯まるスピードが明らかに変わりました。

緊急予備資金の置き場所:投資には回さない理由

「どうせ置いておくなら投資に回したほうがいいんじゃ?」と思う方もいるかもしれません。わたしもそう考えた時期がありました。でも緊急予備資金だけは、投資に回してはいけないと考えています。その理由を説明します。

緊急予備資金に求められる条件は「すぐ引き出せること」と「元本が減らないこと」の2つです。株式や投資信託は値動きがあるので、「いざ使いたいとき」に値下がりしている可能性があります。リーマンショックやコロナショックのような急落局面では、まさに「緊急事態」と「資産価値の急落」が同時に起きます。

わたしはNISAを去年始めましたが、緊急予備資金と投資用資金はきっちり別管理にしています。投資はあくまで「使わない余裕資金」でやるものだと思っているので。

ポイント
緊急予備資金の置き場所は「普通預金口座(ネット銀行)」が基本。金利はほぼゼロでも、いつでも引き出せる流動性を最優先に。元本保証があって、すぐ使える状態にしておくことが大事です。

よくある疑問:これって緊急予備資金に含めていい?

実際に管理していると「これはどう扱うの?」という判断に迷う場面が出てきます。わたしが実際に悩んだケースをまとめました。

Q. 車の車検・修理費用も緊急予備資金に含める?

これは別枠にするのが正解だと思っています。車検は2年ごとに来ることがわかっているので、「予測可能な大型出費」として専用の積立をするのがすっきりします。緊急予備資金は「予測できなかった出費」のためのものとして分けています。

Q. 子どもの教育費も緊急予備資金として貯めていい?

教育費は目的が決まっているので、緊急予備資金とは別に管理するのが理想です。わが家では「緊急予備資金口座」「教育費口座」「旅行・大型出費口座」の3つに分けています。口座を分けると、それぞれの残高が視覚的にわかるのでおすすめです。

Q. 緊急予備資金を一度使ったら、また貯め直さないといけない?

はい、使ったら必ず補充するのが緊急予備資金のルールです。「使ったからこそ役に立った」わけなので、使うこと自体は全然悪くないんです。でも使ったあとに放置すると、次の緊急時に対応できなくなります。使ったらまた積み立てを再開する、というサイクルで回していくイメージです。

わが家では冷蔵庫が壊れたとき(買い替えで約85,000円)に緊急予備資金から出しました。そのあと月の積立額を一時的に20,000円に増やして、約4ヶ月で補充しました。

まとめ:緊急予備資金はまず「1ヶ月分」から始める

「いくら必要か」という問いへの答えは、生活費の金額によって人それぞれ違います。でも考え方の軸は共通しています。

  • 目安は生活費の3〜6ヶ月分。片働き・子持ち・住宅ローンありなら6ヶ月分以上が安心
  • まず自分の月の生活費(固定費+変動費)を正確に把握することが第一歩
  • 4人家族の場合、月175,000円なら最低ライン525,000円・目標1,050,000円が一例
  • 専用の銀行口座に分けて管理する。投資には回さない
  • 一気に貯めようとせず、まず1ヶ月分を確保してから少しずつ積み上げる

第一子が生まれた直後、「貯金がゼロになったらどうなるんだろう」と毎晩考えていたあのころの自分に、一番伝えたいことがこれです。完璧な金額を目指すより、まず1ヶ月分を専用口座に入れるだけで、あの夜の不安はずいぶん和らいでいたと思います。やってみて損はないです。

次のアクションとして、まずは直近3ヶ月の支出明細を確認して「月の生活費」を計算することから始めてみてください。それだけで、自分の目標金額が初めて具体的な数字になります。

この記事を書いた人 節約ナオコ

節約ナオコ

2人の子どもを育てながら、週3日パートで働いています。家計をなんとかしようと試行錯誤してきた結果、ふるさと納税・格安SIM・ミールキットなど、実際に使ったものとやめたものの両方を正直にレビューするようになりました。きれいごとを書いても意味がないので、失敗談も包み隠さず書いています。同じように家計と向き合っている方の参考になれば嬉しいです。

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