転職の年収交渉で使える言い方【実体験から5ステップ解説】

転職先から内定をもらったのに、年収交渉をどう切り出せばいいか迷って、そのままサインしてしまった——そういう話、ぼくの周りでもよく聞きます。この記事では、実際に交渉してみた経験をもとに、年収交渉で使える具体的な言い方を5ステップで解説します。「何を言えばいいかわからない」という状態を抜け出すヒントになれば嬉しいです。

本記事の要約
・年収交渉は「してもいい」ものです。遠慮する必要はありません。
・交渉のタイミングは内定通知後が基本です。
・言い方は「希望額を伝える→根拠を添える→柔軟性を示す」の3点セットが鉄則。
・感情論ではなく、市場データや実績数字を使うと通りやすいです。
・断られたときの返し方も準備しておくと安心です。
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タケPM

SIerからフリーランスPMへ転身。リモートワーク・転職・副業のリアルな話を体験ベースで発信しています。

そもそも年収交渉って、していいの?

まずここから確認しておきたいです。ぼく自身、最初の転職のとき「交渉するなんて図々しいのかな」とかなり迷いました。で、結論から言うと、年収交渉は普通にしていいことです。むしろ、企業側も最初の提示額には多少の余裕を持って設定していることが多いので、交渉しないほうが損になるケースがあります。

ただ、「交渉していい」と「なんでも通る」は別の話です。根拠のない要求や、空気を読まないタイミングでの交渉は逆効果になることもあります。だから「言い方」と「タイミング」が大事なんです。これ、意外と大事で、そこを今日は丁寧に書いてみます。

ポイント
内定後の年収交渉は、社会人として一般的なビジネス行為です。「失礼にならないか」と心配しすぎる必要はありません。ただし言い方と根拠の準備は必要です。

年収交渉のベストタイミングはいつか

タイミングを間違えると、どれだけいい言い方をしても効果が出にくいです。正直、ここがいちばん大事かもしれません。

内定通知後が基本

年収交渉をするベストタイミングは、内定通知を受け取ったあと・承諾前です。内定が出る前に「年収はいくらにしてもらえますか」と聞くのは、まだ採用が確定していないのに条件だけ引き出そうとしているように映るのでNGです。

内定通知が来たら「ありがとうございます。1点ご相談させてください」と切り出す流れが自然です。この「相談」という言葉の選び方がポイントで、「要求します」ではなく「話し合いたい」というスタンスを示せます。

面接中に聞いていい場合もある

最終面接の後半などで「何かご質問はありますか」と聞かれたとき、年収レンジについて確認するのは問題ありません。ただ、これは「確認」であって「交渉」ではないです。「御社の想定レンジを教えていただけますか」と情報収集する程度にとどめて、交渉本番は内定後に持ち越すのが無難だと思います。

年収交渉の言い方【5ステップで解説します】

ここが記事の核心です。実際にどう言えばいいか、ぼくが使ってみた言い方と、転職エージェントから教えてもらった型を組み合わせて5ステップで整理してみました。

STEP 1:感謝とポジティブな意思を伝える

最初にやることは、交渉の前置きです。いきなり「年収を上げてほしい」と入るのは、どんな言い方でもキツく聞こえます。まず「内定をいただけたことを嬉しく思っています」「ぜひ入社したいと考えています」という気持ちを最初に伝えます。

例えばこんな感じです。

「このたびは内定をいただき、ありがとうございます。ぜひ御社で働きたいという気持ちは変わっておりません。1点だけご相談させていただけますでしょうか。」

このひとことがあるだけで、相手の受け取り方が全然変わります。ぼく自身、これをやらずに直球で交渉して少し気まずくなった経験があるので、ここは必ず入れてほしいです。

STEP 2:希望額を明確に伝える

「できれば少し上げていただければ…」という曖昧な言い方はNGです。希望額は具体的な数字で伝えることが大事です。「年収〇〇万円を希望しております」と言い切ります。

「提示いただいた年収は〇〇万円とのことでしたが、可能であれば△△万円でご検討いただけないでしょうか。」

希望額の目安は、現職の年収・市場相場・自分のスキルの3つから決めるのが現実的です。「なんとなく高い方がいい」ではなく、根拠のある数字を出すことで交渉に説得力が生まれます。

STEP 3:根拠を数字で添える

希望額を伝えただけでは「なんで?」となります。そこに根拠をセットで添えます。根拠として使えるのは主にこの3つです。

  • 現職または前職の年収(「現在〇〇万円いただいています」)
  • 市場データ(転職サイトの平均年収・同職種の相場)
  • 自分の実績や経験(「〇〇件のプロジェクトをPMとして担当しました」等)

たとえばこんな言い方です。

「現職では年収〇〇万円をいただいており、また同職種の市場相場として△△万円前後というデータも確認しております。これまでの経験やスキルを考慮いただき、△△万円でご検討いただけますと幸いです。」

市場データを調べるには、dodaリクナビNEXTの年収データが参考になります。数字の裏付けがあると「感情的に高い額を言っているわけじゃない」という印象になります。

STEP 4:柔軟性を示す

「絶対にこの金額でなければ断ります」という姿勢は、交渉をつぶしやすいです。希望は伝えつつ、「相談の余地がある」という姿勢を示すと話が進みやすくなります。

「もちろん、御社の状況もあるかと思いますので、ご検討いただいた上でご回答いただければと思います。」

あるいは、基本給がどうしても上げられない場合に備えて、賞与・交通費・在宅手当などの条件も含めて話し合える余地を作っておくのも手です。「年収ベースで△△万円相当になる形でご検討いただけますか」という言い方にすると、相手も動きやすくなることがあります。

STEP 5:回答期限を確認して締める

交渉は言いっぱなしにしないことが大事です。最後に「いつ頃ご回答いただけますか」と確認して、双方がクロージングできるようにします。

「ご検討いただける場合、いつ頃までにお返事いただけますでしょうか。私としても〇〇日までには承諾のお返事をしたいと考えております。」

こちらの承諾期限を伝えることで、先方も動きやすくなります。この5ステップをセットで使えば、言い方として十分に「丁寧かつ明確」なトーンが作れると思います。

メール・電話・対面、どれで交渉するべきか

言い方と同じくらい「どの手段で言うか」も気になるポイントだと思います。ここは実際のケースごとに整理してみました。

メールで交渉する場合

内定通知をメールで受け取った場合、返信メールの中で交渉するのが自然です。メール交渉のメリットは「言葉が整理できる」「記録が残る」という点です。焦らず文章を考えられるので、ぼく個人的にはメールが一番やりやすかったです。

件名はそのまま返信で問題ありません。本文は「感謝→相談したい旨→希望額と根拠→柔軟性→回答期限確認」の順番で書けば、上の5ステップと同じ構成になります。

電話で交渉する場合

電話のほうがテンポよく話せる分、言いたいことをあらかじめメモしておくことが必要です。電話口では「あの…えーと…」という間が増えると、なんとなく自信なさそうに聞こえてしまいます。話す順番を手元にメモしておいて、それを読み上げる感じで話すと落ち着けます。

転職エージェント経由の場合

エージェントを使っている場合は、エージェント経由で交渉してもらうのが最もやりやすいです。エージェントは企業との折衝に慣れているので、直接言いにくい内容でも代わりに交渉してくれます。「〇〇万円希望なんですが、可能か聞いてもらえますか」とエージェントに伝えるだけでOKです。これ、意外と大事で、エージェントを使うメリットのひとつが年収交渉を代行してもらえることだと思います。

断られたときの返し方

正直、交渉が通らないこともあります。そのときにどう返すかを準備しておくと、慌てなくて済みます。

「検討しましたが難しい状況です」と言われたとき

まず「ご検討いただきありがとうございます」と受け取ります。その上で、以下のどちらかを選びます。

  • 承諾する:「承知いたしました。それでは提示いただいた条件で進めさせていただきます」
  • 別の条件を聞く:「基本給が難しい場合、賞与や手当の部分でご相談いただくことは可能でしょうか」

断られた瞬間に「じゃあ辞退します」とはっきり言う人もいますが、それは本当にその会社に行かない意思が固まっているときだけにしたほうがいいです。交渉のために脅し的に使うのはリスクが高いです。

「入社後に見直す可能性がある」と言われたとき

これは一見いい回答に見えますが、正直に言うと確約ではないです。「入社後6ヶ月後の評価を経て見直すご予定ですか」など、できるだけ具体的な時期や条件を確認しておくことをおすすめします。口約束で終わらないよう、メールで内容を残しておくとより安心です。

注意
「入社後に上げます」という言葉は、原則として口約束です。具体的な評価時期・基準を確認して、可能であればメールで残しておくようにしましょう。

年収交渉でやりがちな失敗3つ

言い方が正しくても、やり方を間違えると台無しになることがあります。実際にぼくが見聞きした失敗パターンを整理しておきます。

失敗①:根拠なしで「もっと高くして」と言う

「希望は〇〇万円です」だけで終わると「なぜ?」となります。根拠がない交渉は、単なる要望に聞こえてしまいます。必ず現職年収・市場データ・自分の実績のどれかを添えてください。

失敗②:感情的な言い方をする

「この金額では生活できません」「他社はもっと出してくれます」という言い方は、印象が悪くなりやすいです。生活事情は企業の判断材料にはなりません。他社の提示額を引き合いに出すのも、使い方によってはプレッシャーをかけすぎる印象になります。

失敗③:複数回しつこく交渉する

一度断られた後に繰り返し同じ要求をするのは、入社前の関係性を悪化させる可能性があります。交渉は基本的に1〜2回までと心得ておくのがいいと思います。

転職エージェントを使うと交渉がラクになる理由

ここまで読んでもらった上で正直に言うと、年収交渉が苦手な人は転職エージェントを使うのがいちばん現実的だと思っています。

エージェントが交渉を代行してくれるメリットは以下の通りです。

  • 自分で直接言いにくい金額も、エージェントが間に入ってくれる
  • 企業の採用担当と普段からやり取りしているので、どこまで通るか感覚を持っている
  • 交渉に失敗しても、自分の印象が直接傷つかない
  • 複数社を比較しながら条件交渉できる

ぼくが転職したときに使ったのはdodaリクルートエージェントです。どちらも担当者が年収交渉の場面で動いてくれました。どのエージェントが自分に合うかは人によって違いますが、複数登録して比べてみるのが個人的にはおすすめです。

ポイント
年収交渉に苦手意識がある人は、エージェントに丸投げするのが一番ストレスが少ないです。「交渉してください」と一言伝えるだけでOKです。

まとめ:年収交渉の言い方は「型」があれば怖くない

この記事で伝えたかったことを最後にまとめます。

  • 年収交渉は普通にしていいことです。タイミングは内定後・承諾前が基本です。
  • 言い方の型は「感謝→希望額→根拠→柔軟性→回答期限確認」の5ステップです。
  • 根拠には現職年収・市場データ・自分の実績を使うと説得力が上がります。
  • 感情的な言い方や根拠なしの要求は逆効果なので避けましょう。
  • 苦手な人はエージェント経由で代行してもらうのが最もストレスが少ないです。

年収交渉って、やる前はすごく怖いんですけど、「型」さえ持っていれば案外落ち着いて話せます。ぼく自身も最初は全然うまくできなかったので、まず練習のつもりで一度やってみてほしいです。まずはエージェントに相談してみるところから始めてみるのもいいと思います。

この記事を書いた人 タケPM

タケPM

新卒でSIerに入社後、Web系企業への転職を経て、現在はフリーランスのプロジェクトマネージャーとして複数の案件を掛け持ちしています。リモートワーク歴は5年以上。転職・フリーランス転向・リモートワークと、自分が経験してきたことをそのまま書いています。きれいに整理された情報より、泥臭いリアルを優先して発信するのがモットーです。

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