Amazon広告のキーワード選定を5ステップで解説

「Amazon広告を始めたけど、キーワードって何をどう選べばいいの?」って、最初は本当に迷いますよね。私も初めてAmazon広告を触ったとき、キーワードを適当に詰め込んで広告費だけ溶かした苦い経験があります。この記事では、現場でPDCAを回してきた私が実際に使っているキーワード選定の5ステップを、初めての方でもわかるように丁寧に解説していきます。

本記事の要約
・Amazon広告のキーワードには「オートキャンペーン」と「マニュアルキャンペーン」の2種類があり、まずオートで候補を集めるのが王道
・キーワードは「商品名+用途・特徴」の組み合わせで考えると漏れが少ない
・マッチタイプ(完全一致・フレーズ一致・部分一致)の使い分けが費用対効果を大きく左右する
・競合商品のASINからキーワードを逆算する方法が地味に効く
・選んだキーワードは2週間ごとにデータを見て刈り取り・追加を繰り返すのが基本
あじゃ
この記事を書いた人

あじゃ

セブ島IT留学スクールの運営部長や、Web/営業/マーケティングコンサル正社員を経て、フリーランスへ転身。広告運用・SEO・CRM構築の現場経験から、マーケティングのリアルを発信しています。

Amazon広告のキーワード選定とは?まず仕組みを理解しよう

「キーワード選定」という言葉が出てくる前に、Amazon広告の仕組みをざっくり押さえておくと話がスムーズです。ここを理解せずに進むと、あとで「なぜこのキーワードが表示されているの?」と混乱するので、2分だけお付き合いください。

Amazonでお客さんが「ヨガマット 厚手」と検索したとき、検索結果の上部や商品ページの横に出てくる広告があります。あれがスポンサープロダクト広告と呼ばれるもので、Amazon広告の中でも最も使われているフォーマットです。

そしてこの広告が「どんな検索ワードに反応して表示されるか」を決めるのが、キーワード選定の仕事です。つまり、キーワードの選び方ひとつで、広告が無駄に消費されるか、ちゃんと売上につながるかが変わるということです。

オートキャンペーンとマニュアルキャンペーンの違い

Amazon広告には大きく2種類のキャンペーン設定があります。

  • オートキャンペーン:Amazonのアルゴリズムが自動でキーワードを決めて配信してくれる。最初のデータ収集に使うのがおすすめ
  • マニュアルキャンペーン:自分でキーワードを指定して配信する。精度を上げたいときに使う

初めてAmazon広告を設定するなら、まずオートキャンペーンで2週間ほど走らせてデータを集め、そこから売れているキーワードをマニュアルキャンペーンに移行する、という流れが定番です。私もこの手順で入ることが多いです。

STEP1:商品の「軸キーワード」を洗い出す

キーワード選定で最初にやることは、自分の商品を表す「軸となるキーワード」をリストアップすることです。ここをサボると後のステップが全部ズレるので、丁寧にやりましょう。

考え方はシンプルで、「商品カテゴリ名」+「用途・素材・特徴・ターゲット」の組み合わせです。たとえばヨガマットを売っているなら、こんな感じで広げていきます。

  • 商品カテゴリ:ヨガマット
  • 素材・特徴:天然ゴム、厚手、折りたたみ
  • 用途:ホットヨガ、ピラティス、筋トレ
  • ターゲット:初心者向け、子供用、男性用

これを掛け合わせると「ヨガマット 天然ゴム 厚手」「ヨガマット 初心者 折りたたみ」といったキーワード候補が出てきます。最初はとにかく量を出すことを優先してください。絞り込みは後のステップでやります。

ポイント
Amazonの検索バーに商品名を打ち込むと、サジェスト(予測変換)が出てきます。これが実際にユーザーが検索しているワードなので、軸キーワードの発掘に非常に使えます。スマホとPCで結果が違うこともあるので、両方で試してみるといいですよ。

STEP2:競合商品のASINからキーワードを逆算する

これ、意外と知られていないんですが地味に効果的な方法です。Amazonで売れている競合商品のページには、どんなキーワードで流入しているかのヒントが散りばめられています。

ASINとは、Amazonの商品固有のID番号のことです(商品URLや商品詳細ページに記載されています)。競合商品のASINを使ってリサーチする方法は大きく2つあります。

方法①:Amazon広告コンソールのリサーチ機能を使う

Amazon広告コンソールのマニュアルキャンペーン設定画面では、競合のASINを入力すると「その商品に関連するキーワード候補」を提案してくれる機能があります。無料で使えますし、実際の検索ボリュームの目安も確認できるのでおすすめです。

方法②:サードパーティのリサーチツールを活用する

より深堀りしたいなら、Helium 10Jungle Scoutといったリサーチツールを使う方法もあります。競合商品のASINを入れると、推定検索ボリュームや売上ランキングとの相関データが取れます。

注意
これらのツールは有料プランが必要な機能も多いです。最初はAmazonの純正機能で十分ですので、まず無料の範囲で試してから、必要に応じて有料ツールを検討するのがいいと思います。

STEP3:マッチタイプを正しく使い分ける

キーワードを選んだだけでは終わりません。マッチタイプの設定を間違えると、関係ない検索に広告が出まくって予算が溶けます。私も最初はここで失敗しました。3種類あるので、それぞれ説明しますね。

完全一致(エグザクトマッチ)

指定したキーワードとほぼ同じ検索ワードにのみ広告が表示されます。「ヨガマット 厚手 天然ゴム」と設定したら、そのワードかごく近い表現のときだけ表示される、という感じです。無駄打ちが少ないかわりにリーチ(広告が届く範囲)は狭いという特性があります。

フレーズ一致(フレーズマッチ)

設定したキーワードのフレーズを含む検索に広告が表示されます。「ヨガマット 厚手」と設定すると「ヨガマット 厚手 おすすめ」や「ヨガマット 厚手 安い」にも出ます。完全一致と部分一致の中間的な設定で、バランス重視のときに使いやすいマッチタイプです。

部分一致(ブロードマッチ)

設定キーワードに関連する幅広い検索に広告が表示されます。リーチは広がりますが、意図しない検索にも出やすくなります。私は通常、新しいキーワードのテスト段階や、オートキャンペーンから移行した直後に使い、データが溜まったら絞っていく使い方をしています。

ポイント
初心者の方には「フレーズ一致でスタートして、2週間後にデータを見ながら完全一致に絞る」という順番をおすすめしています。部分一致は予算が潤沢なときか、競合調査目的のときに使うのが安全です。

STEP4:除外キーワードを必ず設定する

キーワードを「追加する」作業と同じくらい大事なのが、「除外する」作業です。この視点が抜けている方が非常に多くて、私がコンサルで入ると最初にここを改善することも多いです。

除外キーワードとは、「このワードで検索されたときは広告を出さない」と指定するものです。たとえばヨガマットを売っているのに「ヨガマット 自作」「ヨガマット 無料」「ヨガマット DIY」などで広告を出しても、購入につながる可能性は低いですよね。

除外キーワードの候補は、オートキャンペーンや部分一致で走らせたあとの「検索語句レポート」を見るのが一番確実です。実際にどんな検索ワードで広告が表示されたか確認できるので、「これ関係ないな」と思ったものを除外リストに追加していきます。

  • 「無料」「格安」「中古」など購入意欲が低いワード
  • 「自作」「DIY」「作り方」など自分で作ろうとしているワード
  • 自分の商品と関係ないカテゴリのワード(例:ヨガマットなのに「ピラティスボール」)
  • 競合ブランド名(場合によっては狙いに行くこともありますが、まず除外から始めた方がリスクが低い)

STEP5:2週間ごとにデータを見てキーワードを最適化する

キーワードは設定したら終わりではなく、定期的に見直すことで初めて効果が出てきます。私がクライアントさんの広告を見るときも、「設定が古いまま放置されている」ケースが一番もったいないと感じます。

最低でも2週間に1回、確認すべき指標はこの3つです。

確認すべき3つの指標

  • ACOS(広告費売上比率):広告費 ÷ 広告経由の売上。商品の利益率に合わせた目標値を設定し、それを超えているキーワードは入札を下げるか停止を検討する
  • クリック数:クリックされているのに購入されていないキーワードは、商品ページとのミスマッチが起きている可能性がある
  • インプレッション(表示回数):ゼロに近いキーワードは入札額が低すぎるか、そもそも検索されていないので見直しが必要

ACOSとは「Advertising Cost of Sale」の略で、広告費が売上の何パーセントにあたるかを示す数字です。たとえばACOSが30%なら、1,000円の商品を売るのに300円の広告費がかかっているということ。商品の原価率と利益率を見ながら、「このACOSまでなら黒字」という基準を持っておくと判断がしやすくなります。

ACOSの目安として、利益率が30%の商品であれば、ACOS 20〜25%以内に抑えられれば広告を出しても利益が出る計算になります。商品ごとに利益率が違うので、必ず自分の商品で計算してみてください。

よくある失敗パターンと私の実体験

ここまで読んでくれた方に、私が実際にやらかした失敗と、クライアント案件でよく見る失敗パターンをシェアしておきます。同じミスをしないためのチェックポイントとして使ってください。

失敗①:キーワードを詰め込みすぎた

広告を始めた頃、「とにかくキーワードを多く設定すれば露出が増える」と思っていた時期がありました。結果、1キャンペーンに100個以上キーワードを入れて、どれが効いているのかまったくわからない状態になりました。

最初は20〜30個に絞ってスタートするのがおすすめです。少ない方がデータが読みやすく、改善が速い。これ、本当に大事なことです。

失敗②:商品ページとキーワードがズレていた

あるクライアントさんの案件で、「キーワードは完璧なのにクリックされても全然売れない」という状況がありました。調べてみると、商品タイトルや画像がキーワードが示す「期待値」と合っていなかったんです。

キーワード選定と商品ページの最適化(タイトル・画像・箇条書き)はセットで考える必要があります。広告でお客さんを連れてきても、ページで「あれ、思ったのと違う」となったら購入されません。

失敗③:除外キーワードを設定しなかった

先ほども触れましたが、これが一番多い失敗です。特にオートキャンペーンや部分一致を使っているときは、予想外のワードで広告が出ていることがよくあります。検索語句レポートは最低でも2週間に1回は必ず確認する習慣をつけましょう。

まとめ:Amazon広告のキーワード選定は「仮説→検証→改善」の繰り返し

Amazon広告のキーワード選定は、最初から完璧な答えを出そうとしなくて大丈夫です。大事なのは、小さく始めてデータを見ながら育てていくこと。この記事で紹介した5ステップをもう一度まとめておきます。

  • STEP1:「商品カテゴリ+用途・特徴・ターゲット」で軸キーワードを洗い出す
  • STEP2:競合商品のASINやAmazon広告コンソールのサジェストからキーワードを拡充する
  • STEP3:マッチタイプはフレーズ一致からスタートし、データを見ながら絞る
  • STEP4:除外キーワードを設定して無駄な広告費を削る
  • STEP5:2週間ごとにACOS・クリック数・インプレッションを確認して改善する

まず一番やりやすいのは、オートキャンペーンを設定して2週間走らせることです。そこで出てきたデータが、あなたの商品に本当に合うキーワードを教えてくれます。理屈を覚えたら、ぜひ今日から手を動かしてみてください。

この記事を書いた人 あじゃ

あじゃ

新卒でフィリピン・セブ島のIT留学学校に飛び込み、気づいたら校長してました。コロナで帰国後はWebマーケターに転身。某大手企業の広告運用やWeb改善を担当。今はフリーランスで、Webコンサルや広告の運用を複数社掛け持ちしており、大手出版社広告も手がけています。「実際やってみてどうだったか」を再現性のある情報として発信しています。

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