Amazon広告の種類と違いを図解風にわかりやすく解説

「Amazon広告って種類が多すぎて、どれを使えばいいかわからない…」そんな声、本当によく聞きます。私も最初にAmazon広告を触ったとき、同じ壁にぶつかりました。この記事では、Amazon広告の主要な種類と、それぞれの違い・使いどころを実務目線でまるごと整理します。読み終わる頃には「自分のケースにはこれだ」と迷わず選べるようになりますよ。

本記事の要約
・Amazon広告は大きく「スポンサー広告3種」と「DSP」に分かれる
・初心者がまず触るべきはスポンサープロダクト広告
・スポンサーブランド広告はブランド認知を高めたいセラー向け
・スポンサーディスプレイ広告はリターゲティングに強い
・Amazon DSPは大予算・大規模運用向けで初心者には不向き
あじゃ
この記事を書いた人

あじゃ

セブ島IT留学スクールの運営部長や、Web/営業/マーケティングコンサル正社員を経て、フリーランスへ転身。広告運用・SEO・CRM構築の現場経験から、マーケティングのリアルを発信しています。

そもそもAmazon広告ってどんな仕組み?

種類の話に入る前に、Amazon広告の全体像をざっくり押さえておきましょう。ここを飛ばすと「どこに表示される広告なの?」が曖昧なままになってしまうので、2分だけお付き合いください。

Amazon広告は、Amazonの検索結果や商品ページ上に表示される有料広告のことです。Googleで言えばリスティング広告のようなもの、とイメージしてもらうとわかりやすいです。広告を出すことで、自分の商品が検索結果の目立つ位置に掲載されるようになります。

課金方式は主にCPC(クリック課金)、つまり「誰かが広告をクリックしたときだけお金がかかる」仕組みです。表示されるだけでは費用が発生しないので、初心者にとっても比較的リスクを抑えて始めやすい広告です。

Amazon広告は、Amazon Ads(アマゾン広告公式)から出稿・管理ができます。セラーセントラルとは別のポータルになるので、最初は少し戸惑うかもしれません。

Amazon広告の種類を一覧で整理する

「種類が多くて混乱する」という方のために、まず全体マップを見てもらいます。Amazon広告は大きく分けると以下の4つです。

  • スポンサープロダクト広告
  • スポンサーブランド広告
  • スポンサーディスプレイ広告
  • Amazon DSP(デマンドサイドプラットフォーム)

上の3つ(スポンサー系)はセラーセントラルまたは広告コンソールから比較的手軽に始められるもの。Amazon DSPは別枠で、かなり大規模な運用向けになります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

①スポンサープロダクト広告|まずここから始めよう

Amazon広告の入門といえばこれです。私が運用支援している案件でも、最初に必ず触るのがスポンサープロダクト広告。理由は「設定がシンプルで、成果が見えやすい」から。

どこに表示されるの?

スポンサープロダクト広告は、Amazonの検索結果ページの上部・中部・下部や、商品詳細ページの下部に表示されます。見た目は通常の商品リストとほぼ同じで、「スポンサー」という小さなラベルがつくだけ。

購入意欲が高いユーザーが検索したタイミングで表示されるので、コンバージョン(購入)につながりやすいのが一番の特徴です。費用対効果を重視する場合は、まずここから始めるのが王道です。

ターゲティングの方法は2種類

  • キーワードターゲティング:指定したキーワードで検索したユーザーに表示
  • 商品ターゲティング:特定の競合商品や商品カテゴリを閲覧しているユーザーに表示

最初は「オートターゲティング」という、Amazonが自動でターゲットを決めてくれる設定でデータを集めて、その後マニュアルで調整する、というのが現場でよくやる流れです。

ポイント
スポンサープロダクト広告は1日の予算を100円単位で設定できます。少額からテストできるので、初めての方でも「まず試してみる」がやりやすい広告形式です。

②スポンサーブランド広告|ブランド認知を高めたい人向け

スポンサープロダクト広告に慣れてきたら、次に検討するのがこれです。ロゴや複数商品をまとめてアピールできるので、「ブランドとして覚えてもらいたい」フェーズで効果を発揮します。

どこに表示されるの?

スポンサーブランド広告は、検索結果の一番上(ヘッダー部分)にバナー形式で表示されます。ブランドロゴ・見出しテキスト・最大3つの商品を並べて見せられるので、視覚的なインパクトが強いです。

クリックすると自社のAmazonストアページや、特定の商品ランディングページに誘導できます。「うちのブランド商品を複数持っている」「ブランドとしての認知を上げたい」という場合に向いています。

利用するための条件がある

スポンサーブランド広告を使うには、Amazonブランド登録(Amazon Brand Registry)が必要です。つまり、商標登録をして自社ブランドをAmazonに認定してもらう手続きが前提になります。

注意
スポンサーブランド広告は、個人セラーやブランド登録をしていない出品者は利用できません。ブランド登録の手続きには時間がかかることもあるので、使いたい場合は早めに準備しておきましょう。

③スポンサーディスプレイ広告|リターゲティングに強い

「一度見てくれた人に、もう一度アプローチしたい」というニーズに応えるのがスポンサーディスプレイ広告です。私が支援している案件でも、CVR(購入率)改善のフェーズでよく使います。

どこに表示されるの?

スポンサーディスプレイ広告は、Amazon内の商品詳細ページ・トップページ・検索結果ページはもちろん、Amazon以外の外部サイトやアプリにも表示できるのが最大の特徴です。

バナー形式の広告で、商品画像・価格・レビュー星評価が自動で組み合わさって表示されます。クリエイティブ(広告素材)をゼロから作る必要がなく、Amazonが自動生成してくれるので手間が少ないのもメリットです。

ターゲティングの種類

  • オーディエンスターゲティング:過去に商品ページを見たユーザーや、類似商品を閲覧したユーザーにアプローチ(リターゲティング)
  • コンテキストターゲティング:特定の商品カテゴリや競合商品のページに表示

特にリターゲティング(一度興味を持ったユーザーへの再アプローチ)は、購入を迷っているユーザーの背中を押すのに効果的です。ただし、スポンサープロダクト広告で十分な流入量が確保できてからの活用をおすすめします。データが少ない状態では効果が出にくいためです。

④Amazon DSP|大規模運用向けの上級者向け広告

ここからは少しレベルが上がります。Amazon DSPはスポンサー広告とは別物なので、「広告を始めたばかり」という方は読んで概要だけ把握しておけばOKです。

Amazon DSP(Demand-Side Platform)とは、Amazonが保有する膨大なユーザーデータを活用して、Amazon内外のさまざまな媒体にディスプレイ広告・動画広告を配信できるプラットフォームです。

スポンサー広告との一番の違いは、「Amazonで商品を出品していなくても使える」点です。ECサイト以外のブランドが、Amazonユーザーデータを使って外部サイトに広告を出す、という使い方もできます。

注意
Amazon DSPは最低出稿金額が設定されており、一般的に月額数十万円〜の予算が必要です。また、Amazonの担当者経由での契約か、認定エージェンシー経由での利用が基本になります。個人や中小規模の出品者には、現実的にはハードルが高い広告です。

4種類の違いをまとめて比較する

ここまでの内容を「結局どれが何に向いているの?」という観点で一気に整理します。広告選びに迷ったときの判断軸として使ってください。

  • スポンサープロダクト:購入意欲の高いユーザーに直接リーチ/初心者向け/少額から可
  • スポンサーブランド:ブランド認知向上/複数商品訴求/ブランド登録必須
  • スポンサーディスプレイ:リターゲティング・カテゴリ訴求/Amazon内外に配信
  • Amazon DSP:大規模・精密なオーディエンス配信/高予算・代理店経由が基本

私が実際に複数社の運用を見てきた経験から言うと、売上を伸ばすことを最優先にするなら、スポンサープロダクト広告を徹底的に磨くことが最短ルートです。スポンサーブランドとディスプレイはその後の積み上げとして使う、というのが現実的な順番です。

どのAmazon広告から始めるべきか?判断フロー

「自分の場合はどれを使えばいい?」という方のために、シンプルな判断フローを作りました。これで迷わず選べるはずです。

ポイント
判断フロー:
①Amazon出品者として商品を出しているか?
 → NO:Amazon DSPのみ検討(代理店相談が必要)
 → YES:②へ

②ブランド登録(商標登録)をしているか?
 → NO:スポンサープロダクト広告からスタート
 → YES:③へ

③ブランドとして複数商品を認知させたいか?
 → NO:スポンサープロダクト広告を継続強化
 → YES:スポンサーブランド広告も追加

④一度商品を見たユーザーへ再アプローチしたいか?
 → YES:スポンサーディスプレイ広告も追加

大半のAmazonセラーは、まずスポンサープロダクト広告だけで十分です。「あれもこれも」と一気に手を出すと管理が追いつかなくなり、どの広告が効いているのか分からなくなります。一点集中でPDCAを回してから、次の広告を追加する、という順番が成功率を上げるコツです。

Amazon広告を始めるときに注意したい3つのこと

最後に、実際に運用してきた中で「最初に知っておきたかった」と思ったポイントをまとめます。失敗のパターンはだいたい同じなので、ここを押さえておくだけで無駄な出費が減ります。

①商品ページの質が広告効果を左右する

広告でクリックを集めても、商品ページが貧弱だと購入につながりません。タイトル・画像・商品説明・レビュー数はセットで整えてから広告を回すのが基本です。広告費を使う前に、商品ページのクオリティチェックを必ずしてください。

②ACoS(広告費用対売上比率)を指標にする

ACoS(Advertising Cost of Sales)とは、広告費 ÷ 広告経由の売上 × 100で計算される指標です。たとえばACoSが30%なら「100円売るために30円の広告費がかかっている」という意味になります。自社の利益率と照らし合わせながら、目標ACoSを設定して運用するのが基本の考え方です。

③オートターゲティングのデータを必ず分析する

最初はオートターゲティングで走らせてデータを集めることが多いですが、放置は厳禁です。どのキーワードで表示されてどのキーワードでクリック・購入が起きているかを2週間に1回以上確認して、効果のないキーワードは除外設定していきましょう。

まとめ:Amazon広告はスポンサープロダクトから始めるのが正解

長くなりましたが、最後にポイントを振り返ります。

  • Amazon広告は「スポンサープロダクト・ブランド・ディスプレイ」の3種類+Amazon DSPで構成される
  • 初心者・中小セラーはスポンサープロダクト広告から始めるのが最短ルート
  • スポンサーブランド広告はブランド登録が必要・複数商品の認知向上向け
  • スポンサーディスプレイ広告はリターゲティングに強く、流入が増えてから追加するのがおすすめ
  • Amazon DSPは大規模予算向けで、代理店経由が基本

まずはスポンサープロダクト広告を触って、ACoSや購入データを見ながらPDCAを回してみてください。「データが溜まったら次の広告を考える」という順番で進めると、無駄な広告費を防ぎながら着実に成果を積み上げられます。広告の種類を理解することがスタートラインです。あとは実際に手を動かすだけ!

この記事を書いた人 あじゃ

あじゃ

新卒でフィリピン・セブ島のIT留学学校に飛び込み、気づいたら校長してました。コロナで帰国後はWebマーケターに転身。某大手企業の広告運用やWeb改善を担当。今はフリーランスで、Webコンサルや広告の運用を複数社掛け持ちしており、大手出版社広告も手がけています。「実際やってみてどうだったか」を再現性のある情報として発信しています。

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