「在宅ワークにVPNって必要なの?」と思って調べ始めたけど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない、という方、多いと思います。ぼくも最初まったく同じ状態でした。この記事では、リモートワーク歴6年のフリーランスPMであるぼくが実際に使ってみてわかったことをベースに、在宅ワークでVPNを選ぶ際の基準とおすすめ5選をまとめてみます。
・選ぶポイントは速度・同時接続台数・日本語サポートの3つで大体決まる
・迷ったらNordVPNかExpressVPNを選んでおけばまず問題ない
・無料VPNは在宅ワークには向いていないケースが多い(理由も後述)
タケPM
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そもそもVPNって何?在宅ワークとどう関係するの?
まず基本的なところから押さえておきます。VPNという言葉を初めて聞いた方でも、この章を読めばざっくり理解できると思います。
VPN(Virtual Private Network)とは、インターネット上に「仮想の専用トンネル」を作る仕組みのことです。平たく言うと、「自分のPCとインターネットの間に、盗み見できない暗号化された通り道を作る」技術です。
在宅ワークとの関係でいうと、主に2つのシーンで使われます。
- 会社のシステムやファイルサーバーに自宅から安全にアクセスするための「企業向けVPN」
- 自分のインターネット通信を暗号化してセキュリティを高める「市販の個人向けVPN」
この記事で主に扱うのは後者、つまり個人がサブスクで契約して使う市販のVPNサービスです。フリーランスや在宅ワーカーが自衛のために入れるタイプですね。
在宅ワーカーにVPNが必要な理由、正直なところを話します
「本当に必要なの?」という疑問、ぼくも最初は持ってました。結論から言うと、使い方によっては必須、そうでなくても入れておいて損はないと思っています。
特に必要になるケース
- カフェや図書館などの公共Wi-Fiを使って仕事をする機会がある
- クライアントの機密情報や個人情報を扱う仕事をしている
- 海外在住・海外出張中でも日本向けのサービスを使いたい
- フリーランスとして複数クライアントの情報を扱っている
正直、自宅の光回線だけで仕事していて、扱う情報もそこまでセンシティブじゃない、という方には「絶対必要」とまでは言い切れないです。ただ、月1,000円前後でセキュリティを底上げできる保険として考えると、コスパは悪くないと思います。
ぼく自身は、フリーランスになってからクライアントの情報を扱う機会が増えたこと、あとカフェで作業することが月に数回あることから、VPNを入れることにしました。これ、意外と大事で、「なにかあってから後悔する」よりずっといいですよね。
在宅ワーク向けVPNの選び方【3つのポイント】
種類が多すぎて選べない、という方のために、ぼくが実際に使って確認したポイントを3つに絞って説明します。ここを押さえれば、大きく外すことはないと思います。
① 通信速度が落ちすぎないか
VPNを使うと、通信が暗号化される分だけ速度が落ちることがあります。動画会議(ZoomやGoogle Meet)を頻繁にする在宅ワーカーにとっては、ここが一番気になるポイントだと思います。
目安として、WireGuardという新しい暗号化プロトコルに対応しているサービスを選ぶと、速度の低下が少ない傾向があります。WireGuardとは、データを暗号化するルールの種類のことで、従来のものより軽くて速いと言われています。
② 同時接続台数は足りるか
在宅ワークだとPC・スマホ・タブレットを同時に使うことも多いと思います。契約プランによって「同時に何台まで接続できるか」が決まっているので、確認が必要です。
一人暮らしや単身での在宅ワークなら3〜5台で十分なケースが多いですが、家族と同居していて家族のデバイスにも入れたい場合は、無制限接続のプランが便利です。
③ 日本語サポート・操作のしやすさ
海外発のVPNサービスが多いため、日本語対応しているかどうかは地味に大事なポイントです。設定でつまずいたときにサポートに聞けるかどうか、アプリが日本語化されているかどうかを確認しておくと安心できます。
在宅ワークにおすすめのVPN5選【実際に使ってみた視点で】
ここからが本題です。ぼく自身が使ったもの、または複数の知人フリーランサーが使っていて評判を聞いたものを中心に5つ紹介します。それぞれ「向いている人」も書くので、自分に合うものを選んでみてください。
① NordVPN|迷ったらまずこれ
フリーランス仲間に聞いてみると、一番多く名前が上がるのがNordVPNです。ぼく自身も1年以上使ってみました。
- 速度:WireGuard相当の独自プロトコル「NordLynx」対応で、VPN使用中でも動画会議がほぼ問題なく使える
- 同時接続:最大6台(2024年以降のプランは無制限になっているケースも)
- 日本語:アプリ・サポートともに日本語対応
- 価格:月換算で約500〜700円(2年プラン選択時)
正直、特別に不満を感じたことがほとんどなく、「無難にいいもの」という印象です。初めてVPNを使う在宅ワーカーにはNordVPNが一番おすすめできます。
② ExpressVPN|速度にこだわりたい人向け
ExpressVPNは、速度の安定感で評判がいいサービスです。
- 速度:業界内でもトップクラスと言われることが多い
- 同時接続:最大8台
- 日本語:アプリは日本語対応、サポートはチャットで24時間対応
- 価格:月換算で約900〜1,000円(NordVPNより少し高め)
価格はやや高めですが、「とにかく速度が落ちるのが嫌」という方、特に4K動画やオンラインイベント配信などを扱う仕事の方には向いていると思います。
③ Surfshark|家族や複数デバイスで使いたい人向け
Surfsharkの最大の特徴は、同時接続台数が無制限という点です。家族全員のデバイスに入れたい、PCもスマホもタブレットも全部カバーしたい、という方には一番コスパがいい選択肢だと思います。
- 速度:WireGuard対応でそこそこ安定している
- 同時接続:無制限
- 日本語:アプリ日本語対応
- 価格:月換算で約300〜500円(2年プラン時、業界内でも安い部類)
④ Mullvad VPN|プライバシーを最優先したい人向け
Mullvad VPNは、プライバシー保護にかなり真剣なサービスです。アカウント登録にメールアドレスすら不要で、番号だけで管理できるという徹底ぶりです。
- 速度:WireGuard対応で安定している
- 同時接続:最大5台
- 日本語:アプリは一部日本語対応、サポートは英語が中心
- 価格:月5ユーロ固定(約800円前後)でプランは1種類のみシンプル
「個人情報を極力渡したくない」という意識が高い方に向いていますが、日本語サポートが薄いので、英語に抵抗がある方には少し使いにくいかもしれないです。
⑤ MillenVPN|国産で日本語サポートを重視したい人向け
MillenVPNは国内サービスなので、日本語サポートが充実しています。「英語のサイトは不安」「困ったときに日本語で聞きたい」という方には安心感があると思います。
- 速度:OpenVPN・WireGuard対応
- 同時接続:最大5台
- 日本語:完全日本語対応・日本語サポートあり
- 価格:月換算で約350〜500円(2年プラン時)
「とにかく日本語で安心して使いたい」という方への入り口として、MillenVPNはかなり使いやすい選択肢だと思います。
無料VPNは在宅ワークに使えるの?正直な話をします
「無料でいいじゃん」と思う気持ち、めちゃくちゃわかります。ぼくも最初そう思ってました。で、結論から言うと、在宅ワークの用途で無料VPNを使うのはあまりおすすめできないです。理由をまとめます。
- 通信速度が遅い・接続が不安定なケースが多く、動画会議に支障が出やすい
- 月の通信量に上限がある(多くて10GB程度)ため、終日在宅で使うとすぐ上限に達する
- 無料で運営するために利用者のデータを収集・販売しているサービスも存在する(セキュリティ目的なのに本末転倒になりかねない)
ただし、「試しに使い感を確認したい」という目的で、NordVPNやExpressVPNなどの有料サービスの無料トライアル・返金保証を使うのはアリだと思います。NordVPNは30日間の返金保証があるので、実質1ヶ月試せます。
VPNの設定・使い始め方【4ステップで説明します】
「難しそう」と思っている方も多いと思いますが、実際にやってみた話をします。拍子抜けするくらい簡単です。NordVPNを例に説明しますが、他のサービスもほぼ同じ流れです。
ステップ1:公式サイトでプランを選んで購入する
NordVPNの公式サイトにアクセスして、プランを選びます。長期プランほど月額が下がる仕組みです。クレジットカード・PayPal・暗号通貨などで支払えます。
ステップ2:アプリをダウンロードしてインストールする
購入後、PCやスマホ向けのアプリをダウンロードします。Windows・Mac・iOS・Androidすべて対応しています。インストール自体は通常のアプリと同じ手順です。
ステップ3:アカウントでログインする
アプリを開いて、購入時に作ったアカウントでログインします。これだけでほぼ設定完了です。
ステップ4:接続ボタンを押すだけ
アプリの画面には大きな接続ボタンが一つあります。押すだけでVPNがオンになります。接続するサーバーの国を選ぶこともできますが、「おすすめサーバー」を自動選択にしておけば、特に設定不要です。これ、意外と大事で、細かい設定をしなくてもちゃんと機能します。
こんな人にはVPNが向いていないかもしれない、という話も正直に
いいことばかり書いてもフェアじゃないので、正直に書きます。
- 完全に自宅の固定回線のみで作業していて、外で仕事をしない方
- 扱う情報が社外秘・個人情報などとは無縁な業務内容の方
- 月1,000円以下のコストでも家計に響く状況にある方
こういった状況の方は、VPNがなくても大きなリスクはないかもしれないです。「保険として入れておく」という感覚で判断するのがよさそうだと思います。
ただ、フリーランスとしてクライアントから仕事を受けていたり、個人情報や機密情報を扱う業務に就いている方は、万が一のときのリスクを考えると、入れておく価値は十分あると個人的には思っています。
まとめ:在宅ワークのVPN選び、迷ったらこう決めてください
長くなりましたが、最後に要点をまとめます。
- VPNは在宅ワーカーのセキュリティ対策として、コスパのいい選択肢のひとつ
- 選ぶポイントは「速度(WireGuard対応)」「同時接続台数」「日本語サポート」の3つ
- 迷ったらNordVPN、速度重視ならExpressVPN、複数台ならSurfshark、国産を求めるならMillenVPN
- 無料VPNは在宅ワーク用途には向いていないことが多い。有料の30日返金保証で試すのがおすすめ
- 設定は4ステップで完結。難しくはない
まず試してみたい方は、NordVPNの30日間返金保証を使ってみることをおすすめします。気に入らなければ全額返金してもらえるので、リスクなしで試せます。ぼく自身もそこから始めました。

