リモートワークって、最初は「通勤なくて最高」と思うんですよね。ぼくもそうでした。でも数ヶ月たつと、じわじわ孤独感がきます。この記事では、フルリモート6年目のぼくが実際に試してよかったリモートワークの孤独対策を7つ、正直にまとめてみました。
タケPM
SIerからフリーランスPMへ転身。リモートワーク・転職・副業のリアルな話を体験ベースで発信しています。
リモートワークの孤独とは何か、まず整理します
「孤独」という言葉、なんとなく重く聞こえますよね。でもリモートワークの孤独はちょっと性質が違うので、最初に整理しておきたいと思います。
ぼくが感じてきた孤独は、大きく3種類に分かれます。
- 雑談ゼロの「コミュニケーション孤独」——仕事の話はするけど、それ以外の会話がない
- 空間的な孤独、一日中、誰とも物理的に接しない日がある
- 「自分だけ取り残されてる」感——チームの雰囲気や空気感がわからなくなる感覚
で、結論から言うと、この3つは対策の方法が少し違います。なのに「孤独対策」でひとまとめにされることが多い。ぼくもずっとそれで失敗してました。
出社していたSIer時代は、孤独を感じる余裕もないくらい人に囲まれていたんですが、フリーランスになってフルリモートになったとき、最初の3ヶ月でこの3種類を全部体験しました。正直、想像以上にきつかったです。
孤独を放置すると何が起きるか、実体験で話します
「孤独くらい我慢すればいい」と思っていた時期がありました。でも実際は、放置すると仕事のパフォーマンスにダイレクトに影響してくるんですよね。
ぼくがリモート2年目に経験したのは、こんな感じです。
- 朝、なんとなく仕事を始めるのが重くなった
- Slackに返信するのが億劫になった(文章を打つのが面倒に感じた)
- 誰かと話したくて、必要もないのにオンラインミーティングを増やしてしまった
- 夕方になると、何もしていないのに疲弊している感じがあった
これ、今思えばぜんぶ孤独から来ていた症状でした。「社会的なつながり不足」——簡単に言うと、人と関わることで補充されるエネルギーが足りていなかった状態です。
孤独対策1・2:雑談の場を「意図的に」作る
ここからが本題です。実際にやってみた対策を7つ紹介します。まず最初の2つは「雑談」にフォーカスした方法です。
対策1:クライアントとの雑談を「仕事の一部」と認識する
ぼくはフリーランスなので、クライアントとのやり取りが主な人間関係になります。最初は「雑談は無駄な時間」と思って、用件だけで切り上げていました。でもそれをやめて、ミーティングの最初5分を意図的に雑談に使うようにしたら、かなりラクになりました。
「今日寒いですね」「週末どうでした?」こういう話って、ビジネス的にも関係構築になるし、ぼく自身の孤独感の解消にもなる。一石二鳥な気がします。
対策2:フリーランス・リモートワーカーのオンラインコミュニティに入る
実際にやってみた話をします。ぼくは2年前に、フリーランスのPMやエンジニアが集まるSlackベースのコミュニティに入りました。毎日アクティブに発言しているわけじゃないんですが、「誰かが今日も仕事してる」という感覚があるだけで、孤独感がだいぶ違います。コミュニティを探していた頃、横のつながりが欲しくて入ったSlackで、案件募集やスキルアップが目的の所もあり、試しに入っては退会してを数回繰り返し、今は自分に合った所に入れています。
テキストベースでいいので、「今日これ詰まってる」「今日の作業終わり」みたいなことを書けるだけで、一人じゃない感が出るんですよね。これ、意外と大事で、ぼくにとっては一番続いている対策です。
中々見つからないよって人は、とりあえずCTO協会の会員になると入れるSlackワークスペースがおすすめです。ちゃんとガイドラインも制定されており、非常に整理された運営がされている印象で、他社の取り組み状況や悩み相談が雑談ベースで起きています。個人会員なら無料なので、入っておいて損はないと思います。
孤独対策3・4:「場所」を変えて孤独の質を変える
次の2つは「場所」のアプローチです。孤独感の一部は、ずっと同じ空間にいることで増幅されるので、物理的に変えるだけで変わることがあります。
対策3:週1〜2回、カフェや図書館で作業する
正直、最初は「カフェ作業、意識高い感じでちょっと恥ずかしい」と思ってたんですよ(笑)。でも試してみたら全然違いました。
「人がいる空間にいるだけ」で、孤独感がリセットされる感覚があります。話しかけられるわけじゃないし、作業効率も家と変わらない。でも「他者の気配」があるだけで、気持ちの重さが違う。
ぼくは集中が必要な作業(要件定義の資料作成など)はカフェでやることが多いです。家だと子どもの声とかで集中しにくい場面もあるので、相性がよかったです。
対策4:コワーキングスペースを月数回使う
カフェより一段本格的なのがコワーキングスペースです。ぼくは月5〜6回使っています。カフェとの違いは、利用者が「仕事している人」ばかりなので、雰囲気に緊張感があること。
ぼくはいいオフィスを使用しています。大手のRegus (リージャス)
も使ってみたことがありますが、コワーキングスペースというよりは、オフィス感が強すぎて落ち着かず、ぼくには合いませんでした。
コワーキングスペースによっては利用者向けのイベントや交流会を開催しているところもあって、そこで知り合いができることもあります。何人か仲良くなって、今でもたまにオンラインで話す人がいます。
孤独対策5・6:「リズム」を作って孤独を感じる暇をなくす
孤独感が一番強くなるのって、「何もしていないとき」なんですよね。逆に言うと、リズムを作って「意識が向く先」を用意しておくと、孤独を感じる時間が減ります。
対策5:朝のルーティンに「外に出る」を組み込む
ぼくは朝、子どもの小学校への送り出しのタイミングで一緒に外に出て、そのまま近所を10〜15分歩いてから仕事を始めるようにしています。
これ、運動目的もあるんですが、朝に「外の空気を吸った」という実感があるだけで、一日の孤独感が変わります。地域の人と目が合って会釈するだけでも、なんか人と繋がった感が出るんですよね。小さいことなんですが。
対策6:「仕事終わり」の儀式を作る
出社していた頃は、退勤という「区切り」があったんですよね。でもリモートだと、仕事が終わっても同じ部屋にいるから気持ちが切り替わらない。それが孤独感を引きずる原因になっていました。
ぼくが今やっているのは、仕事終わりにノートに「今日やったこと3つ」を手書きするだけの儀式です。たったこれだけなんですが、「今日も仕事した、終わり」という達成感が生まれて、夜の孤独感がかなり減りました。何もない終わりだと「今日も誰とも話してない…」という気持ちになりがちなので。
孤独対策7:家族・プライベートのつながりを意識して維持する
最後は、ちょっと当たり前に聞こえるかもしれないんですが、意外と見落としがちな話をします。
ぼくは妻と子どもと同居しているので「家族がいるから孤独じゃないでしょ」と思われることもあり、贅沢を言っているのかも知れませんが「家族がいる孤独」と「仕事上の孤独」は別物です。
家族との時間は精神的な安定には必要なんですが、「仕事仲間がいない孤独」「社会的なロールとして自分を認めてもらえる場がない孤独」は、家族では補えないことがある。
だからこそ、プライベートのつながり(学生時代の友人、同業者との繋がり、地域のコミュニティなど)を意識的に維持することが必要だと思います。ぼくは月1回、大学時代の友人と夜にオンラインで雑談しようぜ!の会をしています。これがかなりリフレッシュになっていて、今も続けています。
やってみてわかった「効果なかった対策」も正直に話します
「よかった対策」だけ書くのは不誠実な気がするので、ぼくがやってみてあまり効果がなかったものも書いておきます。
- BGMとしてYouTubeをつけっぱなしにする—最初は気分が紛れる感じがあったけど、数週間で慣れてしまって効果がなくなった
- SNSを頻繁にチェックする—気晴らしになるかと思ったけど、むしろ「他の人はリア充」な投稿を見て余計に孤独感が増すことがあった
- 仮想オフィスツール(アバターで出社する系)—試した案件で使ったことがあったけど、会話するタイミングが難しくてかえってストレスだった
孤独対策って「気を紛らわせる」方向に行きがちなんですが、「気を紛らわせる」と「孤独を解消する」は別物だと気づきました。根本的には「人と繋がる体験」が必要で、代替品では補えないことが多い気がします。
まとめ:リモートワークの孤独は「管理できる」ようになります
在宅6年やってきて思うのは、孤独を「ゼロにする」のは難しいけど、「慣れて管理できる状態にする」ことはできるということです。
- 孤独には「雑談不足・空間・取り残され感」の3種類がある。それぞれ対策が違う
- 雑談の場を「意図的に」作ることが一番効果的だった(コミュニティ参加・クライアントとの雑談)
- 週1〜2回でいいので「人のいる場所」に物理的に行くだけでかなり違う
- 朝の外出と仕事終わりの儀式でリズムを作ると、孤独を感じる「すきま時間」が減る
- 家族との時間と「仕事・社会的なつながり」は別に考える必要がある
ぼく自身、全部を一度に始めたわけじゃなくて、困るたびに一つずつ試してきた結果です。まずは「週1回カフェ作業」か「オンラインコミュニティ参加」のどちらか一つだけ試してみてほしいと思います。それだけでも、だいぶ変わる気がします。

