「GitHubって名前は聞いたことあるけど、何をするものなのか全然わからない」——ぼくが初めてGitHubを触ったのは30代前半のSIer時代でしたが、正直、最初は何をどうすればいいか全くわかりませんでした。この記事では、GitHubを一度も使ったことがない人が、今日から使い始められるよう、5ステップで丁寧に解説してみます。
・アカウント作成→リポジトリ作成→ファイル追加の3つが最初の関門
・難しそうに見えて、基本操作はブラウザだけで完結できる
・無料プランで個人利用はほぼ全部まかなえる
・「Git」と「GitHub」は別物なので最初に区別しておくのが大事
タケPM
SIerからフリーランスPMへ転身。リモートワーク・転職・副業のリアルな話を体験ベースで発信しています。
そもそもGitHubって何?Gitとの違いから整理します
「GitHubを使おう」と思ったとき、最初に混乱するのが「GitとGitHubって何が違うの?」という点だと思います。ここを最初に整理しておくだけで、その後の理解がぐっとスムーズになります。
Git(ギット)とは、ファイルの変更履歴を記録・管理するためのシステムです。わかりやすく言うと「ファイルの変更をタイムスタンプ付きで保存し続けてくれるツール」です。プログラムのコードだけでなく、テキストファイルなどの管理にも使えます。
GitHub(ギットハブ)は、そのGitの仕組みを使ってファイルをインターネット上で管理・共有できるクラウドサービスです。Gitがローカル(自分のパソコン内)で動くツールなのに対して、GitHubはその内容をオンラインに置けるサービスというイメージです。
GitHub=その仕組みを使ってオンラインでファイルを管理できるサービス
この2つは別物です。GitHubを使うには、Gitの知識も少しずつ必要になってきます。
ぼく自身、最初はこの2つをごっちゃにしていて、「GitHubをインストールしたい」と検索して混乱した記憶があります。まずここだけ押さえておけば大丈夫です。
GitHubは誰が・何のために使うのか
「エンジニアしか使わないんじゃないの?」と思う方も多いかもしれません。実際にどんな人が、どんな目的で使っているかを整理してみます。知ると意外と自分にも関係あると思えてくる気がします。
こんな人がGitHubを使っています
- プログラミングを学んでいる学習者(コードをクラウドに保存・管理したい)
- エンジニア・開発者(チームでコードを共同編集したい)
- フリーランサー・副業者(ポートフォリオとしてコードを公開したい)
- PMやディレクター(エンジニアとの連携のためにGitHubを読めるようになりたい)
- ライター・ドキュメント管理者(テキストファイルのバージョン管理をしたい)
ぼく自身はPMなので、コードを書くことはほぼないんですが、担当するプロジェクトのエンジニアがGitHubでコードを管理していることが多く、「何がどう変わったか」を確認するためにGitHubを見る機会があります。エンジニアでなくても、GitHubが読めると仕事の幅が広がる気がします。
GitHubで「できること」を3つに絞ると
- ファイルの変更履歴を残して、いつでも以前の状態に戻せる
- コードをオンラインで公開・共有できる(ポートフォリオにもなる)
- 複数人で同じファイルを編集しても、変更点を管理・統合できる
STEP1:GitHubのアカウントを作る(無料・5分)
では実際にやってみた話をします。まずはアカウントを作るところから始めます。これはブラウザだけで完結できるので、難しいことは何もないです。
アカウント作成の手順
- GitHub の公式サイトにアクセスする
- 「Sign up」ボタンをクリックする
- メールアドレス・パスワード・ユーザー名を入力する
- メール認証(届いたメールのリンクをクリック)をする
- プラン選択画面が出たら「Free(無料)」を選ぶ
ユーザー名は後から変更もできますが、公開のURLに使われるので、できればシンプルなものを選ぶのがいいと思います。
・パブリック(公開)リポジトリは無制限に作成可能
・プライベート(非公開)リポジトリも作成可能
・コラボレーター(共同作業者)の招待も可能
個人の学習や小規模な使い方なら、無料プランで十分まかなえます。
STEP2:リポジトリを作る(「フォルダ」を作るイメージ)
アカウントが作れたら、次は「リポジトリ」を作ります。リポジトリ(repository)とは、ファイルやフォルダをまとめて管理する「入れ物」のことです。パソコン上のプロジェクトフォルダだと思うとわかりやすいと思います。
リポジトリ作成の手順
- GitHubにログインした状態で、画面右上の「+」ボタンをクリック
- 「New repository(新しいリポジトリ)」を選択
- 「Repository name」にリポジトリ名を入力(例:my-first-repo)
- 「Public(公開)」か「Private(非公開)」を選択する
- 「Add a README file」にチェックを入れる(初心者はこれを入れておくのがおすすめ)
- 「Create repository(リポジトリを作成)」ボタンを押す
READMEファイルとは、そのリポジトリの説明文を書くためのファイルです。最初からチェックを入れておくと、リポジトリを作った瞬間にファイルが1つ入った状態になるので、後の操作がしやすくなります。
STEP3:ファイルを追加・編集してみる(ブラウザだけでOK)
リポジトリができたら、実際にファイルを追加してみましょう。これ、意外と大事で、「GitHubでファイルを変更する」という流れを体で覚えるためのステップです。最初はブラウザ上で完結できます。
ブラウザからファイルを新規作成する方法
- 作成したリポジトリのページを開く
- 「Add file(ファイルを追加)」ボタンをクリック
- 「Create new file(新規ファイルを作成)」を選択
- ファイル名を入力(例:hello.txt)
- テキストエリアに内容を入力(例:「はじめてのGitHubです」)
- ページ下部の「Commit changes(変更を保存)」ボタンを押す
この「コミット(commit)」という操作が、Gitにおける「変更を記録する」アクションです。Wordの「上書き保存」に近いイメージですが、Gitの場合は毎回の変更が履歴として残るところが違います。
既存ファイルを編集する方法
- リポジトリ内のファイル名をクリックして開く
- 画面右上の鉛筆マーク(Edit this file)をクリック
- 内容を編集する
- 「Commit changes」ボタンを押して保存
コミット時に「Commit message(コミットメッセージ)」を入力する欄があります。「どんな変更をしたか」を短く書いておくと、後で履歴を振り返るときに役立ちます。最初は「update README」とか「add hello.txt」程度のメモで十分です。
STEP4:変更履歴を確認する(GitHubの真骨頂)
ファイルを編集したあとに「どう変わったか」を確認できるのが、GitHubの大きな魅力のひとつです。ここを体感すると、「あ、これは便利だ」とちょっとテンション上がりました。
コミット履歴の確認方法
- リポジトリのトップページを開く
- 「Commits(コミット数)」と書かれたリンクをクリック
- これまでの変更一覧が表示される
- 各コミットをクリックすると「何が変わったか」が色で表示される(緑=追加、赤=削除)
この「差分(diff)」を確認できる機能が、GitHubをただのファイル置き場と大きく違うところです。「昨日と今日でどこが変わったか」が一目でわかるので、チーム開発での確認や、自分が過去に何を変更したかの振り返りにとても便利です。
STEP5:ローカル環境と連携させる(次のステップへ)
ブラウザ上での操作に慣れてきたら、次は自分のパソコン(ローカル環境)とGitHubを連携させる段階に進みます。これができると、手元で書いたコードやファイルをGitHubに上げられるようになります。
ローカル連携に必要な2つの準備
- Gitのインストール(Git公式サイトからダウンロードできます)
- GitHubと自分のパソコンを認証でつなぐ設定(SSH鍵またはトークン認証)
ローカル連携はコマンドライン(黒い画面)の操作が必要になるため、初心者には少しハードルが上がります。ただ、最近はGitHub Desktopという公式のGUIアプリ(画面で操作できるアプリ)を使えば、コマンドを打たなくても操作できるのでおすすめです。
GitHub Desktop は無料で使えます。インストールしてGitHubアカウントでログインするだけで、ブラウザ上のリポジトリをパソコンに同期させる操作がGUIで完結します。コマンドに慣れていない間は、これを使うのが一番スムーズだと思います。
GitHubを使って最初に詰まりやすい3つのポイント
実際にやってみると、思わぬところで引っかかることがあります。ぼくが実際にやってみてつまずいたこと、周囲のエンジニアがよく言うことをまとめてみました。
詰まりポイント① コミットしたのに変わっていない気がする
ブラウザで編集してコミットしたのに、リポジトリのトップページが変わって見えない——そういうことがあります。たいていはページをリロード(F5)していないだけか、編集していたファイルと確認しているファイルが違うことが原因です。慌てずリロードして、ファイルを開き直してみてください。
詰まりポイント② PublicとPrivateをどちらにすべきか迷う
最初のうちはPrivate(非公開)にしておくのが安心だと思います。Publicにすると、インターネット上の全員がリポジトリの中身を見られます。パスワードや個人情報が含まれるファイルをうっかりPublicで上げてしまうのは危険なので、慣れるまではPrivateで練習するのがおすすめです。
詰まりポイント③ 「branch(ブランチ)」が出てきて混乱する
ブランチとは、メインのファイルを変えずに「作業用のコピー」を作って編集できる機能です。料理にたとえると「本番の鍋には入れず、別の小鍋で試し作りしてOKだったら本番に移す」イメージです。最初のうちは「main」というブランチだけ使えば十分で、ブランチの概念は使いながら少しずつ覚えていけば大丈夫だと思います。
こんな人にはGitHubは向いていないかもしれない(正直な話)
良いことばかり書いてもフェアじゃないので、正直なところも書いておきます。
- プログラミングを全く学ぶ予定がない人(コード管理以外の用途は少ない)
- Excelや画像ファイルの変更管理がしたい人(GitHubはテキストベースのファイルに向いている)
- 英語のUIが苦手すぎる人(GitHubの画面は基本英語です)
ぼく自身、PMとしてコードを書くことはほぼないので、GitHubを「書く側」として使うよりも「確認する側」として使うことがほとんどです。使い方や深度は人によって全然違っていいと思います。
まとめ:GitHubは「今日から触り始める」が一番の近道
で、結論から言うと、GitHubは「読んで理解する」より「触って覚える」ツールだと思います。難しそうに見えますが、ブラウザだけで始められるし、無料でほぼ全部使えます。
- GitはツールでGitHubはサービス。この2つは別物
- アカウント作成→リポジトリ作成→ファイル追加の3つが最初の壁
- 最初はブラウザ操作だけで十分。GitHub Desktopを使えばコマンド不要
- Publicにするときはファイルの中身に注意。慣れるまではPrivateで練習
- コミット・ブランチなどの概念は使いながら少しずつ覚えれば大丈夫
まず今日、GitHub でアカウントだけ作ってみてください。それだけで「次のステップ」が見えてきます。ぼくも文章を書くのが得意ではないので、わかりにくい部分があったらすみません。でも、少しでも「GitHubって意外と難しくないかも」と思ってもらえたなら嬉しいです。

